スパニッシュ・オデッセイ

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トランプ(naipe, baraja) とチェス (ajedrez)

2014-03-12 10:28:57 | コスタリカ
 コスタリカの屋内での一般的な遊びと言えば、やはりトランプである。
 スペード、ハート、ダイヤ、クラブのスペイン語での呼び方は、それぞれ espada(エスパーダ、剣)、copa(コパ、カップ)、oro(オロ、「貨幣」、「金」が原義)、basto(バスト、棍棒)となる。
 いろいろな遊び方があるとは思うが、筆者が経験したのはセブン・ブリッジに相当する「ロン」のみ。
 チェス(スペイン語では ajedrez「アヘドレス」)もするとは思うのだが、チェスをしようと誘われたことはない。メキシコで見たチェスのコマには、「スペイン人の征服者」対「インディオ」のデザインのものもあった。
 チェスと言えば、チェック(check、王手) とメイト(mate、王手詰み)が必須の語彙である。スペイン語ではそれぞれ jaque (ハケ)と mate(マテ)になる。
 手許の英語の辞書によると check はペルシャ語の「王」に由来するらしい。スペイン語の jaque は名詞及び間投詞だが、これに対応する動詞の原形は jaquear で、英語の check と同様の用法もある。
 mate は英西語で発音が違うだけで同じ綴りである。英語の mate は「友達」という意味もあるが、チェスの mate は全然別の語のようである。スペイン語では mate は動詞 matar (殺す)の丁寧な命令形にもなる。日本語で「待て」というと、スペイン語話者には「殺せ」と聞こえることだろう。
 それはともかく、チェスにおけるスペイン語の mate は matar と関係があるのだろうか。  

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