あかまど(仮)

net初心者で自称ソフト技術者。Gamer属性。netは人の望み?それとも?

at home in the universe.

2005-08-23 02:34:42 | web
カウフマンの「自己組織化と進化の論理」を何度目かで読み始めた。
最初にこの本を知ったのはたしかJavaOneが日本で最初に開催された頃。よく覚えてないんだけど、Javaエバンジェリストの人の話の中で出てきたんだったか、その紹介記事で出て来たんだったと思う。たしか当時は翻訳されてなかった。
ぼくの認識では、この本は「複雑系の科学」の古典。少なくとも、日本で複雑系という言葉が定着する要因の一つにはなった本だと思う。
学問的な話も応用的な話も、今はぜんぜん縁がないんだけど、なんというか生きる上でというか、興味の対象として見過ごせない。何度も読み始めて挫折したり斜め読みしたりしてるんだけど、ケイモウショだのニュウモンショだのいろいろ読んだ上で目と頭が慣れたのか、ようやく1章読み終わった。
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内容について説明するのは、多分、まだムリ。まだ1章だし書評なんてとんでもない。
とはいえ、最後まで読むかもわかんないので、とりあえずすごく断片的なメモだけ。


この本は、ちゃんと読めたことがないんだけど、気分的には自分の原点を見る気分。この本を参考に書かれた本をいくつも読んでるはずだから当然といえば当然。なので、「新しい」と感じることはあまりないかも知れない。

わかりやすいとこでは、ダーウィンの進化論は突然変異と自然淘汰でできてるというけど、その突然変異というのが無責任すぎるという視点。
自然淘汰の考えは有効だけど、突然変異の部分=淘汰されるべき多様性を生んでるのは、1d100とか2d6とか、そういう単純な乱数じゃあ、ない、ということらしい。たぶん、それがどういう性質のダイスなのかというのが複雑系の本質。

中世キリスト教が保障していた「人類の身分」を科学が奪った、(そしてそれは科学が保障してたはずの予測可能性が否定される--説明可能だが予測不可能であると立証される--ことで復権するかも)という視点。ぼく個人は、「にちようがっこう」と縁があったりとか、それ系の講師がいる学校にも行ってたから体感的に納得しやすいんだけど、そうじゃない日本人だったらどう感じるのかはちょっと興味深い。「ぼくたちの洗脳社会」あたりで語られている話ともつながると思うので、オハナシとして納得できるのかもしれない。

相転移なんて話もでてくるなぁ。原典をたどってくと見えるものもあるんだろうけど、多分、半端に関わると何も口にできなくなるので主観を大切にしとこう。


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KimI