テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

栄光と黄金の日々。

2012-03-04 23:18:48 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 調査の結果、画像取り込みが出来なくなったトラブルのモトは、PCではなく、
 microSDであると判明いたしました。
 原因は、おそらく……静電気ー!!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむゥ! せいでんきィ、おそるべしィッ!」
「がるる!がるがるぐるー!」(←訳:虎です!冬って怖いー!)

 皆さまも、乾燥気味のお天気とデータのバックアップには
 十分ご注意下さいね!
 では、戒めを胸に刻みつつ、今日も読書タ~イム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
               ―― ヒート ――


 
 著者は堂場瞬一さん、2011年11月に発行されました。
 『THE HEAT』と英題名が付されています。
 表紙の画から、お分かりでしょうか。
 この御本の主題となっているのは――

「わほゥ! わきゃッたでスゥ! まらそォ~んッ!」
「ぐるがるぐるるるがる!」(←訳:今がシーズンのマラソンだ!)

 そうですね、今日3月4日も、びわ湖マラソンが開催され、
 TV中継もありました。
 先週は東京マラソンが話題となりましたし、
 2012ロンドンオリンピックには誰が出場するのか?という点でも
 注目を集めまくっています。

  走る。

 ノンフィクションではなくフィクションの、
 この物語のライトモチーフは、まさにこのひと言。
 《走る》に尽きます。

 選手として、42.195㎞を《走る》ひと。
 
 マラソン大会のスタッフとして、
 監督やコーチ、アドバイザーとして、
 《走る》行為に係わるひと。

 そして、沿道で、TVモニターの前で、
 《走る》選手さんたちを見つめるひとも……。

「ふァいッ! 
 まらそんはァ、おッきなァ、いべんとォなのでスゥ!」
「ぐるがるるがるる!」(←訳:規模が凄いよね!)

 TVで東京マラソンを見ていて、それは痛感しましたよね。
 裏方さんの立場で大会を支えてくれている方々って、
 いった何人になるのかしら?
 私たちスポーツ素人には想像も出来ない巨大なイベント、
 ビッグビジネス、のようですね。

 そんな巨大なスポーツイベント――
 まったく新規なマラソン大会開催が、
 或る自治体で秘密裏に企画され、
 担当部局も新設、
 実現に向けて起動しました。

「ほほゥッ!
 どこをォはしるゥまらそんッ、でスかッ?」
「がるるるぐるがるる~?」(←訳:新TOKYOマラソンとか~?)

 それはね、まだ仮名なんですけれど、
 『東海道マラソン』!
 
 神奈川県知事さんがブチあげたマラソン大会は、
 仮装NG!
 お笑いNG!
 骨の髄まで本気!
 とことん本気なランナーさんたちを集めての、
 そして、
 ここで世界新記録樹立を狙う!ランナーさんのための、
 超高速レース展開を想定した大会です。

 高低差を減らせ!
 記録が出やすい時季、
 天候が崩れにくい日時を選べ!
 風の影響を排除せよ!
 あらゆる手段を講じて、
 この大会で世界新記録を打ち立てるんだー!
 てな具合です。

 とばっちりを最初に受けたのは、
 神奈川県教育局スポーツ課の職員である音無太志(おとなし・ふとし)さん。

  ―― 君には、世界最高を狙うレースを作ってもらう ――
 
 ええっ? なぜ自分が?と驚く音無さんでしたが、
 実は、
 知事さんと音無さんには
 共通点がひとつ、あったのです……

「きょうぅつゥ~てんッ??」
「がるる?」(←訳:何だろ?)

 それは……箱根駅伝。
 県知事さんも音無さんも、
 かつては駅伝ランナーさんだったのでした。
 
 音無さんの胸の底に、
 小さな、熱い火が点ります。
 
 走ること。
 全力で走っていたあの頃のこと……。

「ゆけゆけッ、ごォーごォー!」
「がるぐるるぐるがるるる!」(←訳:今もココロの中で走ってます!)

 走ることに総てを費やす彼らの、
 熱風吹きすさぶスタートからゴールまでの物語、
 スポーツ好きさんに、
 スポーツ小説好きな活字マニアさんに、
 おすすめで~す!

「らんなーさんたちッ、おうえんしてまスよゥッ!」
「がるっぐるがるる~!」(←訳:ゆっくり急げ~!)
 
コメント
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