読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

野田首相の対中姿勢に変化

2011-09-30 09:13:30 | 新聞
wsj日本版から
野田氏は最近、雑誌『文芸春秋』への寄稿のなかで、中国の対外姿勢を「強圧的」と指摘、中国の急速な軍拡は「日本のみならず、地域における最大の懸念材料」になっていると述べた。また、新外相に就任した玄葉光一郎氏も、グローバルな政治・経済政策について、中国は公平に物事を進めるべきとの見解を示し、波風を立てている。

 こうした姿勢は、民主党がこれまで進めてきた、また、かつて自民党が取ってきた中国を取り込もうとする政策とは一線を画すものだ。1980年代から中国経済の躍進が始まって以来、日本は、中国との関係を深めつつ、米国とは強い同盟関係を維持するという路線を慎重に歩んできた。日本政府も、米政府と同じく、中国の軍事力強化と政治的影響力の増大をけん制しながら、経済成長の恩恵にあずかろうとしたのだ。

 日本政府の姿勢が変化した明らかな理由は、昨年の日中関係の緊張である。両国関係に最も影響を与えたのは、昨年秋の尖閣諸島をめぐる対立だった。この事件では、双方が領有権を主張する海域で日本の海上保安庁が中国漁船の船長を逮捕。外交関係がほぼ決裂した状態となり、報復合戦が数週間続いた。アジア最強の軍事力に向けて着々と歩を進める中国は、第5世代ステルス戦闘機を公表し、初の空母を就役させたことで、日本の反発を招いている。

 かつて民主党は、対中関係を劇的に改善させるとみられていた。党創設の主要メンバーの1人で、今は党員資格停止処分を受けている小沢一郎氏は、数百名の大代表団を率いて訪中し、日中関係の改善を宣言した。民主党初代首相の鳩山由紀夫氏も、日本、中国、韓国が中心となる「東アジア共同体」構想を提起した。こうした努力は、中国が日本にとって最も重要な貿易相手であるということを考えれば、自然であり、将来を見据えたものと思われた。

 しかし今、日本でそうした中国に関する楽観論は聞かれない。日本人は、衝突のような事態や対立的な関係は望んでいない。しかし、中国の望みを無理に受け入れようという姿勢ではない。米国の姿勢の変化に呼応するかのように、日本でも中国に対する悲観論が高まっている。中国が南シナ海での領有権を繰り返し主張したり、中国の小型船団がこれ見よがしに日本の諸島間を航行したりと、日本政府の懸念は強まる一方だ。日本の防衛政策立案者は、「南西の壁」、つまり九州から台湾へと続く諸島の防衛に注力すべきと主張し始めた。日本の政治家も、オーストラリアやインドなどとの関係強化を検討している。

 一方、日本の安全保障の根幹は、引き続き日米同盟である。野田氏は、日米同盟の強い支持者であると考えられており、国際紛争を解決する手段として武力を保持する権利を否定する、評判の芳しくない憲法9条を改正すべきといった趣旨の発言も聞かれる。

 こうした野田氏の姿勢は、「A級戦犯は戦争犯罪人ではない」との物議を醸す発言もあって、中国の反発を招いた。中国の新聞の社説は、野田氏に靖国神社を参拝しないよう警告を発し、尖閣諸島に関する中国の主張を受け入れるよう求めた。中国政府は、野田氏の態度について、ここ2年の間に在日米軍基地問題をめぐってぎくしゃくしている日米同盟の絆を再び強める可能性があるとして、懸念しているようだ。

 これらすべては、日中の新たな困難な局面入りを意味する。国内問題で疲弊する日本は、アジアにおける日本の影響力を低下させる中国の動きや東アジア水域における中国の行動に対して、警戒感を一層強めている。尖閣諸島事件で高まった日中間の対立は沈静化するだろうが、水面下の駆け引きと互いの猜疑心は消えないだろう。

 野田氏にとって、これは頭痛の種だ。対中関係を誤れば、野党だけでなく民主党内からも批判を浴びることになる。野田氏と玄葉氏は、環太平洋連携協定(TPP)への参加を支持していると思われるものの、日本にはできるだけ多くの貿易パートナーが必要であり、やはり中国は、今後数十年、日本経済にとって欠かせない存在だろう。

 さらに言えば、野田氏に日本をこれ以上孤立させる余裕はない。中国だけでなく、韓国も日本の戦犯に関する彼の見解について抗議した。一方、米政府は、めまぐるしく変わる日本のリーダーへの対応にうんざりし、普天間基地移設問題の推移に苛立ちを強めている。野田氏は、これらすべての問題に細心の注意を払い、バランスを取らねばならない。そうでなければ、日本を近隣国と友人からさらに遠ざけるという危険を彼は冒すことになる。

interpreter かtranslatorか

2011-09-29 10:33:59 | 読書
tor と ter があるのはなぜ?
以前、私も中学生に英語を教えていたとき、・・・orの単語を...erと教えて生徒から怪訝な顔を
されたことがあるが、前々から、誰に尋ねても、明確なご回答が得られなかった。

指導者・先生など - instructor
通訳者 - interpreter (但し、translatorという人もある)
翻訳者 - translator
庭師 - gardener
監督・会社のある部署の部長さんクラス等 - director
師匠 - mentor
先生 - teacher などなど...

この「tor」と「ter」のスペルの違いは何が起源で、又はどういうルールでそうなっているのか?

Nativeも良くミススペル(英語の先生・大学院卒)するし、その人や他の母国語とする方々に尋ねても
明確なご回答はない。

ラテン語では名詞化のときorをつけるそうでラテン語由来はorになるという話を聞いたことがあると言う意見。
ラテン語由来でも、直接ラテン語ではなくて、他言語を通して英語となったものはorは必ずしも使われていない
と言う意見。
更に他の意見は
基本的に-torはラテン系

-ter
はゲルマン系が起源です。
英語は本来ゲルマン系のAnglo-Saxonの言語に、同じくゲルマン系のジュート人やデーン人などの言語が
混合したものから発生し、その後フランス化したノルマン人の征服により、フランス語が入り、
約8割がフランス語起源といわれていると言うもの。

自分も身につまされて

2011-09-27 09:19:01 | 暮らしの中で
米国の貧困率が、15.1%に達したそうだ。
 米国の国勢調査局は火曜日、同国の2010年の貧困率は1993年以来最も高い
15.1%に急増したと発表した。これは、米国が景気後退の長引く影響から免れ
られていないという鮮明かつ新しい証拠を突きつけたことになる。
 米国の昨年の貧困者数は約4620万人で、2009年から260万人増となり、貧困
人口は4年連続の年次増加となった。
おそらく日本の状態も同じ傾向にあるだろう。


 米国の貧困率は1993年以来最も高い割合となっており、4620万人とい
う絶対数は統計が公表された1959年以降、最多の数字だと言う。今回の調査におけ
る「貧困」という定義は、4人家族であれば年収が2万2314ドル(約172万円)
となっています。しばらくは失業率も高水準で推移する模様であることから、
貧困率は上昇を続けるとみらる。

 米国全体が不景気の影響を受けているのは間違いのないところだが、持てる
ものと持たざるものの差は大きくなる一方。全体では世帯収入の中央値
が7.1%減だったのに対し、収入の最下層10%では12.1%減、最上層10%では
1.5%減にとどまっている。収入増となったのは富裕層であるトップ1%。

 また、人種間でも明らかな違いが生まれている。ヒスパニック系の貧困
率は26.6%、黒人系は27.4%であるのに対し、白人系は9.9%、アジア系は
12.1%となっています。日本でも、貧困率は高くなっている。最新のデータは
2009年のもので16%と、1985年以来最も高くなっている。日米の貧困の定義
は違うため容易には比較できないが、いずれの国でも豊かになって
いる実感はないようだ。

9.11日本人犠牲者家族の生き方,アフガニスタン再建に力を

2011-09-25 08:55:21 | 新聞
白鳥 晴弘さんの一人息子、敦さんは、ワールドトレードセンター北棟の105階にあるカンター・フィッツジェラルドで仕事をしていたときに、テロ攻撃で亡くなった。36歳だった。


 それ以来、白鳥さんは攻撃の背景にある理由を理解しようと苦闘してきた。2004年には、ウサマ・ビンラディン容疑者に手紙を手渡すため、パキスタンへ飛んだ。英語と日本語、ペルシャ語で書いた手紙を携え、パキスタンの山間部を1週間車で走り回った。

 白鳥さんは、「現実には会えることはない。もし僕が個人で会えるなら、アメリカのCIAが探しているはずだ」と話す。白鳥さんは復讐には興味はなかった。答えが欲しかったのだ。「どうしてそういう事をしなければいけなかったか、僕は聞きたかった」

 東京の焼き鳥屋のオーナーである白鳥さんは、息子は「アメリカン・ドリーム」を実現させ始めたばかりだったという。父親には実現できなかった夢だ。白鳥さんは、すべてが大きく輝いて見える米国にどれだけ行きたいか、息子によく話していた。敦さんは高校卒業後に渡米し、カリフォルニア大学サンタクルーズ校を卒業した。父と息子は仲が良かった。何についてもお互いを刺激し合う「ライバル」だった。

 ビンラディン容疑者からの答えは得られなかったものの、白鳥さんはフラストレーションを転換する方法を見つけた。パキスタンを訪問したあと、白鳥さんはアフガニスタンの首都カブールに行き、ひどく破壊された風景に胸を打たれた。折れ曲がった飛行機が横たわり、戦車が街を走り、荒廃した建物が地平線上に点々と並んでいた。

 荒れた街並みは、第二次世界大戦末期に空襲で焼かれた東京を思い出させた。白鳥さんの父親も、そのときに亡くなった。地元の人と話すと、攻撃により米国への気持ちが頑なになっているのが分かった。そして、双方が誤解し合うことにより、将来も悪循環が繰り返される。

 白鳥さんは、子供たちが大きくなったときに何が起こるだろうかと考えた。やはり米国を憎むのだろうか。同じことが起こるのだろうか。

 白鳥さんは、アフガニスタンの子供たちを助けることに自分の力を向けると決めた。2004年以来、ニューヨークには行かずに8回もアフガニスタンに行った。いまでは、英語よりもアラビア語のほうがうまく話せる。同時多発テロ犠牲者の基金からの補償金や、敦さんの資産を使って、白鳥さんはアフガニスタン再建のための基金を創設した。浄水器や太陽光パネルなどを提供し、設立に協力した女子校への備品も供給。メモリアル・パークをつくるため、2000平方メートルの土地も確保した。

 今年は10周年なので、白鳥さんはニューヨークに行くという。敦さんの名前が記念碑に刻まれているのも、初めて目にする。だが、1週間後には東京に戻る予定だ。

 70歳の白鳥さんは、9月11日のイメージは見たくない、前を見ていたいと言う。

9.11日本人犠牲者家族の生き方

2011-09-24 10:36:04 | 暮らしの中で
米同時多発テロでは、多数の外国人も亡くなった。10周年が近づくにつれ、家族は、心を癒す道のりが困難だったことを思い出す。日本でも、犠牲者の家族がこれまでの日々を振り返っている。

日本人家族のために尽くす

 住山 一貞さんの一人息子、陽一さんは、9月11日の同時多発テロでで亡くなった24人の日本人犠牲者の1人だ。陽一さんは当時34歳で、日本の銀行の米国事務所にいて犠牲になった12人のうち、最年少だった。

 64歳の住山さんは犠牲者の親の中では若いほうだ。したがって、亡くした家族の思い出を保つため、一生懸命働く責任があるという思いに駆られるという。 9年前に引退してから、住山さんはこのことに最も時間を使ってきた。日本の家族のためのウェブサイトをつくり、日本や海外でのニュースやさまざまなできごとを並べている。息子を捜した経験についての短歌を書き、作曲もした。その中には、陽一さんに捧げる「レクイエム」もあり、妻のマリさんが演奏している。

 同時多発テロ10周年に向けて、中野区の勤労福祉会館で展示会も開いた。東京中心部の騒々しさから離れた、静かな住宅街での小さな展示会だ。テロ当日の恐怖をとらえたプロの作品から、住山さんがニューヨークを訪れて撮影した写真まで、20点ほどが展示された。

 住山さんは、「何かやっていないと、いられないもんですから。自分の悲しみを何かの形で現したいんです」と語る。

 米国では犠牲者の家族が強いきずなで結ばれているが、日本ではそうした関係はできなかった。国中に散らばり、めったに会うこともない。日本の家族のための公式な組織もない。最も活発に活動しているのが住山さんで、22家族と連絡を取り合っている。残りの2家族は海外にいるため、居場所を知るのが難しいという。

 住山さんは、「皆さん、特に親の世代は気持ちの中に深い悲しみを抱えている。他の方と一緒に話すとまた思い出したりするので、じっとしていたい方も多い」と話す。「そういう方を無理に引っ張り出して『会を作りますか?』ということはできない」

 地球を半周してグラウンド・ゼロを訪れる家族は、年々少なくなっている。13時間の飛行は年配者にとっては苦痛で、幼い子供を抱えた女性には困難だ。そして渡米したら外国語が待っている。痛々しい記憶を掘り起こしに行くには、遠い道のりだ。

 住山さんが9月11日に米国を訪問しなかったのは、これまでで1度だけだ。忙しかったために、揺らぐ感情を紛らわせることができてよかったと思っている。

 だが、10周年には多くの人がニューヨークへの長い旅に出る。テロが起こって、愛する家族をツインタワーのがれきの中で捜すため、初めてともに米国に旅立って以来、最大のグループとなる。犠牲者の妻や子供、兄弟など、38人が訪米する計画だ。彼らはグラウンド・ゼロで開かれる追悼式典に参加し、9月11 日の犠牲者と日本の3月11日の震災犠牲者のためのコンサートにも出席する。

ちびまる子ちゃんが、トタンは何語?と

2011-09-23 09:24:56 | 暮らしの中で
今朝の新聞漫画で、ちびまる子ちゃんがおじいさんに、トタンは何語?と聞いている。
おじいさんは、英語でない場合はポルトガル語の場合が多いよと答えていた。
調べてみると、トタンは鉄板に亜鉛メッキをしたもので、語源はポルトガル語の
tutanagaとされているそうだが、現在のポルトガル語辞典では確認できないそうだ。
ポルトガル語で亜鉛はイタリア語と同じZinco(英語はzinc)で、tutenagaは、
ポルトガル語にとっても外来語だったと言うことだ。
(一説ではペルシャ語とも)

日本の防衛産業、サイバー攻撃を受ける

2011-09-22 08:55:57 | 新聞
日本の防衛産業が初めてサイバー攻撃を受けたと言う。

日本最大の軍需業者、三菱重工が、ハッカーが同社のコンピュータへの
アクセスを得ていたと月曜日発表した。ある新聞は、同社の潜水艦、ミ
サイル、原子力発電所の部品工場が標的だと伝えている。

先月発行された防衛白書で、米国ロッキード社等、軍需産業がサイバー
攻撃を受けた事について注意が喚起されており、攻撃元は中国であるこ
とが示唆されていたとロイターは報じた。
約80台のコンピュータからキー情報を読み取るトロイの木馬等、少な
くとも8種類のコンピュータウィルスが見つかったと読売新聞は伝えて
いる。

米国の貧困率が15.1%に達したと。

2011-09-21 08:50:00 | 新聞
米国の貧困率が15.1%に達したと言う。

 米国の国勢調査局は火曜日、同国の2010年の貧困率は1993年以来最も高い
15.1%に急増したと発表した。これは、米国が景気後退の長引く影響から免れ
られていないという鮮明かつ新たな証左である。
 米国の昨年の貧困者数は約4620万人で、2009年から260万人増となり、貧困
人口は4年連続の年次増加となった。

 米国の貧困率は1993年以来最も高い割合となっているが、4620万人とい
う絶対数は統計が公表された1959年以降、最多の数字なのだそうだ。今回の調査におけ
る「貧困」という定義は、4人家族であれば年収が2万2314ドル(約172万円)
となっています。しばらくは失業率も高水準で推移する模様であることから、
貧困率は上昇を続けると推定される。

 米国全体が不景気の影響を受けているのは間違いないが、持てる
ものと持たざるものの差は大きくなる一方だ。全体では世帯収入の中央値
が7.1%減だったのに対し、収入の最下層10%では12.1%減、最上層10%では
1.5%減にとどまっている。収入増となったのは富裕層であるトップ1%だった。

 また、人種間でも明らかな違いが生まれている。ヒスパニック系の貧困
率は26.6%、黒人系は27.4%であるのに対し、白人系は9.9%、アジア系は
12.1%となっています。日本でも、貧困率は増加している。最新のデータは
2009年のもので16%と、1985年以来最も高くなっている。

記事のタイトルを入力してください(必須)

2011-09-20 09:15:26 | 暮らしの中で
今朝は可燃ゴミの収集日だったが、近くの集合住宅に市の指定したゴミ袋を
使わず、収集されない他の袋で出す人がいて、周囲の人達が困っていた。
今日は、班の役員の人が朝、忙しい中を二時間ほど、ゴミ置き場に立ち番を
して頂き、ゴミの出し方を指導して貰った。これは本当に有り難いと感謝した。
可燃ゴミの出し方の規則を書いた印刷物もその集合住宅の各部屋に配布して
貰えたようだ。これで集合住宅が出来てから困っていたゴミの問題が解消される
と有り難いのだが。

微量の放射線がガンを抑制する?

2011-09-16 09:13:05 | 新聞
我々の体の各細胞は、活性酸素や自然放射線により、一日あたり5万~50万回もの頻度で、DNA損傷が発生する。これに対し、数百種類の修復酵素がDNAの修復を行う。

 DNA損傷を修復しきれなかった細胞は「老化」による休眠状態に入るか、ガン抑制遺伝子により「自殺」するかだが、それでも処理しきれなかった異常細胞がガン細胞として暴走し、時には人体自体を死に追い込む。

 強い放射線は激しいDNAの損傷を起こし、修復機能が追いつかなくなって、各種のガンで人体を死に追いやる。しかし、微量の放射線を浴びると、活性酸素抑制酵素、DNA修復酵素、ガン抑制遺伝子などが活性化して、修復機能が増進し、ガン細胞の発生が抑えられる。