電脳筆写『 心超臨界 』

不平等の最悪の形態は
平等でないものを平等にしようとすることである
( アリストテレス )

不都合な真実 《 LGBT法案に科学的根拠あるか――八木秀次 》

2024-05-14 | 05-真相・背景・経緯
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ターフとは「トランス排外主義的ラディカルフェミニスト」を意味する英語の頭文字の侮蔑語だが、世界各地で「ターフ狩り」と称すべき暴力事件が起きている。19年8月、カナダ・バンクーバーのレイプやDV(家庭内暴力)に対応する女性シェルタ―が破損された。生まれつきの女性だけを受け入れていたため、「トランス女性(身体は男性だが、女性と主張するトランスジェンダー)は女性だ」とのスローガンが書き込まれ、「ターフを殺せ」などと落書きされた。


◆LGBT法案に科学的根拠あるか――八木秀次・麗澤大学教授
(「正論」産経新聞 R03(2021).12.14 )

〈 「ハリ・ポタ」作家にも脅迫 〉

「ハリー・ポッター」シリーズの英国の女性作家、J・K・ローリングさんが、身体と心の性別が一致しないトランスジェンダーの人権活動家にツイッターで自宅住所をさらされ、殺害予告など脅迫を受けていると明らかにした(ロンドン=共同、11月28日)。

2019年12月に「性別は生まれつきでなく性の自認で決まるという“セルフID”を中心に性別変更を可能にすると女性の権利が守れなくなる」と主張して解雇された元シンクタンク職員の女性を擁護して「ターフ(TERF)」と糾弾された。

ターフとは「トランス排外主義的ラディカルフェミニスト」を意味する英語の頭文字の侮蔑語だが、世界各地で「ターフ狩り」と称すべき暴力事件が起きている。

19年8月、カナダ・バンクーバーのレイプやDV(家庭内暴力)に対応する女性シェルタ―が破損された。生まれつきの女性だけを受け入れていたため、「トランス女性(身体は男性だが、女性と主張するトランスジェンダー)は女性だ」とのスローガンが書き込まれ、「ターフを殺せ」などと落書きされた。

性別を「性自認(自分を男と認識するか女と認識するか)」に依(よ)らず、生物学的性別を重視し、「トランス女性」を女性と扱うと女性の人権が脅かされるとする人たちが糾弾や暴力の標的にされている。

バイデン米大統領は今年1月、連邦政府機関にLGBT(性的少数者)差別禁止を徹底させる大統領令を出した。連邦議会でも「LGBT平等法」制定の動きがあり、上院では共和党の抵抗で可決の目処が立っていないが、下院では可決している。米国ではすでに多くの混乱が生じている。

6月、カリフォルニア州ロサンゼルスの韓国サウナでトランス女性が女性専用エリアに入り、男性器を露出したことに女性客が抗議して騒動になった。店は州法でトランス女性の出入りを禁止できないとし、地元紙も店の対応を支持した。しかし、このトランス女性は公然わいせつの常習犯と判明し、訴追された。トランスジェンダーの立場を悪用したとされる。

〈 日本の「理解増進法案」 〉

1月にはカリフォルニア州でトランス女性の受刑者が女子刑務所に移送されることになり(ワシントン州も同様)、性的暴行に備えて避妊具や緊急避妊薬が配布された。

コネティカット州では2人のトランス女子の陸上選手に弾(はじ)き出され、スポーツ奨学金で大学に進学する道を絶たれたとして女性が州相手に訴訟を起こしている。

コロラド州では宗教的信念から男性同性愛者のウエディングケーキ作りを断った職人が州当局に差別と断定されたが、18年に連邦最高裁で勝訴した。だが、次に性転換を祝うケーキの製作依頼を断ったことで訴えられ、州当局は差別を禁じた州法に違反したと断定した(『世界日報』11月22~30日付「アメリカLGBT事情」)。

日本でも10月の衆院選で立憲民主党などが「LGBT平等法」の制定を公約し、5月には自民党でも「LGBT理解増進法案」をめぐる対立があった。いずれの法案の構想にも「差別禁止」の考えが含まれている。「性自認」絶対視の発想で、身体は男性であっても性自認が女性であれば、あらゆる場面で女性として処遇しなければ差別となる。「トランス女性」は女性だ」ということだ。

〈 法制度のあり方再考を 〉

「差別禁止」の背景には性的指向(性愛の対象が男か女か両方か、いずれでもないか)や性自認が生まれつきで変わらないとの発想がある。今年3月に同性愛者に男女の婚姻と同様の処遇をしないのは憲法違反と判断した札幌地裁の判決は「性的指向」は、自らの意思に関わらず決定される個人の性質」で「性別、人種などと同様のもの」とする。

自民党の『性的指向・性同一性(性自認)に関するQ&A』(19年)も「性的指向も性同一性も、本人の意思で選択できるものではありませんし、そのものを矯正したり治療したりするものでもありません」とする。

一方で、国際学術誌『サイエンス』19年8月30日号は同性愛に関する特異遺伝子は発見できなかったとする論文を掲載した。ニュージーランドの生化学者、ニール・ホワイトヘッド博士らは性的指向も性自認も先天的ではなく、生育環境によるとする(『遺伝子が私にそうさせた!同性愛と科学的根拠』14年、未邦訳)。

性的指向も性自認も生物学的性別に基づくものに変化するとの研究や臨床例は欧米に多数あり、精神療法や宗教で「治癒」した例も数多くある。

「ターフ狩り」は、性的指向や性自認は生物学的性別を離れて「自由選択」できるとするフェミニズム第3期の考えに依拠しているようだ。だが、こうした考えに科学的な根拠はあるのか。LGBTに関する法制度のあり方は再考されなければならない。
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