スパニッシュ・オデッセイ

スペイン語のトリビア
コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード
パプア・ニューギニア、シンガポールのエピソード等

スイーツ(dulce)

2014-03-04 12:24:35 | メキシコ
 甘いものが好きなのは何も女性だけではない。ラテンアメリカでは男女を問わず、甘いものが好きなようだ。メキシコのお菓子は気持ち悪いぐらい甘いものが多かったような気がする。
 季節の甘いものもある。
 今では日本でも有名になったが、イタリアにはパネトーネと呼ばれている大きな菓子パンのようなものがある。ペルーでもクリスマスケーキのようなもので、panetón と呼ばれていた。お手伝いの少女はこれを食べて、チョコレートを飲むのが、最高のクリスマスの過ごし方だと言っていた。チョコレートを飲むと言っても、どろっとしたココアを飲むようなものだ。パネトーネもチョコレートもやはり砂糖がたっぷり入っているのだろう。ちょっと気持ち悪くなってくる。
 ところで、メキシコのグアナフアトは独立戦争に関連した、有名な町である。
   
【「トリップ・アドバイザー」より】
 なぜか、この町は宍戸錠主演の日活映画「メキシコ無宿」(1962年)の舞台にもなっている。
     
   グアナファト やって来たぜよ エースのジョー
 映画そのものはいい加減な設定で、映画評論家の評価は低いが、当時の雰囲気が伝わってくるので、筆者は好きである。そのグアナフアト郊外の山にミイラ博物館がある。ここで、お土産として売られていたのが、ミイラ飴である。味は飴そのものだが、色と形をミイラ形にしたものだ。形はエジプトのミイラのように普通に寝ているような形である。ミイラ博物館で見たミイラは、ミイラになってから100年経っていないような、意外と新しい、いってみれば「イキのいい」ミイラで、座っているのが多かったようだ。
 これに比べるとペルーのミイラは年季が入っていたが、ミイラ飴は土産物になっていなかった。
 メキシコでは11月1日に死者の日(Día de Muertos)を祝う。日本のテレビでも紹介されているが、生者も死者も区別なく交流できる感じの日である。小学校でも死者の日には骸骨模様の服を着たり、ドクロの形の砂糖菓子や、様々なデコレーションで楽しんでいる。もちろん死者をしのぶのであるが、日本のように湿っぽくなく、あくまで明るい。
 ドクロの砂糖菓子に相手の名前を書いて、プレゼントするのも普通の習慣である。決して「早く死ね」という意味ではない。
            

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