英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

アバランチの感想

2021-12-22 17:14:39 | ドラマ・映画
『ザ・ハングマン』の焼き直しと思っていたが、途中から、俄然面白くなった『アバランチ』。今クールダントツで面白かった(娘は『最愛』がベストドラマと言っていた)

3年前、5人の犠牲者を出した偽装テロ爆破事件で羽生たちをハメたのがガルシア(彼も騙されていた)。
日本に戻ってきたガルシアを始末したのが“極東リサーチ”。単に雇われ集団かと思っていたが、これが非常に手強い……
単なるやられ役のボスと思われた大山(渡部篤郎)も、想像以上にしたたか……敵は強大で、追い詰める側のアバランチが追い詰められていく…
策略を練るアバランチだが、敵にその上を行かれる……
     ………なかなかの圧迫感と緊迫感だった


ただし、打本鉄治(田中要次)が爆死する前後が、面白さの最高潮で最終回は微妙な出来だった。
 総理襲撃に関しては裏をかかれ、ショッピングセンターに急行するも、爆破テロの犯人に仕立てられ、被害を最小限にするため打本は爆死。途中、牧原大志(千葉雄大)も極東リサーチに捉えられてしまうなど、八方ふさがりの状況……
 絶体絶命と思われたが、実は仲間だった桐島雄司(山中崇)の働きで脱出するメンバーたち。(珍しく“いい奴”だった山中君、格好良かったが、見せ場はこの回で終了…)

 でも、捉えられた牧原はすぐ殺さないし、他のメンバーも捉える、または、殺害できそうな状況だった。それを逃してしまうのは不自然。
 アバランチをテロの殺戮集団として世間にアピールしたかったのだとは思うが……

中途半端だった藤田高志(駿河太郎)
 3年前の爆破事件で死亡したと思われた藤田だが、生きていて大山と繋がっていた。
 刑事部長・戸倉和彦(手塚とおる)が射殺された現場で、羽生が落とした金色のライターを拾った男が藤田であることは推察できた。
 問題は、どの時点で大山と繋がっていたか?……①3年前の偽装テロ以前(テロ集団確保計画が偽作戦の立案者)、②偽装テロの直前、③偽装テロ後、④繋がったふりをして大山を倒す
 これ、山守美智代(木村佳乃)も桐山も問い詰めるが、はっきり明かさない。(山守には映像外で話したかもしれない)
 結局、②の偽装テロ直前だった。

 第9話のラスト~最終回序盤で、羽生と対峙し、羽生を撃つ
 故意に急所を外したが、その身体で極東リサーチの幹部と肉弾戦して打ちのめす羽生は凄すぎる(無理じゃない?)。並外れたタフさと根性だったということにしよう(まあ、ドラマだから・笑)

 それはともかく、藤田はクライマックスで首相に直訴しようとした羽生に銃を構えるものの撃たない。(極東リサーチのスナイパーに羽生は撃たれ、SP?に確保される)

 結局、藤田の真意は明かされなかった。きっと続編があるんだろうなぁ。
 せめて、あの女スナイパーも放置(藤田が捉えに行くのかと思ったが)。
 スナイパーも続編で再登場か……(彼女、一言も話さなかったような…)

 そう言えば、羽生が一時期働いていた工場の社長の娘・あかり(北香那)は登場しなかったよね。


 西城英輔(福士蒼汰)と記者・遠山亮(田島亮)の活躍と西城の父・神奈川県警刑事部長(飯田基祐)の決断により、アバランチの真の行動と大山の悪事が明らかになり、一気に逆転決着。あと、総理の協力?も光った。


非常に面白かった。でも、最終回、物足りなさを感じたのは、中途半端な藤田の存在によるものだろう。
コメント (2)
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