スパニッシュ・オデッセイ

スペイン語のトリビア
コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード
パプア・ニューギニア、シンガポールのエピソード等

コスタリカの田舎のトイレ

2014-01-31 11:40:57 | コスタリカ
 コスタリカに限らず、中南米の町のトイレは基本的に洋式で珍しくもなんともないが、田舎はやっぱり面白い。1980年ごろのことであるが、コスタリカの田舎には電気や上下水道、さらにはガスも通っていないところもあった。以下は、女房殿の実家があるリモン州グアピレス近辺に住むおじさんの家の話である。

 トイレは屋外に作る。田舎のことゆえ、土地は十分ある。裏庭に穴を掘って、そこに爆弾を落とすわけである。水道がない(井戸はあった)ので、当然水洗にはできない。かつての日本も田舎では同様に屋外にトイレがあったものだ。日本では排泄物をためておき、それをくみ取って肥料にしていたのに対し、コスタリカでは汲み取らないのである。いくら田舎とはいえ、やはりコスタリカのトイレは洋式である。穴は日本のものに比べると直径が小さいが、その分、深そうである。爆弾投下用の穴を残し、周りをコンクリートで固める。最後に木製の丸い洋式トイレの便座を作る。コスタリカでは、中国や古代ローマと違って、人に見られるとやっぱり恥ずかしいので、簡単な小屋を作る。そして、腰かけて、落ち着いて作業するわけである。この作業をスペイン語では obrar「作品を作る」とも言う。名詞形は obra「作品」(英語では opus だが、この複数形が opera というわけだ。)。「作業すること」が「オペラ」と関係があるとは感慨深い。
 さて、穴がいっぱいになったら、穴に土をかぶせて蓋をする。そして、他の場所にまた穴を掘るわけである。いくら広い裏庭とはいえ、いつかはすべてがトイレの穴で埋め尽くされてしまう。そうなったら、どうするかという疑問が当然起こる。答えは、「昔掘った穴を掘り返して、また使う」である。年月がたてば、作品群は黒くなって、原形をとどめていない。もちろん、においもしなくなっている。掘り起こした作品群は栄養たっぷりで立派な肥料になっているのである。というわけで、田舎のトイレは永遠に循環していくのである。
 しかしながら、このトイレは10人家族で、何と5年ぐらいももつのである。穴の底に生息する微生物が作品を分解するので、体積がぐっと小さくなる。ということで、実際問題として、永遠の循環トイレということはまずないのであった。

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コスタリカなどのトイレ事情(1)

2014-01-30 10:40:06 | コスタリカ
 前回の話のついでに、筆者が滞在したことのある中南米、パプアニューギニアなどのトイレ事情について話す。中南米の家庭のトイレは当然ながら洋式で、シャワーと同じ部屋にある。パプアニューギニアの外国人向けアパートや、国立高校の宿舎も洋式で、なんら珍しいものはない。
 中南米では、水圧が低い地域もあり、なかなか流れないこともあった。コスタリカとペルーではトイレットペーパーは便器に流さないのが常識である(メキシコではどうだったかな)が、最初のうちは知らずに流してしまっていた。日本のものと違って、なかなか水に溶けないようで、すぐ詰まってしまうのである。トイレには汚物入れを置いているのだが、はじめのうちはそれを女性用のものだと思い、利用しなかった。
 さて、外出した場合、まず大事なのはトイレである。何語であっても「トイレはどこですか」はすぐ覚える必要がある。スペイン語では“¿Dónde está el baño?”(ドンデ・エスタ・エル・バーニョ)が“Where is the bathroom?”に相当する。上品にいうときは、「手を洗いたい」というものだが、一度、レストランで、トイレなしの手洗い場に連れて行かれたことがあり、その後、この表現は使わないことにした。baño の代わりに servicio(セルビシオ、英語の“service”に相当)や sanitario(サニタリオ、英語の sanitary に相当)を使うこともある。
 日本では無料のトイレは割りと簡単に見つけることができるし、公衆トイレも大体無料で、トイレットーパーも用意してくれているところもある。しかし、これは世界の非常識で、トイレットペーパーを備え付けておくと、すぐ持っていかれる。便器のふたや便座まで盗まれることがよくある。
 コスタリカのバスターミナルでは1980年当時はトイレは無料であったが、今では有料になったとか。
 次回はコスタリカの田舎のトイレである。

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映写会(2)

2014-01-29 14:40:44 | コスタリカ
  大使館の公用車で、朝、サンホセを発ち、プンタレーナスで休憩し、サンタ・クルスに着いたのは夕方である。

夜、市内の学校の校庭で映写会である。ここで、問題が起きた。といっても、個人的な問題だが。昼間食べた冷たいもののせいか、急に催してきた。当然のように、学校のトイレへ直行すればいいのだが、何とトイレの外から鍵がかかっているではないか。日本同様、トイレは校舎内にある。校舎に入れれば、トイレも利用できるはずである。ところが、鍵がかかっているのである。そういえば、コスタリカ大学でもそんなことがあったような気がする。そんな時は、事務の人に言えば開けてくれる。ところが、ここは勝手知ったる大学ではない。そのうえ、勤務時間外である。しかし、映写会をする話は伝わっているので、誰かいなければならない。何とか探し回った挙句、やっと鍵を開けてくれたのはいいが、便器の尻当て部分がない。もう切羽詰っているので、文句は言っていられない。直接座って用を足したのだが、後でホテルに入って念入りにシャワーを浴びたのは言うまでもない。ということで、映画のことは何にも覚えていないのである。
 このように公共の施設では、勤務時間または営業時間外にはトイレの外から鍵をかけるのはコスタリカでは当たり前で、時間内でも鍵がかかっていることがある。

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アイスクリームとかき氷とチャーチル

2014-01-28 11:42:28 | コスタリカ
  地方での映写会には筆者も一度付き合ったのだが、この時は太平洋側のグアナカステ州の Santa Cruz(サンタ・クルス、Saint Cross)が目的地だったかと思う。ここには青年海外協力隊の女性の音楽隊員が3人いて、彼女たちの配属先の学校かどこかの校庭で映写会をしたと思う。首都のサンホセからここまではかなりの距離である。

 サンホセからまっすぐ西へ行くと、太平洋に出る。サンタ・クルスはまだまだ遠いので、プンタレーナスで一休みである。プンタレーナス州の首都プンタレーナス市が太平洋側の最大の町である。漁業の町で、町の規模は大したことはない。町の名前が示すとおり、海へ砂州が長く伸びている。
 サンホセは標高1,000mの常春の気候だが、流石に海岸部は暑い。サンホセではエアコンは夏冬とも不要だが、プンタレーナスは1年中冷房が欲しい。外に出ると、かなり暑いので、冷たいものが欲しくなる。アイスクリームはどこでも人気である。スペイン語ではアイスクリームは helado(エラード)という。これは動詞 helar(凍らせる)の過去分詞形である。氷は hielo である。helado に対応するイタリア語は gelato (ジェラート)である。日本では「アイスクリーム」と「ジェラート」は何か違うもののように思われているようだが、英語とイタリア語の違いでしかないのである。日本では「ジェラートタイプのアイスクリーム」などというわけのわからないものも売られている。
 それはともかく、helado には本来「クリーム」(スペイン語では crema)の意味はない。であるからして、helado はむしろ、「かき氷」であってしかるべきだと思うのだが、こちらには別の語がある。サンホセ近辺では全く通用しなかったが、プンタレーナスでは「かき氷」のことを「チュルチル」と言っていたような記憶がある。この「チュルチル」とは何かというと、Churchill とつづり、あの英国の首相チャーチルである。何でチャーチルが「かき氷」なのかは全く分からなかった。インターネットで「チュルチル」を調べてみたが、ドミニカ共和国にチュルチル通りがあるらしいことがわかった。他にもあるかもしれないが、どこかのチュルチル通りなどで売られていたかき氷が名物になったのかもしれない。
 チュルチルと 音を立てずに かき氷
 ちなみに、チャーチルのフル・ネームは Winston Leonard Spencer‐Churchill で、姓は Spencer‐Churchill という複合姓で、Churchill だけではないらしい。フランクリン・ルーズベルトやダグラス・マッカーサーとも遠い親戚になるそうである。

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Embajada del Jabón(エンバハーダ・デル・ハボン、石鹸大使館)

2014-01-27 10:55:28 | コスタリカ
  地方に映写会に行くには日本国大使館の公用車を利用した。公用車のボディーには日の丸とともに“EMBAJADA DEL JAPON”と大きく書かれている。「日本」を表す“Japón”(ハポン)は「石鹸」の意味の“jabón”(ハボン)と一字違いでしかない。この“jabón”(ハボン)はポルトガル語の“sabão”(サバン)と同じ語源の言葉であり、日本語にはポルトガル語から「シャボン」という形で入っている。「シャボン玉」の「シャボン」である。
 さて、コスタリカの石鹸会社に“Punto Rojo”(「プント・ロホ」、Red Point、赤い点)というのがある。名前のとおり、会社のロゴマークは「赤い点」である。ただ、赤い点と言っても小さい点では目立たないので、点が大きく描かれ、大きな赤丸になっている。ただし、白地はない。この会社が日系企業かどうかはわからない。中米には日系人はあまりいないし、石鹸の会社が日本からコスタリカに進出したという話も聞かないので、たぶん違うと思う。コスタリカでも日本製品、特に、車と家電製品は品質の高さが評判なので、日本企業と思われるようなロゴマークにしたのだろうか。結構有名な会社である。
http://www.puntorojo.com/
 “Punto Rojo”の工場は首都サンホセから約30キロぐらいにあるアラフエラ市の郊外にあり、女房殿がかつて住んでいた家に行くにはその工場の近くのバス停で降りるのだが、当時はその工場のことはあまり気にも留めていなかった。
 大使館の公用車でこの工場を通りかかった時かどうかは忘れたが、どういうはずみからか、“Embajada del Jabón”(石鹸大使館)などと軽口を飛ばす者もいた。

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映写会(1)

2014-01-26 10:30:30 | コスタリカ
  今回のテーマは映画は映画でも、映写会である。1980年当時、コスタリカ在住日本人の数は、数十人でしかなく、日本人はみんな知り合いといってもよかった。もちろん、大使以下、大使館の人たちとも知り合いである。コスタリカは小さな国なので、大使館(embajada、エンバハーダ)も小さい。日本から大使と公使のほかに書記官が数名派遣されているに過ぎない。現地採用の日本人大使館員は2名いた。そのほかに、コスタリカの現地スタッフが何人かいた程度だった。
 大使館の仕事のひとつに広報活動がある。日本映画や日本紹介の8ミリフィルムの上映も行っていた。サンホセでは郊外にある施設で1965年製作の東宝映画「怪談」が上映され、筆者も見に行った。地方での映写会は人手不足のせいか、青年海外協力隊員に依頼が来ていた。隊員の本来の業務ではなかったが、大使館の人たちとも良好な関係だったので、断りにくく、また、公費で地方に行けるので、これを楽しみにしている隊員もいたようだ。映写器具を持っていくので、バスでは不便である。大使館からは、日の丸のついた公用車を提供された。大きな日の丸の下にスペイン語で“Embajada del Japón”(「エンバハーダ・デル・ハポン」、日本国大使館)と書かれていた。
 この車に乗って、ドサまわりをするわけだが、珍道中については次回のお楽しみ。

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コスタリカの映画館(4)ターザン英語のスペイン語字幕

2014-01-25 11:00:35 | コスタリカ
  コスタリカの映画館で上映されるのはすべて外国映画である。映画産業はなかった。俳優を含め、映画関係の仕事を希望の人は外国に出るしかない。大体がハリウッドを目指すのであろう。
 話題の新作が上映されるのは当然だが、旧作の名画専門の映画館もあった。普段は新作を上映する封切館でも、たまに旧作の名画を上映することがある。イースターのときは、新作映画の封切り間でさえ、過去の宗教映画ばかり上映していた(今はどうだろうか)。
 いわゆる名画座では、黒沢明の「デルス・ウザーラ」を見たことがある。同じ黒沢でも「乱」は、当時新作だったので、封切館で見た。コスタリカで日本語の映画を見たのはあとにも先にもこれ一本である。スペイン語の字幕が出るのだが、字幕なしでも楽しめるのは気持ちがいいものである。
 名画とは言えないかもしれないが、ジョニー・ワイズミュラー主演(1930年代)の「ターザン」シリーズ(スペイン語では Tarzán 「タルサン」、アクセントは「サ」にある)も上映されていた。その後、女房殿になるお方と、そのうちの一本を見に行ったのである。ターザンはブロークン・イングリッシュを話す、非文明人という設定だが、なぜか髭はきれいに剃っている。
 それはともかく、ターザンの話す英語をスペイン語の字幕にしなければならない。詳細は忘れたが、動詞を活用させず、すべて原形を使っていたような気がする(記憶は、まったく定かではないが)。知り合いの某日本人家庭の子供が“Yo tengo”(I have) と1人称単数の活用形を使うべきところを“Yo tiene”と3人称の活用形を使っていたのを思い出す。ターザン英語のスペイン語字幕もこんな感じだったかと思う。 

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コスタリカの映画館(3)

2014-01-24 12:10:34 | コスタリカ
 コスタリカの首都サンホセの郊外にドライブイン・シアターがあったが、車がなかったので、行く機会はなかった。ドライブイン・シアターなるものに初めて行ったのは、パプア・ニューギニアにおいてである。詳細については、後日、パプア・ニューギニアの映画館についての章で述べる。
 さて、昔、日本の映画館ではニュース映画やCMを映画上映前に流していたと思うが、コスタリカの映画館でも、CMがあった。中でも、印象に残っているのがタバコのCMである。タバコの銘柄は“CAPRI SUAVE”(Mild Capri)で、今でも耳について離れないフレーズが“Capri Suave, verdaderamente suave”「Mild Capri、本当にマイルド」である。画面はほとんど動きがないものだったので、余計にフレーズが印象付けられたのだろう。ちなみに、首都サンホセには“Cine Capri”という映画館もあったが、ひょっとして、このタバコのCMはこの映画館とタイアップしていたのかもしれない。
 ついでにいうと、「映画館」を表すスペイン語は cine と cinema という形があるが、コスタリカでは cine の方が使用頻度が高かった。cine も cinema も cinematógrafo(男性名詞) の省略形なので、当然、男性名詞になるのである。 

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コスタリカの映画館(2)

2014-01-23 10:40:41 | コスタリカ
 コスタリカで上映される映画は、メキシコ映画が少々あるほかは、アメリカ映画が多い。ちょっとエッチな映画はもっぱらイタリア映画だった。スペイン語以外が話される映画にはスペイン語の字幕が出る。イタリア映画では、話されているイタリア語とスペイン語の字幕が全く同じということもある。
 アメリカ映画は、初めのうちは、英語を聞いていたが、字幕のスペイン語を見るようになると、英語があまり聞き取れなくなってしまった。「ロッキー2」、「スターウォーズ」、「007ムーンレイカー」などを見た覚えがある。
 「ロッキー2」は副題が“Revancha”となっていて、英語では“revenge”である。いまでは「リベンジ」という言葉はすっかり有名になってしまったが、その当時はまだまだ認知度は低かった。「スターウォーズ」はコスタリカでも大人気で、何度も上映された。封切り時は、スペイン語字幕版だったが、再上映になると、子供に配慮してか、スペイン語吹き替え版になった。ポスターや新聞広告に“Hablada en español”(スペイン語で話される)と大書されていた。ちなみに、なんで女性形の hablada が使われるかというと、「映画」は película (女性名詞)だからである。 
 「007」は英語では“Double O seven”だが、スペイン語では、日本語同様の言い方で、“Cero cero siete”でよい。イースター(4月ごろ)のシーズンになると、「ベンハー」、「十戒」などの宗教映画が毎年、上映される。今もあまり変わらないと思う。
 映画館はすべて、1本立てで、入れ替え制であった。映画館の作りも日本とあまり変わらない。大体が自由席だったが、ちょっと高級な映画館だと、割増料金が必要な特別席もあった。
 映画が始まると、館内は日本と比べてだいぶ暗くなる。古い映画館だと、足もとの照明があまりないので、映画が始まってから、遅れて入ると、足もとが暗くて全然見えない。そんなときは、映画館のスタッフが懐中電灯で足もとを照らして、さらに、空いている席を懐中電灯で教えてくれるのである。

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コスタリカの映画館

2014-01-22 17:26:43 | コスタリカ
 1980年ごろは、DVDが誕生するずっと前で、家庭用ビデオもそれほど普及していなかった。そうなると、娯楽はテレビと映画が中心になる。テレビについてはすでに触れた。
 筆者が当時、暮らしていたコスタリカの首都サンホセには映画館がたくさんあった。いわゆる封切館もあり、2番館もあった。映画館の名前は今でもかなり思い出せる。思いつくままに書いてみる。
 California 封切館
 Cinema Colón 封切館、Paseo Colón(コロンブス通りに面している)
 Universal 封切館、黒澤明の「乱」を見た。
 Magaly 封切館、館名は女性の名前
 Real 封切館、royalの意
 Sala Garbo 名画座、館名は伝説の大女優、グレタ・ガルボに由来。黒澤明の「デルス・ウサーラ」を見た。
 Adela 2番館、館名は女性の名前。
 Líbano 2番館、館名は「レバノン」(白い山、モンブラン)の意味。レバノン系の経営者か。
 Center City 唯一の英語名。エマニエル夫人のシリーズばかりやっていた印象。
 女性名が映画館の名前になるというのは日本では聞いたことがない。「小百合」、「由里子」、「澄子」、「節子」のような映画館があると昭和っぽくていいのだが。
 映画館はドライブイン・シアター以外は街の中心部か、その近辺にあり、映画館の駐車場などはあまりなかった。車そのものもまだ少なく、映画館へはバスで行くのが普通だった。
 主だった映画館(封切館)には大体行った。2番館はあまり行っていない。料金も封切館の半分以下か3分の1程度だったかと思う。封切館で15~20コロン(1ドル=8.6コロン、1ドル=200円の時代である)。
 2番館はノミが出るといううわさもあった。ポルノというほどではないが、エッチな映画(イタリアものが多かった)専門館もあった。一度話の種に行ってみたが、身分証明書の提示を求められた。30歳になろうかという歳ではあったのだが。今では見る影もないが、当時は若く見られたのである。

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コスタリカのラジオ局(2)

2014-01-21 11:52:00 | コスタリカ
  コスタリカには“Radio Reloj”(ラディオ・レロ、「ラジオ・時計」)という放送局があった(今でもあるだろうか)。こちらは、鐘がカンカンカンカンと鳴ってお知らせ(コマーシャルではない)が始まる、うるさい放送局である。普段は聞きもしない放送局であるが、この放送局に一度お世話になったことがある。
 何かの機会にパスポートを日本国大使館だかどこかに持っていく必要があったのだが、いくら探しても見つからない。落としたような覚えもない。下宿先の女主人に話したところ、この放送局に話をつけてくれて、「筆者のパスポートが紛失したので、心当たりがある人は連絡してほしい」というような放送があった。筆者はお金を支払ってはいないので、無料サービスなのか、それとも女主人が払ってくれたのか、はたまた女主人は弁護士なので、アミーゴにただでやってもらったのか判然としない。
 放送を何回かやってもらったにもかかわらず、パスポートは出てこなかった。これは、お叱りを覚悟でパスポートの再発行を大使館にお願いに行かなければならないと思っていた(とは言っても、小さな大使館なので、大使閣下以下みんな知り合い、つまりアミーゴなので、きついお叱りはあるまいと高をくくっていた)ころのある日、青年海外協力隊のオフィスに行って本を借りようと思って、本棚をあさっていたら、なんと、本の間にあるではないか。
 今となってはなんとも間の抜けた、お恥ずかしい話ではあるが、最近、ますます間が抜けてきたので、もはや恥ずかしくもないか。
 次回からは映画館のお話である。

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コスタリカのラジオ局と日本の曲

2014-01-20 10:40:30 | コスタリカ
 “Radio Uno”はアメリカン・ポップス中心のにぎやかな音楽が中心だったので、メロウな気分のときは“Radio Mil”(ラディオ・ミル、ラジオ1000)を聞くようになった。こちらは、フリオ・イグレシアスなどのスペイン語の曲をよく流していた。日本でも有名になる前のことで、日本でも売れそうな感じはあった。サルサはまた別の放送局になる。
 日本の曲はほとんどかからないが、ジュディー・オングの「エーゲ海のテーマ~魅せられて」が流れてきたときの驚きは忘れられない。
 話は変わるが、パプア・ニューギニアにいたころ、Frecuencia Modという女性グループのカセットを購入したが、その中に円広志の「夢想花」のスペイン語バージョンが収録されていた。例の「とんで、とんで」の部分が“dónde, dónde”(どこ、どこ)と歌われている。さすがに、第9回世界歌謡祭グランプリを獲得しただけの名曲である。

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SEIKO のカセットテープ

2014-01-19 11:10:23 | コスタリカ
 SEIKOブランドのカセットがあったので、かつて諏訪精工舎(現セイコー・エプソン)に勤めていた筆者は、つい懐かしくなって、買ってしまった。筆者が勤務していたころは、カセットなど作っていなかったはずである。その後、生産を開始したという話も聞かない。これは日本製品に見せるための香港だか台湾だかのインチキ・ブランドに違いない(このころは中国はまだ世界の工場にはなっていない)。品質も悪く、テープが途中で引っかかったりしていたから、たぶんそうだろう。Panashiba とか SQNY というインチキ・ブランドもあるそうだが、筆者が実際にコスタリカで目にした家電製品のブランドは Tobishi であった。筆者に Tobishi 製品を見せてくれたコスタリカ人はてっきり日本製品だと思っていたとのこと。日本製でなくても、ちゃんと故障せず機能してくれていたらいいのだが。
 さて、SEIKO のカセットテープは“Baúl de Los Recuerdos”(思い出の箱)というオールディーズ番組を録音して、日本に持ち帰り、現在も手元にある。
 カセット購入当時はカセットケースに書いてある説明文など、気にもしていなかったのであるが、ブログの記事を書くに当たり、じっくり読んでみた。


 SEIKO のロゴマークも本物に似せている。WARRANTY(品質保証)の英文も本物っぽい。ただし、一番下の行が問題である。JAPAN とは書いてあるが、MADE IN JAPAN ではない。本当に日本製なら MADE IN JAPAN でなければならない。そう書いていないのは、クレームがついた時、「日本製とは書いていない」と言い逃れることができるようにとの配慮からだろう。
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Movement

2014-01-18 10:10:56 | トリビア
 “Radio Uno”で放送されている懐メロ番組を録音するために、街へカセットテープを買いに行ったところ、SEIKOブランドのカセットテープがあった。実は、筆者は1973年度の1年間、長野県は諏訪市にある「諏訪精工舎」(現・セイコーエプソン)に勤めていたことがある。新入社員研修で腕時計の分解をしたが、再度組み立てる時、小さな部品が見つからなくなったことが懐かしく思い出される。コチコチ動いている機械時計の中身は movement というのをこの時、初めて知った(movement に対応するスペイン語は movimiento だが、手元の辞書には「機械時計の中身」の意味は載っていなかった)。クウォーツ・ウォッチは入社半年後に発売されることになるが、価格は何万円もした。ブランド物以外は、今やタダ同然になってしまったが。クウォーツ時計の中身はコチコチ動いていないが、それでも movement の名称を使い続けている。movement は音楽用語では「楽章」を意味する。スイスのモントルーでライブ録音され、フュージョンの先駆けとなったジャズのアルバムに“Swiss Movement”というのがあるが、スイス時計の movement と「楽章」をかけているのだろう。続編は“Second Movement”でこちらはオーソドックスに「第二楽章」である。柳の下のドジョウ狙いだが、そこそこヒットしたようだ。
Swiss Movement  セカンド・ムーヴメント
 それはともかく、SEIKOではカセットテープなんか生産していないはずである。詳しくは次回のお楽しみ。

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コスタリカのラジオ音楽番組

2014-01-17 14:05:05 | スペイン語
 ラジオはもっぱら音楽を聴くためのもので、まず最初にお気に入りになったのは“Radio Uno”(ラディオ・ウノ、ラジオ1)だ。この放送局は“Baúl de los Recuerdos”(バウル・デ・ロス・レクエルドス、「思い出の箱」)というオールディーズ番組を平日の6時から30分間流していた。1960年代アメリカン・ポップス中心のナツメロ番組である。曲名は英語そのままのものもあれば、スペイン語に翻訳しているものもある。歌手名は英語名をそのまま使う。グループ名の場合、翻訳できないときや、超有名で翻訳しなくても通じる場合は、英語名そのままである。翻訳できるときはスペイン語に訳す。英語では、グループ名の前に定冠詞 The がつくが、これはスペイン語に訳す。男性グループなら Los、女性グループなら Las になる。
 The Beatles → Los Beatles
 The Beach Boys → Los Beach Boys
 The Rolling Stones → Los Rolling Stones
 The Animals → Los Animales 
 The Supremes → Las Supremas
 Mamas and Papas → Mamás y Papás
という具合である。
 ここで、スペイン語の名詞の複数形の作り方を紹介しよう。英語同様、複数形には“s(es)”をつければよいのだが、ルールが少々違う。
 スペイン語では、母音字(a,e,i,o,u)の後では“s”を、子音字の後では“es”をつける。“y”は語尾では[i]の母音で発音されるが、文字としては子音字なので“es”をつける。
 というわけで、“The Animals”は“Los Animales”(ロス・アニマレス)となる。
 “The Supremes”は女性グループなので、supreme をスペイン語形 supremo の女性複数形にして、“Las Supremas”(ラス・スプレマス)となる。
 Los や Las がつくと、どうしてもラテン音楽のイメージがまといついているので、最初はすごく違和感があったが、慣れというものは恐ろしいもので、すぐに何にも感じなくなった。

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