=118 ~木の因数分解~(家具工房つなぎブログ)

南房総でサクラの家具を作っています。ショールーム&カフェに遊びにおいでください。

人の集まる出展サイト in クラフトフェア松本

2009年05月30日 | 【お出かけ】木のむくまま
「やっぱり好きが一番!」



本日はクラスメートと「クラフトフェア松本」に出かけてきました。

このイベントは既に20年以上の歴史があり、全国のクラフトフェアのさきがけにもなったと言われています。そのため、毎年の出展者の選定基準が非常に高く、今年も1250の応募から300ほどの出展者が選出されているようです。

そのため、各出展者の作品、技術は素晴らしいと思うので、その中からさらにお客様が集まっているサイトってどんなところだろう。
そんなところを本日は見てきました。
もちろんいろいろな作家さんとの出会いや情報交換、作品からの学習も目的ですよ。
「工房ゆ木」の石渡さんは上松技術専門校の卒業生でお話を伺っていると、そこに現上松の学生が現れ、長野の技専つながりで盛り上がってしまいました。

私なりにポイントをまとめてみました。


1.敷居は低く
2.立体的な展示を
3.アイキャッチを店先に
4.フロントエンド商品の配置
5.こだわりを伝える
6.雰囲気づくり
7.統一テーマ
8.誰のお店かわかる


以上、8点です。


■1.敷居は低く

超高級ブランド品を売るのであれば、重厚そうな扉にホストのような警備員を配置している銀座のブランドショップを真似ればいいでしょう。でもここはクラフトフェア、多くのお客様に足を運んで頂きたいのですから敷居は低いに越したことはありません。
その具体的方法は2つ。
ひとつは、サイトの前面に高い棚や机を置かずに、展示品を足元に並べるなどして、高さを低くすること
ふたつめは、(脇にスペースがあれば)展示品をサイトから少し離れた場所に並べてみる。これはサイトの管理者が近くにいるとお客様に抵抗を与える場合があるので、無人のところに展示品を並べ気軽に見やすくすることです。



■2.立体的な展示を

商品にもよりますが、平面的に商品が並んでいるいるよりも高さに変化があるなどした陳列のほうがお客様の関心をそそります。
入り口の足元に並べた展示品から、奥にいくにしたがってだんだんと高い棚に並べていったり、上から吊るすなどの陳列もいいと思います。





■3.アイキャッチを店先に

単純ですが、例えば店先に大きな人形が置かれていたり、大きな傘が置かれていたりすると人の注意を引きます。結構多くの出展者の方が自分の愛犬を連れてきていましたが、問題がなければ彼らを店頭につないでおくと思わぬ大きなアイキャッチの効果を発揮してくれると思います。




人はみずみずしいものが好きです。居酒屋の店頭に食材を並べ水をかけてあげるととても新鮮感が生まれます。水を利用するのはいいと思います。



■4.フロントエンド商品の配置

いわゆる買いやすいお値打ち品を配置しておくと、当たり前ですがお客様の購入につながりやすくなります。いきなり数十万円もする箪笥を購入して頂くのは難しいですから、まずはお求め安い商品から自分のサイトに関心を持っていただくことが大切だと思います。お箸や箸置き、小さなお皿など。あとはアクセサリー類も女性を中心に購入しやすい商品ですのでいいと思います。また商品でなく素材ですが、染物の束などが店頭にぶら下げられているサイトは、女性が手を伸ばして触れることが簡単にできていました。





■5.こだわりを伝える

単純に言うとプロとアマチュアの差を見せることだと思います。「ここまでやっているのか~、私達には真似できないね」と一般のお客様が思わず漏らしてしまったらこっちのものです。それは作品への思いだけでなく、実際の製作における材料選びだとか、作業の細かさとかをモノで見て伝わる方法が一番いいと思います。通常ですと文章も駆使して思いからスペックなどを詳細に書き綴っていく方法もありますが、ここはモノづくりの世界。あまり口やペンで達者に伝えるよりは、そのあたりは控えめにされているところが多い気がしました。
◆くつ屋さんでは足型を見せていました。


◆羊毛の手紡ぎ手織りのツイード生地の作品を作られているサイト



■6.雰囲気づくり

サイトの中に花を飾ったり、写真を飾ったりしていい雰囲気づくりをしていくとお客様も快適です。写真はきれいな写真ばかりでなく家族の写真とか自分の家のスナップとか例え下手でも親近感のあるものがいいと思います。
ただ飾るのでなく、あとの「7.統一テーマ」や「8.誰のサイトかわかる」につながるような一貫した雰囲気づくりです。
このあたりから抽象的なテーマになりますので申し訳ないですが、具体的な写真では偏りがあるため載せていません。


■7.統一テーマ

展示品やサイトの雰囲気から統一したテーマを感じられるようにまとめる。なかなか言葉で言い表すと難しいですが、本日拝見させて頂いた「筥陶」(はこすえ)という出展者は、飛鳥・奈良時代の頃(律令制の時代)に宮内省に属していた箱・木器・陶器など、容器類・食器類の管理と生産を仕事とする部署名から名前を取り、すべての家具や小物などに「イレモノ」という名前をつけていました。


■8.誰のサイトかわかる

通常のお店で言えば、蕎麦屋なら蕎麦屋、イタリアンならイタリアンというように外見を見て「何屋か一発でわかる」ということですが、個人の出展サイトであれば「誰のサイトかわかる」ということでしょう。椅子は椅子でも「この椅子はあの作家のもの」とか、グラスはグラスでも「この捻り具合はあの人のもの」ということが展示品群からわかるということです。作風が一目見てわかる、伝わってくることは欠かせないと思います。もちろん冒頭でお話しましたとおり、このフェアは選出基準のハードルが高いので、そのあたりは皆さん素晴らしかったです。



その他全体を見て、この手のイベントでは既に飲食ブースでは完全に「天然」とか「有機」とか環境を配慮した安心・安全一色になっていました。それ以外のお店はまず出展できない状況になったということです。
一般に食とか衣の業界は世の中の流れを先取りした早い動きをしていますので、続く住の分野、家具の分野でもいずれはエコで完全に無害で安心・安全のものづくりしか存在できない世の中に、近い将来なることを感じました。


そして出展者の皆さんとお話をさせて頂いて気づいたことは「やっぱり好きが一番」ということです。
愚問だとは思いますが、フェルト作家の方に「フェルトの魅力ってどこにありますか?」、土のオブジェ作家の方に「どうして家の形が多いのですか?」とお聞きすると、決まった答えが返ってきます。
「私が好きだからです」


皆さんキャンプのようにテントを張ったり(公園内は夜は宿泊禁止のようです)、恋人や親子で接客したり、赤ちゃんをおぶったまま忙しく働くお母さん作家などの様子を見て、自分もいつかこのようなイベントに参加できたら楽しいだろうなと思いました。
「いや絶対やってやろう。」と思ったのでした。
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いなぎっせ5月号無事発行!

2009年05月29日 | 【日記】いろいろ
本日、学級通信「いなぎっせ」5月号を無事に発行できました。

クラスの皆さんに興味を持ってもらったりマンネリを防いでいくのは大変だとは思いますが、とにかく泣いても笑っても12ヶ月、やりきります。

今月のテーマは「梅雨」

私は、信州って北海道と勘違いして梅雨がないのでは?と思っていました。
でも、実は・・・・
本文の抜粋をご覧ください。

・・・・・・・(抜粋)・・・・・・・・・・・・・・・
 信州を北海道と勘違いして、「長野に梅雨ってあるの?」という声を意外とよく聞きます。そんな私もその一人。伊那にも梅雨はしっかりあります。しかもある意味結構強烈のようです。
 参考までに東京と比較した下のグラフをご覧頂くと、過去9年の間に東京より梅雨の降水量が多かった年は6回もあり、9年間の平均降水量も東京をはるかに上回っています。(伊那347ミリ、東京272ミリ)
 しかも、過去には昭和36年梅雨前線豪雨、通称「三六災害」(さんろくさいがい)によって、伊那谷など天竜川流域は、氾濫による甚大な被害を被っています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「三六災害」 1936年6月27日、飯田市では当時の6月の平年降水量230ミリをはるかに越える降水量325ミリを1日で記録。、下伊那郡大鹿村の大西山崩落をはじめ各地で甚大な被害が発生し、死者は99名にのぼり、また全戸集団移住により廃止された集落もあった。
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早起きは三文の…

2009年05月29日 | 【写真】一本の木
月並みですが、いいことありますね。

昨晩は早寝をしたら早起きをしてしまいました。
4時ごろに目が覚めて寝れません。

外を見ていると、天気予報に反して少し陽が出てきました。

ベランダの物干し竿についた水滴がきれいでした。
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癒されました。

2009年05月28日 | 【日記】いろいろ
世間一般の社会人から言わせると、「学生っていいな」と思われがちですが、毎日の訓練は結構しんどいです。休憩時間中に睡眠を確保しているクラスメートが多い今週です。
私も連日の鉋がけで筋肉痛がぬけず、さらに松葉杖生活の半身に負担のかかる生活で体が悲鳴をあげています。
と、いいながら、このブログを書いているのですが・・・

本日は乙四の試験勉強の補習中も目を開けていることがほとんどできず、夕食は自炊でなく、久しぶりに外食にしようと決心しました。

そこで行ったのが、伊那のソースカツ丼の元祖「ひげのとんかつ」と言われている「青い搭」です。

そこではカツ丼食べてパワーが出ただけでなく、写真のような小麦粉で作られたオブジェにも癒されました。
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「やりなおしがきかないのが地獄」

2009年05月28日 | 【師の教え】田中語録
ほぞつぎの一種「地獄ほぞつぎ」は、一度はめたら抜けないというのが名称の由来のように言われているが、実は「一度はめてしまったら、いくら調整したくてもやりなおしがきかないのが地獄」というのが先生の持論。何度か地獄を経験するしかないと言われた。(終わり)

→「田中語録への思い」はこちらをご参照。
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真の目的

2009年05月27日 | 【授業】伊那技術専門校木工科
現在取り組んでいる課題「角材から円柱づくり」が多少進み、前回の8角形から本日は13角形になりました。
なんでそんなに中途半端かと言うと、8角形から16角形の途中なんです。
もともとの角材が3センチ角なので、算数の得意な人は計算して頂ければいいですが、16角形になると一辺の幅は、5.96mmくらいになります。
既に、角材には削るための線が無数に引かれ、目が痛くなっています。

本日、先生より再度この課題の狙いが話されました。
それは、「この課題はきれいな円柱を作るのではなく、その過程でいかに鉋を傾けたり材料を動かしたりして、自分の削りたいところを削りたいようにできること」でした。きれいな円柱を作りたかったら機械に任すか、手作業でも最後はサンドペーパーをかければいいのです。
これをはずすと先生きっと怒ります。

何事でも真の目的は大切です。んm
それをはずして形だけうわべだけ繕ってもどうしようもありません。
お客様との商売もそうですね。お客様からのクレーム対応もそうですね。
本当の目的を理解してそれに応えることが大切です。さもなくばお客様の失望か怒りを買うことになるでしょう。
決してかっこいいだけの椅子とか作らないように注意していきたいと思います。




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「ラベル」

2009年05月26日 | 【師の教え】田中語録
=レベル と置き換えるとよい。
<使用例>プロとアマチュアではラベルが違う。(終わり)

→「田中語録への思い」はこちらをご参照。
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「傷口は広げない」

2009年05月25日 | 【師の教え】田中語録
今取り組んでいる課題が「角材からの円柱づくり」。正方形を八角形に、八角形を十六角形に、それを32角形に・・・・・・とやっていくと、円柱ができるのです。最初は写真のように毛引きで線を引きますが、十六角形以後はもう感覚の世界に突入していきます。おそらく。
そこで我々未熟なものは、とにかく削り過ぎない。失敗したらそれ以上上塗りをせずに、上手い人に渡すこと。この判断力も技術のひとつという意味が、「傷口は広げない」です。(終わり)

→「田中語録への思い」はこちらをご参照。
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木曽くらしの工芸館

2009年05月25日 | 【お出かけ】木のむくまま
この週末、弟が東京から遊びに来ていたので奈良井宿に連れていった。
一緒に歩いても仕方ないので、弟が散策している間、私は隣町にある「木曽くらしの工芸館」で漆の学習をしていました。

普段展示場になっているアートギャラリー2階に展示されている漆器の製作工程を見、それから漆に関するビデオも視聴できると聞いていたので尋ねてみると、事前予約が必要だったようです。
しかし、館内の方が急遽会議室にセットしてくれて、ひとりでテレビの画面に向かってビデオ学習をすることになりました。

でも、ビデオってほんと有効ですね。
文章や写真を見るよりも、数倍理解できます。
「漆の樹液って、まさしく木の血液のようにあんなに切ったそばから流れてくるんだ」とか、「生漆をかき混ぜて本漆にしていく『くろめ』という作業が6時間以上もかき混ぜていること」、「ろくろとへらを使って円形に均等に塗っていく技術」など、動画で見て初めて理解することができました。

文明の利器はすごいものです。とくにこの動画は。
私は地元のお祭りの笛をやっていますが、この笛の旋律は楽譜などなく、音を聞いて覚えて師匠の指使いを見て真似る。昔はそれしか方法がなかったと思うのですが、今は動画があります。それを何遍も何遍も見ることができます。それがなければ私なんて、あと5年は覚えるのに時間がかかっていたはずです。
そんな経験を通じて、この文明の利器のすごさを身をもってありがたく思っています。

こうしたメリットはもっとどんどん活かしていったほうがいいと思います。

伊那の図書館にまた行って、木工のビデオでも探してこようかと思います。


◆写真は、奈良井宿の後に行った駒ヶ根の元祖ソースカツ丼のお店「きらく」のソースカツ丼並
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伊那谷に架かる橋

2009年05月25日 | 【日記】いろいろ
夕方読書をしていたら、雨が止み少し空が明るくなったな気がしたのでベランダから外を眺めてみると、虹がかかっていました。虹を見るのは何年ぶりでしょうか?

伊那谷に架かる虹の橋。
私達の未来も虹色にしたいですね。


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