読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

ポンペの事

2007-12-11 13:51:16 | Weblog

安政4年(1857)、江戸幕府はオランダ人ポンペを医学教官として招いた。日本の長崎に5年ほどいて医学だけでなく化学や物理学まで教えた。弟子に松本良順などがいて良順は新選組の隊士の治療などもした。山口県妨府市にポンペ神社というのがあるそうだ。四国の国立病院の名誉院長だった荒瀬進氏の生家がそこにあり、その家の庭にその祠があるそうだ。同氏の祖父の荒瀬幾三氏がポンペの弟子でポンペの偉大さが荒瀬家で伝えられ祠が造られ進氏は子供の頃、朝夕、拝んでいた。ポンペ自身は帰国後、牡蠣の養殖に失敗したり赤十字の事業をやったりして79歳で没したが自分が日本で神として祭られていようなどとは思いもしなかっただろう。


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