スパニッシュ・オデッセイ

スペイン語のトリビア
コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード
パプア・ニューギニア、シンガポールのエピソード等

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スペイン語の縮小辞(4)

2015-02-27 07:52:35 | スペイン語

 普通名詞に“-ino(a)”がつく例もある。

 「銀」を意味するスペイン語は普通は plata だが、argento という語もある。ただし、こちらは文語である。argento は英語やフランス語では argent という形になる。英語ではArgent という姓にもなっている。フランス語では「お金」という意味にもなっている。フランス語では argent の発音はカタカナ表記だと「アルジャン」になる。お金はなくても「アルジャン」というわけだ。

 「銀」がお金を意味するのは日本でも同じで、「金庫」に対して、「銀行」という言葉もある。江戸時代は東日本は金本位制で、西日本は銀本位制だったとか。

 さて、スペイン語の argento に戻るが、これに縮小辞の“-ino”をつけると argentino という形ができる。「アルゼンチン人」という意味である。これを女性形にすると Argentina となり、「アルゼンチン」という国名になる。あえて日本語に訳すと「小銀」といったところか。

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スペイン語の縮小辞(3)

2015-02-26 09:06:56 | スペイン語

 スペイン語の縮小辞は“-ito”と“-illo”が代表的なものであるが、“-ino”という形もある。イタリア語やポルトガル語ではよく使われているようだ。

 例えば、スペイン語の“señorita”(セニョリータ)はイタリア語では“signorina”(シニョリーナ)になる。

 “-ino(a)”がつくスペイン語の単語もいくつかある。

 まずは、人名から。“o”で終わる男子名の語末を“a”に変えると女性形になる( 例:Roberto ⇒ Roberta)が、”o”で終わらない場合は工夫がいる。Jorge(英 George) の場合は、Georgina となる。語末に縮小辞の“-ina”が現れている。

 José の女性形は Josefa だが、これに縮小辞をつけると、Josefina となる。フランス語や英語の Josephine に相当する。コスタリカで Josefina というと、首都サンホセ(San José)に住む女性、つまり「サンホセっ子(娘)」の意味でも使われる。

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スペイン語の縮小辞(2)

2015-02-25 08:10:46 | スペイン語

  縮小辞をつけると全然、意味が変わってくるものがあるので、注意が必要である。
 manzana(リンゴ) → manzanilla (カミツレ:ハーブティーに使われる)
 señor (旦那) → señorito(若様、坊ちゃん)
 señora(奥さん) → señorita(お嬢さん)
 地名に縮小辞がついたようなものもコスタリカにはあった。
 Sábana → Sabanilla
(普通名詞としては「シーツ」、カトリック教会の「祭台布」の意) 
Alajuela → Alajuelita
 最初は同じところかと思ったが、どうもバスの行く方向が違う。“Sábana”行きのバスはよく利用したが、“Sabanilla”は反対の方角である。“Alajuela”にはサンホセの国際空港である“Juan Santamaría”空港がある。空港からサンホセまで約20キロぐらい。千葉県成田市に東京国際空港があるようなものだ。一方、“Alajuelita”はサンホセ市の中心から南の方にある一角である。郊外というと聞こえはいいが、高級住宅街ではない。スペイン語の“suburbio”は英語の“suburb”と語源は同じである。英語の“suburb”の方は「郊外」の訳でいいだろうが、スペイン語の“suburbio”のほうは「町外れ」といったほうが適切である。「郊外」は“fueras”という。
 また、縮小辞の使い分けによる意味の違いもある。
 コスタリカでのことだが、“calzón”に2種類の縮小辞をつけると、一つは“calzoncito”になり、もう一つは“calzoncillo”となる。前者が女物で、後者が男物のパンツの意味だったようだが、ちょっと記憶があいまいである。

 自分用のパンツを買いに行ったところ、女物のパンツを所望してしまったようだ。コスタリカでは(他のラテンアメリカ諸国はどうであろうか)旦那が女房(だけではあるまいが)の下着を買いに行くのは珍しいことではないそうで、特に変な顔はされなかった。

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スペイン語の縮小辞(1)

2015-02-24 08:29:31 | スペイン語

  スペイン語には縮小辞があるが、縮小辞は「小さくてかわいい」意味を持たせるときに使われる。“-ito”, “-illo”などがあるが、語尾は女性形なら“a”になる。 

 “-cito”、“-cillo”となるのは次のような場合である。

 1.最後の音節にアクセントがあり、“n”または“r”で終わる語の場合。

 2.後ろから2番目の音節にアクセントを持つ“n”で終わる単語の場合。

 縮小辞の使用例を挙げてみる。
agua(水) → agüita (水、少しとは限らない。のどが渇いたときに飲むおいしい水の感じ)
perro(犬)→ perrillo(愛着を感じる犬、大体は小さいと思うが)
poco(少し)→ poquito(ほんの少し)
Jorge(ホルヘ、男子名)→ Jorgillo(「ホルヘちゃん」といったところか)
Pablo (パブロ、男子名)→ Pablito
Carmen(カルメン、女子名)→ Carmencita(カルメンちゃん)chino(中国人)→ chinito
 コスタリカではよく“chinito”と言われたものだ。若かったせいもある。ペルーやメキシコではあまり言われなかった。すでに中年になっていたからか。はたまた日系人のほうが中国系より多いからか。
 話は変わるが、ペルーとメキシコの中華料理屋はあまりうまくなかった。コスタリカのほうがずっとおいしかった。コスタリカは中国系が多い(といっても絶対数ではなく、日本人・日系人との比率)からか。
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Chica, Chiquita, Chiquitita, Tico Tico

2015-02-23 09:32:21 | スペイン語

 “chico”を女性形の“chica”にして、縮小辞 “-ita”をつけると“chiquita”となり、コスタリカのバナナのブランドになるわけだが、さらに、もう一度、縮小辞を付け加えると、“chiquitita”となる。こうして、ABBAの名曲、“Chiquitita”ができあがったのである。“chica”だけでも「若い女の子」なのに、「かわいい」の気持ちを1回ではたりず、2回付け加えたのが“chiquitita”ということだ。「めっちゃかわいい娘(こ)」といったところか。
 この縮小辞はやろうと思えば、無限に付け加えることができる。“chiqutititititita”とやってもいい。
 ところで、コスタリカ人は縮小辞を重ねた場合、一番最後の “tito (a)”を“ tico (a)”にする癖があり、ここから、コスタリカ人を意味する“tico”という言葉ができた。
 コスタリカ人自ら、誇りを持って、“Soy tico” (I am Costa Rican)と言っている。町の看板でもよく見かけ、カラー写真の現像(今はもうやっていないかも)をする写真屋の名前に“Ticolor”というのがあった。“tico”と“color”(「コロール」と読む、意味は英語同様、「色」)の合成語である。
  ところで、大昔、“Tico Tico”という歌があったが、調べてみると、これはポルトガル語で“tico-tico”とつづり、「スズメ、(軽蔑的に)小さい人(もの)」などの意味だった。“chico chico”がなまったような感じがする。

 曲はこちらで聴ける。

https://www.youtube.com/watch?v=k6Nw0Hm_wTM

 “tico”はもともとコスタリカでよく用いられる縮小辞で、ポルトガル語でも縮小辞になっているかと思ったら、ポルトガル語の縮小辞は“-inho” (イーニョ)または“-zinho(ジーニョ)”が代表的である。というわけで、“tico-tico”はコスタリカとは関係なかった。「小さい」という点で、共通点はあったが、ポルトガル語の方は軽蔑的な意味合いがあるので、コスタリカ人には心外だろう。

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Chico

2015-02-22 16:25:17 | スペイン語
 “Chiquita Banana”の“chiquita”は「小さい」という意味の“chico”の女性形“chica”に縮小辞の“-ito”の女性形“-ita”がついた形である。
「小さい」を意味する言葉には“pequeño”があるが、こちらは「サイズが小さい」、いわゆる「Sサイズ」の意味でよく使われる。Mは“mediano”、Lは“grande”だが、英語そのままのSMLとなることもある。Lは英語では“large”だが、これに似ているスペイン語には“largo”がある。ただし、これは「大きい」ではなく「長い」である。
 英語には「小さい」を意味する他の言葉に“little”があるように、スペイン語でこれに対応するのが“chico”である。“little”には「かわいい」という意味もあるが、スペイン語の“chico”も同様である。
 “chico”は「少年」の意味にもなり、“chica”は「少女、若い女性」の意味にもなる。英語には“chick”という語があり、スペイン語の“chico”に対応しているように見えるが、実は、これは“chicken”の省略形だそうだ。「子供」、「若い娘」という意味があり、意味の上ではスペイン語に対応している。ジャズ・ピアニストに“Chick Corea”がいたが、ジャズ・ドラマーには“Chico Hamilton”がいた。二人とも“Chick”、“Chico”は本名ではない。小柄か童顔に由来するニックネームなのだろうか。“Oye, chico”(おい君)という呼びかけもある。


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チキータ・バナナ

2015-02-20 08:02:01 | スペイン語
  コスタリカはコーヒーと並んで、バナナもかつては主要輸出品のひとつであった。このほか、砂糖、綿などの農産品が輸出の主力であったが、最近は、軽工業品やIT関連の製品も輸出するようになっている。
 さて、コスタリカのバナナは“Chiquita”(チキータ)というブランドである。これは「小さい」をあらわす“chico (a)”に縮小辞の“-ito(a)”をつけたものである。語尾が“a”だから、女性形である。確かに、チキータ・バナナは小さい。エクアドルのバナナには“Enano”というブランドがあるが、こちらはもっと小さい。“Enano”は「小人」という意味である。
 バナナは英語では“banana”とつづる。スペイン語にはこのほかに、“banano”という形もある。むしろ、コスタリカではこちらの方が普通だった。こちらは“o”で終わっているので、男性名詞である。バナナは世界的に♂の象徴のようだから、男性形の方が理に適っていると言える。コスタリカのスペイン語では「小さいバナナ」は“banano chiquito”である。何でコスタリカのバナナのブランドは“Chiquita”という女性形になったのか、その理由を考えてみた。
 英語の“banana”に引かれて、女性形にした。バナナの会社が「ユナイテッド・フルーツ」というアメリカの会社なので、英語の影響が強い。
 会社のイメージ・キャラクターもミス・チキータである。男にすると、どうしても♂のにおいが強くなりすぎるし、♂で小さいのはどうもね。



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赤道直下(2)

2015-02-19 08:11:23 | トリビア
  エクアドルの首都キトー郊外の赤道記念碑を訪れる観光客はみんな(たぶん)、右足を南半球に、左足を北半球に(逆でも可)かけ、赤道をまたいで写真を撮る。赤道が真下に来るわけであるが、ここで、はたと疑問がわいた。
  「赤道直下」という言葉である。「赤道の真下」という意味だと思っていたのであるが、今は「赤道が真下」にあるではないか。これはどういうことか。
 調べてみたら、赤道は2つあって、地表面の赤道と天球面の赤道があるとのこと。地表面の赤道はわかりやすいが、地表からさらに天に昇って、天球にまで到達する。昔の人は文字どおり、天球のようなものを想像していたようだ。ただ、現在でも星座の位置を示すために、便宜上、天球図というものがある。この天球面の赤道の真下が「赤道直下」ということのようだ。
 青年海外協力隊の歌には「赤道直下新天地」というフレーズがあるが、何の疑問もなく、聞き流していた。ところが、赤道を下にしたことから、このフレーズのところで、止まってしまって、次の歌詞が出てこないのである(ただ単に忘れただけのことだが)。


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赤道直下(1)

2015-02-18 10:18:55 | トリビア
 コスタリカを振り出しに、パプア・ニューギニア、シンガポール、ペルーと渡り歩いて、メキシコで海外生活も上がりになった。居住していた都市は、サンホセ、ポート・モレスビー、シンガポール、リマ及びメキシコ・シティである。これらの都市はすべて南北回帰線の内側にある。昼間は太陽がほとんど真上に来る。
 メキシコにいた時、旅行でエクアドルに行ったことがある。首都キトーはほとんど赤道上にあり、郊外に赤道記念碑があり、コンクリートで赤道が示されていた。ただ、線が赤く塗られているわけではない。“Ecuador”(エクアドル)という国名はスペイン語では「赤道」という意味で、英語では“equator”になる。これは“equate”(「等分する」、“equal”の派生語)という動詞から来ていて、本来の意味は南北を2つに等しく分ける「等分線」という意味で、決して「赤い線」という意味ではない。


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奉仕する騎士

2015-02-17 07:02:28 | トリビア
  先日、塩野七生の『海の都の物語』を読んでいたら、面白いことが書かれていた。
 ベネツィア共和国の時代、ベネツィアには“cavaliere servente”(カヴァリエレ・セルヴェンテ、「奉仕する騎士」の意)という人たちがいたらしい。何をするかというと、当時のベネツィアの貴族階級の男たちは、国外勤務が多かったため、留守中に奥方の御用掛を務めたということである。昼間の仕事はもちろん、夜の残業もあったことだろう。
 “cavaliere servente”はイタリア語だが、スペイン語に訳すと“caballero sirviente”となる。“cavaliere servente”という語は英語では“cavalier servente”と、“e”が一つ脱落するだけで、フランス語経由で取り入れられている。意味は「既婚夫人の公然たる愛人」である。
 ところで、ベネツィアの元首(doge)の帽子はcorno(ツノ)と呼ばれる、ツノ形をしていた。

【塩野七生『海の都の物語2』新潮文庫、2009、カバー写真より】
 ベネツィアでは元首以下、お偉方たちはみんなツノが生えていた(女房寝取られ男、コキュ)のだろう。
 それはともかく、ナット・キング・コールが”Cachito, cachito, cachito mío”と歌っているのを聞くと、なんだが自分の頭にツノが生えているようで、不安な気持ちになる。いい歌なんだけど。もちろん、うちの奥さんのことは信じていますが。
   カチートや そっと頭に 手を当てる


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雌ヤギ

2015-02-16 09:08:45 | トリビア
 スペイン語“cabra”(雌ヤギ)のもとになったラテン語は“capra”である。これにツノを表す“corno”をくっつけると、“capracorno”となり、少し変化して“capricornio”というスペイン語の単語ができあがる。英語では“Capricorn”で、「ヤギ座」の意味である。ヤギは驚いて急に跳ねだすこともあることから、“caprichoso”(気まぐれ)という語もできた。これは英語では“capricious”となり、「ペドロ&カプリシャス」というグループ名にもなった。
 イタリアには“Capri”という有名な島があるが、古代ローマ人がこの島を「ヤギの島」と呼んだというのも語源説の一つである。俳優のレオナルド・デカプリオ(Leonardo DiCaprio)の姓は「Capri島出身」の意味である。
 コスタリカには“Capri”という銘柄の煙草があり、なかでもマイルド(suave)を売り物にしているのもあった。30年以上前のことだが、映画館で映画の上映前にはコマーシャルがスライド形式で流されていて、この“Capri Suave”のコマーシャルが耳について離れない。
 “Capri Suave, verdaderamente suave”
(カプリ・マイルド、本当にマイルド)
 もちろん、当時は「軟らかいヤギ」なんてことは全く思わなかったが。


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コキュ

2015-02-15 16:11:06 | トリビア
  「女房寝取られ男」はフランス語では“cocu”というが、スペイン語では“cornudo”ということは前回紹介した。“cornudo”と同じ意味の言葉に、“cabrón”というのもある。筆者にはこちらの方がなじみがある。「雄ヤギ」という意味で、メスは“cabra”という。雄ヤギには“cabro”という形もある。派生語に“cabrero(a)”「ヤギ飼い」という語がある。これには「怒りっぽい」という意味もある。野球選手に“Cabrera”さんが多いが、やっぱり「短気で、怒りっぽい」人が多いのだろうか。日本でも活躍した“Cabrera”さんはどうだったかな。日本では“Cabrón”と野次ったりする人はいなかったかと思うが、もし“Cabrera Cabrón”などと野次ろうものなら、あの太い腕っ節のことゆえ、どんな結果になっただろうか。
 「ツーアウト」のジェスチャーはスペイン語圏では「お前は“cabrón”(女房寝取られ男)」の意味に取られるので、くれぐれも野球の指導でスペイン語圏に行く人は気を付けていただきたい。


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ツノが生えた男と女

2015-02-13 08:02:14 | トリビア
 「ツノが生えた男」のことはフランス語で“cocu”(コキュ)というが、女性形は“cocue”となる。たまたま、“cocu”をネットで調べていたら、なんと、“Cocue”なる通販のブランドがあるではないか。なんで、こんなブランド名を思いついたのだろう。ひょっとして「高級」(コーキュー)から来ているのだろうか。日産の軽自動車“Moco”(鼻くそ)もひどいが、“Cocue”(亭主に不倫された女房)はもっとひどい。
 “cocu”はもとは鳥の「カッコー」の意味だが、カッコーは他の鳥の巣に卵を産むところから、こんな意味になったらしい。
 “cocu”はスペイン語では“cornudo”といい、“cuerno”(ツノ)に由来する。楽器の「ホルン」の意味もあるが、こちらには“corno”という別の形もある。英語の“horn”と同根だろう。“horn”はもともとはツノ笛だった。
 前回の記事中の“poner los cachos”と同じ意味で、“poner los cuernos”という言い方もある。人指し指と小指を立てて、ツノの形にして、「女房寝取られ男」の意味にするジェスチャーもある。野球の「ツーアウト」の形に似ているが、くれぐれもこのジェスチャーには注意が必要だ。下手をするとぶんなぐられるかもしれない。


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ツノが生える

2015-02-12 07:05:01 | スペイン語
  ラテンの名曲“Cachito”。“cachito”とは“cacho”に縮小辞の“-ito”がついたものである。“cacho”とはこの場合、「ひとかけら」(piece)の意味で、歌詞全体を見ると、「私のかわいい赤ちゃん」の意味であることが分かる。

【作曲者のコンスエロ・ベラスケス】
 しかしながら、“cacho”には「ツノ」の意味もあるのである。ここでは「ツノが生える」ということを問題にしたい。 
 日本では「女房にツノが生える」というように、午前様の帰宅に奥さんが激怒して、家に入れてくれないような事態を思い浮かべる。これは鬼のツノということだろう。
 一方、スペイン語でも“poner los cachos”という表現がある。直訳すると「ツノを(頭に)置く、つける」ということで、「ツノを生やす」の意味になる。しかし、これは動物が実際にツノを生やすという意味ではなく、別の意味に使われる。“ser infiel”ということで、「不義を働く」というのが古い日本語訳であるが、最近では「フリンする」という。ヨーロッパには「フリン」された夫、または妻に「ツノが生える」という言い伝えがある。これは、16世紀のフランスの作家ブラントーム(Brantôme)の名著“Vie des Dames Galantes”(『艶婦伝』、または『好色女傑伝』)にも載っていることから、500年以上前から言い伝えられているようだ。『艶婦伝』では、ツノが生えるのは男の方が多かったような気がする。大学3年生の時に古本屋で買って読んだ本だが、このエピソードは妙に印象が深くて、よく覚えていた(周りの友人が真面目な本を読む中で、筆者は変な学生でした)。コスタリカで“poner los cachos”という言い回しを聞いた時も、すぐ意味が分かった。トリビアも無駄ではない。人生に無駄なことはないというのは真実でした。


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Cachito

2015-02-11 10:23:20 | スペイン語
 メキシコの女流作曲家“Consuelo Velázquez”(筆者がメキシコ・シティーに在住のころ、ご近所に住んでいたらしい)作曲の“Cachito”は生まれたばかりのわが子に対する愛情たっぷりの歌とのことである。「わが子」とははっきり言っていないが、“cachito”が「ひとかけら」の意味で、「分身」、さらには「息子」の意味に転化しているんだとか。ここまでは、ネットでも解説されている。しかし、これで終わっては、スペイン語のトリビアを期待されている読者に申し訳ない。
 “cachito”は“cacho”に縮小辞の“-ito”がついた言葉であるので、もとの形の“cacho”に的を絞る。“cacho”には「一片」の意味のほかに、「ツノ」の意味もある。「ツノ」の意味だと“cachito”は「小さなツノ」ということになる。実は、筆者が覚えた“cacho”の最初の意味は「一片」ではなくて、「ツノ」の方だった。それで、何か心のうちに引っかかるものがあったのである。
 “Cachito”は小さな角(ツノ)という意味にもなるが、修験道の開祖が飛鳥時代から奈良時代にかけての呪術者、「役小角(えんのおづぬ/ おづの / おつの)」だったことを思い出した。この人はスペイン語では“Sr. Cachito”(セニョール・カチート)といったところであろう。

【五流尊瀧院というところにある役小角像。ウィキペディアより拝借】


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