=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

一流を見て育つ

2013年12月31日 | 【日記】いろいろ
うちの地元にはお祭りがあり、夏には山車、屋台を引っ張り太鼓を叩いて楽しんでいます。

うちの地区は計6台があるのですが、
なぜか、6台のうち1台だけが、屋台なのです。
(簡単に言うと、山車のほうが背が高く、屋台は低い)
そして、またなぜかうちの地区1地区だけが、違う太鼓の叩き方なんです、
他の5台はすべて、山車で太鼓も同じなのに。

1970年、80年代、世の中はまだまだメジャー志向、
数少ないマイナー派が貴重視されて、もてはやされる時代ではありませんでした。
子ども心も、「みんなと同じがいい」「みんなと同じがかっこいい」と思う時代ですから、
当然、私も「なんで自分の地区だけ違うのだろう」と残念に思っていました。

さらに具合が悪かったことに、
うちの地区は人数が少なかったこともあり、他の5地区は2日間お祭りをやっているのに、
うちの地区だけ1日だけ。
やっていない1日は他の地区を見学するしかありません。

そんな状況の中、私の地区の隣にあった地区が寺赤地区でした。
お祭りができない1日は、もうひたすらこの隣の山車を見て歩いてついてまわることしかできなかったのです。

「いいなー」
そんな羨望の塊のようになっていた私でしたので、
私は隣でしたが寺赤地区の山車が大好きで、人よりはかなり細かいところまでチェックしていたと思います。
とにかく、山車と言ったらこれ!寺赤という感じで育ってきたのです。


そんな私が今年、南総祭礼研究会で調査の機会を頂くことができ、この度無事にパンフレットに作ることができました。
「やっぱりかっこいいですね」の一言なんですが、
そうした小さなときからの思い入れのある地区だったので、正直文章にするのは少々頭を悩ましました。


この寺赤地区の山車は、(小さいころはそんなことは知らなかったのですが、)
房総のなかでも一番の名工彫り物師が彫った作品で、飾り幕も立派なもので市の文化財にもなっています。

そんな山車を、小さい頃から、たまたま隣だったとはいえ、目を皿のようにして見続けてきた自分。
きっとなんらかの影響は受け、今の自分につながっているのだと言い聞かせています。
ラッキーでした。

寺赤地区の皆様、取材へのご協力ありがとうございました。
大変時間がかかってしまいましたが、どうにか年内に刷り上がりました。
この場を借りてお礼申し上げます。
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年末の一大行事

2013年12月31日 | 【日記】いろいろ
車修理業を営む実家では、年末の一大行事がありました。

それはポンコツ車を回収してもらうことです。
子どもの目には、大きなクレーンが動いて、車が宙に浮いて運ばれていく様は、とても非現実的でダイナミックに見えました。
たしか、2台、3台と運ばれていったので、今年のトラックよりも大きなものだったと思いますが、
やっぱり大人になると、あの新鮮な驚きは少々色褪せてしまっています。
そして、小さくなった親父の背中にも、
どうしようもなく一抹の寂しさを感じてしまうのです。

家業と違う仕事を選んだ私には、つなぎ姿を受けついでいくことしかできません。
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秋田放送アナウンサー田村くんのブログにて

2013年12月31日 | 【志事】独立を選んでからの日々
写真を見ると、完全に夏?9月だったかなー?
さすがに今年のことは今年のうちにで、がんばってくれたのだと思います。
今年工房を訪れてくれた、高校の同級生田村くんがブログで紹介してくれました。ありがとう。

→紹介ブログ

秋田放送のHPを見ると、アナウンサーの中でかなりのエース的な位置でがんばってそうです。
真面目な印象がニュースなどに欠かせなそうな感じです。是非テレビ番組見てみたいです。

来年も帰省したときにはお会いしましょう!よいお年を。
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振り子につかまる

2013年12月24日 | 【日記】いろいろ
大学二年生当時、わたしはまったく海外など興味も関心もなかったころに、
既にカナダへ留学していた大学時代の同級生。

現在東京で外資系でバリバリ働いている彼女が、工房に訪れてくれました。
仕事は大変そうですが、好きな分野なことなのできっと充実していると思います。

今の仕事の転機は、
十年以上前に好きな分野の講習に自費で、給料の何ヶ月か分かを貯めて参加したことがきっかけだったそうです。
そこで人に出会い、つながっているそうですが、
20代前半で、なかなかつぎこめませんよね、先が見えていない投資に。
素晴らしい決断と行動力だったと思います。

自分は、世の中の運と実力の部分を、例えて、
「左右に揺れる振り子につかまる」ようなものだと捉えています。

運はタイミングはさまざまですが、かならず近づいてくるときがあるはずです。
振り子が一番下にきたときですね。
でも、その振り子につかまるためのジャンプ力、
さらに、そもそもジャンプしてもつかめるだけの高みにいるかどうか、このへんは日々の積み重ねだと思います。

見事に振り子につかまり、
そこから振り落とされずに成長しているのだから、すごいなと思います。


話し込んでいるうちに日は暮れて、
工房から外に出ると、
「あー、すごい」
と、夜空に感動していました。
それほど晴れた星空ではありませんでしたが、都会にはない空の広がりがあったんだと思います。

空でしたらいくらでも拝めます、また遊びにきてくださいね。
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気づけば20日

2013年12月20日 | 【志事】独立を選んでからの日々
遅れていた年賀状を進めるしかありません。

今年の版画ですが、
例年よりも、よりシンボライズされたシンプルなものになっています。
決して手抜きではありません??

宛名書き200通、無心になります。

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クリスマスプレゼントの積木

2013年12月13日 | 【製品】家具工房つなぎのプロダクト
お客様が甥っ子にプレゼントする積木ができました。

積木の何が、子供たちをその気にさせるのかわかりませんが、
今までイベントで、子どもたちが遊べるように端材をおいておくと、とにかく積み上げる衝動に駆られる子供たちを大勢見てきました。
積木にはそんな魅力があるんですね。

家具工房つなぎの積木の特長は、

① 山桜のしっとりした感触をお楽しみください。

② 普通売られている積木セットにはあまりないんじゃないかと思う「ワイルドピース」というものが入っています。
  これは、木の優しさだけでなく、自然のワイルド感も味わってほしいと、
  木の皮の部分や節などもある、大き目の積木がひとつ入っています。



お客様で「積み木なんか仕上げなくてもいい。とげがささっても、そうして子供は学んでいくんだ。」とおっしゃる方もいるのですが、
さすがに製造者として、そういうわけにはいかないので、ひとかけらひとかけら、しっかり面をとって仕上げているのですが、
おっしゃるとおり、自然素材としての野生の木を少しでも知ってほしいと、
こうした皮や節を残し、また大き目の材料にして、持ったときのずっしり感も味わってほしいと思っています。

※素材は白太という皮に近い部分も積極的に活用しているため、色合いがさまざまですので、ご了承ください。
※積木は無塗装で自然のまんまです。赤ちゃんが舐めてしまっても安全です。
汚れがつきやすいですが、「遊びの道具」として、どんどん使い込んでほしいと思っています。
 

③ 箱も無垢、ふたも無垢となっています。(材料は房総の杉)
  家具工房つなぎでは、ベニヤを使わないことが方針なので、箱の底板やふたも無垢材で製作しています。しかし無垢の板のままでは反ってしまうため、
  額縁を作りそこに板をはめてふたを製作しています。



蓋をあけたとき、甥っ子さんが喜んでくれたらうれしいですね。

▼子ども目線








こんな感じで、蓋をあけるときはちょっとドキドキするかもしれません。







<「積木」ワイルドピースとその仲間たち>

<ピース数> 32
<箱概寸>  26センチ×21センチ 高さ 11センチ
<素材>   積木「山桜」無塗装
       箱  「房州の杉」 オイルフィニッシュ


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エネルギー保存の法則

2013年12月13日 | 【日記】いろいろ
今年は、柿が豊作のようでしたね。
いたるところで、きれいに色づいた鮮やかな実を見ることができました。

お知り合いの家では、
たくさんの干し柿を作っていました。

それを少し頂くと、なんともいえない自然な甘みが美味しかったです。

太陽のエネルギーは、確実にこの干し柿に保存されていると感じました。
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二代目シンボルツリー

2013年12月10日 | 【志事】独立を選んでからの日々
10月の台風26号によって、初代シンボルツリーが倒れてしまった。
今までショールームの窓からの景色を彩ってくれていたその木の力は、なくなってから余計にありがたく感じていたのだが、
運よく、お知り合いが新しい木をくださるとの好意を頂いたので、
移植しました。


初代は柳の木でしたが、二代目はなんと山桜。
家具工房つなぎの家具となってくれている材料と同じ木です。
これで窓を見ながら、「あれと同じ木がこの家具なんですよ」と説明ができるようになる。

たまに「この木を育てて、そのうち材料になるのかい?」と尋ねる方がいらっしゃいますが、
残念ながら、
このくらい細い桜の木が家具材料になるためには100年くらいかかるかもしれません。
間違いなく私はいません。

と、この木が大樹になっている姿は想像することしかできないのですが、
まずは、来年の春に新芽を出し、願わくば小さく可憐な山桜の花を拝ませてくれることを祈っています。
実は、このなんの遮りもない畑のど真ん中は風が相当に強く、
土も全く異なるところに、ある日ぽんと植えられたこの「桜子」が、
(くれた方が、既に名前をつけてしまっていた)
この地に根付いてくれるかどうかは五分五分くらいと考えているのです。
さいやく枯れてしまうかもしれません。
そうならないため、毎日の水やりと声掛けをしています。

「がんばれ、桜子!」





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ありがたいお決まりもの

2013年12月05日 | 【志事】独立を選んでからの日々
もうすぐクリスマス

ということで、工房にも例のものを置かせて頂いてます。

お決まりのものですが、

赤と緑ということで、それだけでクリスマス気分を盛り上げてくれます。

お決まりというと、ややもすると安っぽいイメージがついてくることもあるかもしれませんが、

実はとてもありがたいものなんですよね。

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看板の賞味期限

2013年12月02日 | 【志事】独立を選んでからの日々
県道88号線を南から北上してくると、この看板が見えますのでよろしくお願いします。

「家具」
とだけ書いてあります。国道沿いのチェーン店の「うどん」や「弁当」の看板と同じです。
通行車にとって、「家具工房つなぎ」なんて名前はどうでもいいのです。
家具に興味がある方が見てくださればOKです。


でも、通りから直線距離にすると、およそ300メートルくらいあり、
かつ車で時速50キロくらいで走行していることを考慮すると、

視認性を確保するためには、本当は、

・文字の太さを2倍
・文字の大きさも1.5倍

は必要なんですが、そんなに大きくすると基礎工事など看板屋さんの仕事になってしまいますので、
とりあえずこれで頑張ります。

それよりも私は、看板の賞味期限といいますか減価償却というか、
ようするにキレイに見えている時間に気を使っています。

たとえば、大手コンビニエンスチェーン店が、色褪せたような看板を長く使っているでしょうか?
決められた年数で変えているはずです。
一方、個人営業ですとどうしても、看板はつけて終わり。色褪せてボロボロになってもそのままということが多々あるような気がします。
でもお客様にとっては、やはり看板はキレイで見やすいほうがいいに決まっています。
そのため、一定期間を過ぎたときに、
いかに補修しやすくしたり、改装しやすくすることが重要になってくると思っています。

今回の看板は、
6センチ角の柱を積み上げキャンパスにし、そこに6センチ角の白板を使ってモザイクのように文字を貼ってあります。
こうすることで、とくに下絵を描かなくても、
タイルを張るように張っていけます。
留め方も、ネジは錆びてしまうと抜けずらいので、釘にして簡単にはがせるようにしてあります。

さて、この看板どのくらいもってくれるのでしょうか。


それから、「なんだ?」と思われたのが、コーヒーカップのようなマークではないでしょうか?
すいません、これは年明けくらいには始めたいと思っている、
ショールームのセルフカフェ化のマークで、実際はまだです。もう少々お待ちください。
(実際に昨日、すでに看板を見て来てしまわれたお客様がいてすいません。お茶くらいなら私がサーブします)

ショールームはあくまでショールームが基本的位置づけで、その程度の広さしかありませんが、
お越しいただいたお客様が、家具に座って少しでもゆっくりできるよう、
また家具の注文など考えていないですが、家具や田園風景に興味のある観光客の方が一時を過ごせるように、
しかも、私に気兼ねなく。
というコンセプトです。
セルフカフェとはいえ有料にはなってしまいますが、魅力的なものにしたいと考えています。

また詳細は開店と同時に発表させて頂きたいと思いますので、よろしくお願いします。

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