スパニッシュ・オデッセイ

スペイン語のトリビア
コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード
パプア・ニューギニア、シンガポールのエピソード等

サンホセ市の語学学校にて

2014-03-31 14:41:35 | コスタリカ
 Conversa という名の語学学校に戻ろう。筆者は昔、大学の第3外国語でスペイン語を履修し、また、協力隊派遣全訓練で4か月近く、スペイン語の語学研修を受けていたので、この語学学校では上級クラスに入れられた。受講者の多くはアメリカ人であった。年齢も青年から中年にかけてであった。アジア系は筆者のほかには韓国人女性が1人いた。クラスの規模は8人ぐらいだっただろうか。
 休日には講師にクラス全員が誘われてアラフエラ州にある火山、Poás にも行った。

【ポアス火山の火口湖】
 晴れていれば、写真のような光景が拝めるはずだったが、当日は、霧が立ち込めていて、見えなかった。
 帰る途中で、クッキング・バナナ(plátano)を焼いてチーズをかけたものを食べたが、これはうまかった。その後病み付きになった。
 筆者の担当の講師は筆者よりいくつか年長だったが、スペイン語講師としてはベテランのようだった。その後、筆者の結婚式にも来てもらったり、長女の誕生にもかけつけてきてくれた。
 この講師が授業中、ダジャレも教えてくれた。
 El papá del Papa come papa.
 英語に直訳すると
 The papa of the Pope eats potato.
和訳は「ローマ法王のお父さんはジャガイモを食べる」である。
 papa と Papa は同じ発音で、アクセントは前の a の上にある。「お父さん」の方はアクセントが後の a にくる。
 何にしても、「ローマ法王」と「ジャガイモ」は同音異義語である。 
 このダジャレはこれまで、いろいろな所で使わせてもらっているので、感謝の気持ちを込めて一首。
    ジャガイモや 法皇様の お父様 煮ても焼いても 食えるかな

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コスタリカのイスラム教徒とユダヤ教徒

2014-03-29 10:51:38 | スペイン語
  前回、サンホセ市の語学学校の名前が Conversa ということについて書いた。conversa とは converso (主にイスラム教とユダヤ教からの改宗者)の女性形でもある。
 コスタリカはカトリックを国教としていて、大多数がカトリックである。現在、国教を定めている国はあまり多くない。その多くがイスラム教国である。キリスト教国ではカトリック以外の宗派を含めても意外と少ない。イタリアやスペインなどはカトリックが国教であってもよさそうなものだが、今は国教ではない。ラテンアメリカでもカトリックを国教としている国はアルゼンチンとコスタリカぐらいのものである(ウィキペディアによる)。
 コスタリカではカトリックが国教とはいっても、信教の自由はある。もちろん、イスラム教やユダヤ教を奉じても問題はない。
 ユダヤ人はともかく、コスタリカにはイスラム教徒は皆無ではないにしても、ほとんどお目にかかれない。イラン人がいるらしいが、コスタリカ国民になっているかどうか不明である。ユダヤ人は結構いるらしい。宝石屋はだいたいユダヤ人経営のようだ。英語では「宝石」は jewel で、「ユダヤ人」は Jew なので、語源に関連があると考える人も多いようであるが、実は無関係らしい。スペイン語では「宝石」は joya で、「ユダヤ人」は judío で、英語ほどは形が似ていない。当然、語源も無関係である。手元のスペイン語辞書によると joya はスペイン語の動詞 jugar (遊ぶ)やその名詞形の juego (遊び)と関係があるそうである。金持ちが宝石をじゃらじゃら鳴らして遊んでいたのだろうか。そういえば、かつて、ビートルズのジョン・レノンがあるコンサートで、「金持ちは宝石をじゃらじゃら鳴らしてください」と客席に向かって言ったとのエピソードがある。
  ユダヤ人 宝石ジャラジャラ 遊ばない 
 juego には「(食器などの)一式」という意味もある。ダイヤモンド(diamante)、ルビー(rubí)などの宝石(joya)一式とかんれんづけたらいいのかもしらn
それはともかく、コスタリカのユダヤ人はユダヤ教を守り通しているのだろうか、それとも多くは converso (改宗者)になっているのだろうか。

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語学学校に通う(2)

2014-03-29 10:50:39 | コスタリカ
 サンホセの市街地にある語学学校に通い始めたのは8月下旬である。この時期は雨季(正式には estación lluviosa というが、なぜか invierno 「冬」と言っていた。乾季は verano 「夏」というのだが、実際の気温は「冬」の方が「夏」より高い)の真っただ中である。雨季とはいっても、一日中降っているわけではない。朝はカラッと晴れていて、昼過ぎると、ムシムシしてきて、それから突然の豪雨が襲ってくる。ただし、時間はそう長くはない。夕方には雨も上がり、日も射し、すがすがしい。
 というわけで、午前中の通学は問題ない。学校も昼には終わるので、雨が降る前にさっさと帰宅する。帰宅してから、昼食を取っていたはずである。この時期、あまり外食した覚えはない。
 さて、語学学校の名前は Conversa といった。
 
 【Conversa のホームページより】
 会話中心の学校だったので、名前も conversación (会話)から取ったのだろうと思っていた。辞書を見ても、conversa という普通名詞がある。意味は「雑談、無駄話」となっている。また、conversa は動詞 conversar(会話する。英 converse)の直説法現在3人称単数の活用形「彼(彼女)は会話する」、または命令法2人称単数の活用形「会話せよ」である。語学学校であれば、この線からの命名と考えるのが妥当なところだろう。
 ところが、最近、converso という語を知った。意味は「(イスラム教やユダヤ教から)キリスト教への改宗者」という意味である。conversa はその女性形でもある。ひょっとしたら、この学校の経営者はキリスト教への改宗者(女性)だったのかと深読みしている次第である。


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語学学校に通う(1)

2014-03-28 13:43:14 | コスタリカ
  1979年8月中旬にコスタリカの首都、サンホセに到着した夜は青年海外協力隊の事務所(サンホセ市街地から東へ約2キロ)の一室に宿泊した。協力隊員はJICA専門家と違って、お手当てもそこそこなので、豪邸に住まうわけにはいかない。まあまあのアパートに住んでいる者もいたが、下宿暮らしの方が多かったようである。
 いきなり、外国に行って自分で下宿探しは大変なので、JICA調整員が世話をしてくれることになっていた。ところが、なかなかいい下宿が見つからなかったようで、一時帰国している隊員の下宿先に1か月厄介になることになった。サンホセ市の南の郊外の Paso Ancho (「広い通り」の意)という地区だったが、あまり広い通りがあったような記憶はない。
 たまたま、この下宿の近所にもう一人、ほとんど同じ時期に着任した隊員が住んでいた。着任したばかりの隊員には1か月のスペイン語語学研修が課されていて、一緒にサンホセ市内にある語学学校に通ったものである。
 Paso Ancho からサンホセ市街に出て、それから、以前にも触れた Cementerio (墓場)循環のバスに乗り換えるのである。
     朝シャンと オレンジ コーヒー コスタリカ
 この句は Paso Ancho の下宿先からバス停まで歩き、それからバスに乗った初日の印象を詠んだものである。コスタリカの朝食には大体しぼりたてのオレンジジュースとコーヒーが付くように思う。また、シャワーは朝、起きてから浴びる。これを怠ると añejo (año「年」からの派生語。本来は、「年月がたっている」、「熟成している」という意味)と言われるのである。 


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コスタリカのバス(9)マイクロバス

2014-03-27 12:23:31 | コスタリカ
  コスタリカには日本のワゴン車をもう少し大きくしたようなマイクロバス(microbús)もある。こちらは、大型バスが入って行かないような地域を回る。料金も普通の市内バスが50センティモのところが、1コロン75センティモ(1980年ごろ)とかなり割高である。
 乗降口は1か所だけで、車体の右側の中ほどにある。運転手の右の方にも席があるが、屈んでいかなければならない。運転席の後ろは座席にはなっていないが、スペースがあるので、席がないときにはここに座るのである。ワゴン車同様、天井が低いので、立っているわけにはいかない。
 料金が高いけれども、サンホセ郊外のグアダルーペの下宿のすぐ近くに止まってくれるので、利用するようになった。一般のバス停までは徒歩5~10分であったが。
 マイクロバスは料金が高いだけあって、乗客もそれなりの人たちである。また、スリたちにとっても商売がしにくい構造になっている。
 大型バスは年季が入った車体もあったが、マイクロバスは総じてこぎれいであった。降りるときは、ブザーだったか、“parada”と叫んだかのどちらかだったような気がする。天井に紐を這わせているマイクロバスはなかったと思う。

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コスタリカのバス(8)PERIFERICO(ペリフェリコ、周辺部)

2014-03-26 13:14:52 | コスタリカ
  サンホセ市内を終点または始点とするバス路線のほかに、市内に入らず、周辺部(periférico)を循環するバスもある。いってみれば、「山手線」である。こちらは運賃が市内バスの2倍の1コロンだった(1980年ごろ)。下宿先のグアダルーペ(Guadalupe)からコスタリカ大学まではこの路線が走っている。歩いても行ける距離で、天気がいい時には歩いていたが、夜間や雨天時には利用した。
 あるとき、時間に余裕があったので、一度ぐるっと回って帰ることにした。下宿先は市の北東部だったが、バスが南西部に来た時、かなり長い間停車してしまった。運転手にどこまで行くのか、聞かれ、北東部まで大回りしているのだと説明したところ、あきれたような顔をされてしまった。 

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コスタリカのバス(7)‐「停止」と「一時停止」

2014-03-25 13:36:24 | コスタリカ
 “Parada”と言えば、自分が降りるだけではなく、バスが発車した後、追いかけてくる客を乗せてやるために、乗客一同が“Parada, parada”と合唱することもある。こうなると運転手は止まらないわけにはいかない。コスタリカ人の人情に触れることができる一コマである。
この場合の parada は「停留所」という意味ではなく、「停止」の意味である。つまり、「止まれ」ということである。
「停止」といえば、「一時停止」というのもある。日本では標識や道路に「止まれ」と書いてあるが、スペイン語では ALTO と書く。これが最初はわからなかった。alto は「高い・低い」の「高い」の意味では習うのである。日本の軽自動車に Alto というのがあるが、軽自動車ながら、「高」品質ということだろうか。しかし、後続車は一時停止を要求されているような気がする。輸出する場合は、日産の Moco(鼻くそ、鼻水)同様、名前を変更しなければならないだろう。ただ、コスタリカでは軽トラック(carga liviana、文字通りには「軽い荷物」。ナンバープレートには CL と表示する)はあったが、軽乗用車は見かけなかった。。
 ちなみに、「止まれ」の意味の alto は語源的には英語の halt に通じる。ドイツ語では halten だ。ドイツ語は“007”の映画のワンシーンで覚えた。

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コスタリカのバス(6)

2014-03-24 12:31:26 | コスタリカ
  バスに乗ったら乗りっぱなしというわけにはいかず、降りなければならない。コスタリカではすべて前乗り、後降りである。
 以下は1980年ごろの話だが、現在はどうであろうか。
 バスの中では、「次のバス停はどこそこ」というアナウンスもない。行き過ぎても、料金は変わらないから、その点は安心である。また、小さい町だし、道がこみいっていることもないから、あまり迷子になる心配もない。他に降りる人がいれば一緒に降りればいいのだが、降りるのが自分一人だけの時は、緊張する。日本のような降車用合図のブザーがついているバスもあったかと思うが、ない場合は天井にひもが通っていて、それを引っ張れば音が出る。これがブザーの代わりである。問題はこの紐が切れていたり、そもそも初めから紐がない場合である。 
 周りの乗客の様子を見ていると、降りるバス停が近づいたら、“Parada”(パラーダ)と言っている。厳密にいうと、スペイン語の語中の d は日本語の「ダ」行音ではなくて、英語の有声音の th(the の th)の音で発音されるが、「ダ」行音で発音しても通じる。「降ります」とか「止まってください」ということなのだが、名詞一つで十分なのである。“por favor”(please)と丁寧に言う必要はない。parada には「停止」という意味と「停留所」の意味の二つあるが、バスを降りる時には、いちいち気にしなくてよい。
 とにかく、バスが止まってくれればよいのだが、降りる客が若者(男)の場合には跳び下りてもけがをしない程度に、スピードを緩めるだけで、ちゃんと止まらないこともある。年寄りや女性の場合は、ちゃんと止まる。

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コスタリカのバス(5)

2014-03-23 10:00:57 | コスタリカ
 1980年ごろのコスタリカの路線バスには、さすがにボンネットバスはなかったと思うが、スクールバスには、アメリカのボンネットバスのおさがりが来ていたように思う。表示も英語そのままの SCHOOL BUS と書いてあった。
 新しいバスもあったが、年代物のバスも多かった。座席も新幹線式に右側が3人掛け、左側が2人掛けのバスもあったが、一般的には左右とも2人掛けだった。座席配置が新幹線スタイルのバスは大体、年代物だった。

 さて、バスに乗ったはいいが、運転はかなり荒い。だが、不思議なことに事故にはならない。日本ではありえないが、ラジオをつけて、大音量でサルサ音楽などをかけている運転手もいる。当然のことながら、客は文句を言わない。朝のバスは、シャンプーのにおいが記憶に残っている。コスタリカの朝のにおいは、シャンプーとオレンジジュースとコーヒーのにおいだ。コスタリカでは、朝シャンは当たり前で、朝シャワーを浴びる。
  朝シャンと オレンジ コーヒー コスタリカ
 運転席にマリア様やキリスト像の飾りがあったり、“Dios es amor”(神は愛だ)などと、これまた派手派手文字で書いてあったりする。

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コスタリカのバス(4)

2014-03-22 10:31:50 | コスタリカ
  コスタリカのバスには、日本のように後乗りはない。必ず前から乗る。そして、乗るときに料金を払う。以前は、日本のように運賃入れがあったが、ごまかす客も多かったようで、運転手に手渡しする。運転手は料金に不足はないか、確認する。運転席に小銭ケースが置いてある。釣銭を渡しやすいように、スポンジに種類ごとにまとめて小銭を入れている。
 80年ごろの市内バスの料金は、今でも忘れない、50 céntimos(センティモ)だ。当時のレートは、1ドル220~240円ぐらい。1ドルは8.6コロンにほぼ固定されていた。とすると、バス料金は15円ぐらいだろうか。
 当時の最低額面のコインは5センティモ硬貨で、サイズは日本の1円玉よりさらに小さいが、感覚としては1円玉である。1センティモ硬貨はすでに流通しておらず、5センティモ刻みであった。この5センティモ硬貨10枚を釣りとして渡されることも一度ならずあった。5センティモ硬貨では電話を掛けることができないので、50センティモ硬貨で釣りが欲しいところなのだが。ババを引かされたような感じだった。
 コスタリカのバスは、すべて均一料金で、距離に応じて運賃が変わるということはないので、整理券などというものもない。
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スリ(carterista)

2014-03-21 10:01:55 | コスタリカ
  コスタリカの首都サンホセのバスの中では、2人組のスリに出会ったことがある。2人掛けの座席の窓側に一人で座っていたところ、一人が筆者の隣に座る。もう一人はすぐ後ろの座席に座り、窓を開けようとゴソゴソする。窓は大きく、前後の座席をまたぐようについていて、前に座っている客の気をそらせて、隣に座っている相棒に掏らせようという算段である。
 この手口についてはあらかじめ聞いていたが、とっさには思い出せなかった。だが、ふと気がついて、左手でズボンのポケットをいきなり叩くと、スリの手にあたった。バスの運転手とグルになっている可能性もあり、目的地まですぐだったので、そのままバスを降りて終わり。
 スリはスペイン語では carterista というが、このおおもとになっている言葉は carta である。これはポルトガル語でも同じで、日本語にも入ってきて、いわゆる「かるた」になった。
 英語では card に相当する言葉であるが、現代のスペイン語では「カード」に相当する言葉は tarjeta (タルヘタ)である。carta は現代のスペイン語では「手紙」の意味で使われることが多い。この carta を運ぶ人が cartero(郵便配達夫)で、女性なら cartera となるが、女性にはお目にかかったことはない。女性形の cartera は「書類かばん」や「財布、札入れ」の意味で使われるのが普通である。手紙もお札も一種のカードには違いない。この cartera を狙うやつが carterista というわけだ。チリには carterero という言葉があり、「ひったくり」という意味だそうである。

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コスタリカのバス(3)スリにご用心

2014-03-20 11:44:44 | コスタリカ
  コスタリカの首都、サンホセでのことである。バス停では一応並ぶが、女性、特に年配の女性には先に乗せたりしていることもある。厚かましいおばさんは、レディーファストが当然という顔で、割り込んでくることもあるが、文句を言う人はいなかった。バスの中でも、老人や女性に席を譲る美風は残っていたが、今はどうだろうか。
 バスにはスリ(carterista)が出没する。乗っているときはもちろん、乗車するときが一番危ない。乗るときはどうしても警戒が緩む。一度、ズボンの横のポケットに手を突っ込まれたことがあるが、気配に気づいて、ポケットに素早く手をやったら、後ろの如何にも怪しげなおっさんが手を突っ込もうとしていた。謝るわけはなく、「気にするなよ」“No se preocupe”と言われた。
 リュックサックも後ろではなく、前に掛けるのだが、ある時は、つい油断して後ろにかけてしまった。「お先にどうぞ」と言われて、先に乗ったところ、やられたことがある。慣れたころが一番危ない。

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コスタリカのバス(2)

2014-03-19 15:14:46 | コスタリカ
  バスに乗るにはバス停(PARADA DE AUTOBUSES)に行くのは当たり前だが、コスタリカではバス停の標識があればいい方だ。標識も何にもないところに人が集まっていれば、そこはたいていバス停である。バス停に「~前」のような名前はなかったような気がする。「~行き」の表示すらなかったと思う。

 行き先表示はバスの正面の上の方に書いてある。日本のように、1台のバスをいろいろな路線に使うというようなことはなく、ペンキで派手なデザインで CEMENTERIO(セメンテリオ、「墓場」の意)というように書いてある。このバスは墓場行きではなく、墓場を通る循環路線だったが。語学学校に行くのに、この路線バスを最初の1か月はよく利用した。


【このバスは墓場行きではなく、サンホセ市の東の郊外 CURRIDABAT(クリダバッ)行きである。サンホセ市中心部にて撮影。1980年ごろはのどかだった】

【サンホセ市内の墓場、妙に明るい。ただし、夜はどうかわからない】
 バス停には、当然、時刻表などもない。交通量が多いところでは、10分か15分に1本、あったようだ。バスが来たら、手を挙げて合図しないと、そのまま行き過ぎることもあるので、必ず合図すること。
 特に、朝のラッシュ時だが、バスが満員の場合は、止まってくれない。日本では「すぐ次のバスが来ますから、そちらに乗ってください」と運転手が客に案内するが、コスタリカの場合は、素通りである。次のバスがいつ来るかは全く分からない。
最近、日本のバス停には次に来るバスの現在位置を表示する装置があるが、これなどは、コスタリカ人には信じられないことだろう。

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コスタリカのバス

2014-03-18 11:20:10 | コスタリカ
 スペイン語ではバスは英語同様 bus とつづるが、発音は「ブス」になる。
 最近はコスタリカも国の名前の「リカ」(rica、豊か)が示すように、だいぶリッチになり、マイカーを持つ人も増えたが、筆者がすごした80年ごろは、マイカーはまだまだ高嶺の花だった。庶民の足はバスであった。サンホセ市内にはかつて路面電車が走っていて、町の中心部には線路がそのまま残っていた。最近は、車が多く、中心部が混雑するので、近郊を走る電車もできた。
 コスタリカでは青年海外協力隊員は4輪はもちろん、2輪も持つことは禁止されていた。そういうわけで、バスが隊員の足になっていた。市内バスはもちろん、首都と近郊の都市を結ぶバス路線も発達している。ただし、田舎の町どうしを結ぶ路線は日本同様、発達していない。
 筆者はもちろん、ずいぶんバスのお世話になった。
 初めてスペイン語で bus の発音を聞いたときは、つい日本語の同じ発音の言葉を連想したものだが、すぐ慣れる。「美人は飽きる。ブスは慣れる」というのは、少なくとも後半に限っては、本当だ。
 赴任当初はサンホセ市南部から中心部の語学学校に通うのに、初めて乗ったバスが忘れられない。乗り方は教わってはいたが、やはり初めて外国のバスに乗る時の緊張感はただものではない。

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コスタリカ、ペルー、メキシコのお風呂事情

2014-03-17 11:12:18 | コスタリカ
 ちゃんとしたシャワー設備がない、コスタリカの家庭では calentador(「温めるもの」の意)というインスタント温水器を取り付けることもある。値段もそう高いものではない。電熱器をシャワーに取り付けたようなものだろうか。これは、浴室の天井近くの水道栓に直接取り付ける。スイッチはあるものの、配線がむき出しで、水がかかれば、感電しそうな代物であるが、感電死したという話は聞かない。配線がむき出しとはいっても、一応ビニールで覆ってはいるからだ。それでも、最初は恐る恐る、スイッチに触っていたものだ。
 calentador をオンにしても、熱湯は出てこない。ぬるま湯程度である。コスタリカではぬるま湯でもあまり問題はなかった。シャワーで十分で、湯船付きのバスルールは金持ち専用の印象だった。それでも、あまり湯船は使っていなかったのではないかと推測する。一般家庭では、シャワーのみである。コスタリカ人は朝シャワーを浴びる。バスに乗っても体臭がきつくて困ったような記憶はない。
 ペルーの一般家庭の事情はよく知らないが、筆者が借りていた一軒家では、シャワーで苦労したことはない。ペルーのリマは緯度は南緯12度、海抜は数メートル程度なので、暑そうだが、フンボルト海流(寒流)のせいで、あまり暑くない。冬は寒いぐらいである。寒い時でも、湯がぬるくて困った記憶はない。湯船はあったけれど、シャワーで済ませていた。
 ペルーの先住民、特に山の民はあまり入浴しないようで、体臭がきつくはなくても、におう人は結構いた。リマでも、筆者の知る先住民系の人たちはあまり入浴しないのではないかと思われた。
 メキシコの借家では最初、温水が出ないで困った。メキシコ・シティーは北緯20度ぐらいだが、標高は2,200メートルぐらいある。冬は結構寒い。当然、温水設備はある。筆者の借りた家では、ガスで温水を作っておくタイプだったが、温度設定は室内ではなく、室外の設備で行うタイプのものだった。最初、温度設定が最低になっていて、とても湯船に湯を張れる温度ではなかった。そうとも知らず、湯船を満たしたものの、寒くて入れなかったことがある。次の日、室外の温水設備を見に行って、温度設定の場所をやっとのことで見つけ、最高の温度に設定しなおした。それでも熱湯にはならない。せいぜい45度ぐらいだっただろうか。これで、湯船を満たして、やっと入浴できる。45度の湯を入れても、湯船のタイルが熱を吸収して、40度ぐらいの温度になる。ちょうどいいが、早くしないとぬるくなる。湯船のそばにガラス張りのシャワー設備があるので、そちらで体を洗い、湯で流すのであった。

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