スパニッシュ・オデッセイ

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コスタリカのバス(7)‐「停止」と「一時停止」

2014-03-25 13:36:24 | コスタリカ
 “Parada”と言えば、自分が降りるだけではなく、バスが発車した後、追いかけてくる客を乗せてやるために、乗客一同が“Parada, parada”と合唱することもある。こうなると運転手は止まらないわけにはいかない。コスタリカ人の人情に触れることができる一コマである。
この場合の parada は「停留所」という意味ではなく、「停止」の意味である。つまり、「止まれ」ということである。
「停止」といえば、「一時停止」というのもある。日本では標識や道路に「止まれ」と書いてあるが、スペイン語では ALTO と書く。これが最初はわからなかった。alto は「高い・低い」の「高い」の意味では習うのである。日本の軽自動車に Alto というのがあるが、軽自動車ながら、「高」品質ということだろうか。しかし、後続車は一時停止を要求されているような気がする。輸出する場合は、日産の Moco(鼻くそ、鼻水)同様、名前を変更しなければならないだろう。ただ、コスタリカでは軽トラック(carga liviana、文字通りには「軽い荷物」。ナンバープレートには CL と表示する)はあったが、軽乗用車は見かけなかった。。
 ちなみに、「止まれ」の意味の alto は語源的には英語の halt に通じる。ドイツ語では halten だ。ドイツ語は“007”の映画のワンシーンで覚えた。

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