とめどもないことをつらつらと

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草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

アメリカと北朝鮮のボス文化については何が違うのか

2024-02-17 11:20:00 | 海外・国内政治情報等
次に挙げる内容については、アメリカの例のみとなるが、しかし参考にはなるだろう。

スノーボール改訂新版中 アリスシュローダー P83

 キューイット・プラザ八階の秘書室で、グラディス・カイザーがウォーレン・バフェットのオフィスのドアの番をしている。ガリガリに痩せ、非の打ち所のない化粧をして、たてつづけに吸うタバコの煙がプラチナブロンドの髪の中に漂っている。書類仕事、電話の取り次ぎ、請求書、つまらない雑事まで、グラディスは効率よくてきぱきとさばく。彼女はバフェットを面会謝絶にする──家族ですら会わせないことがある。スージーは怒るが、どうにもできない。
 スージーはグラディスに文句をいう。バフェットは無論スージーを入れるなとグラディスに銘じているわけではない。しかし、バフェットの会社の人間は、バフェットが嫌だと思えば、咳をするのも控える。バフェットのパートナーシップに勤務するには、ヒントや合図に従わなければならない。げじげじ眉が動いて、”フム”という声が漏れれば、「それは考えてもいけない」という意味だ。「ほんとうに?」は、「反対だ」。そっぽを向き、目元に皺を寄せ、あとずさったら、「頼むよ。私にはできない」。グラティスはこういう漠然とした要求や指示を軽んじるのを許さないので、傷つく人間もいる。だが、ボスを守るのがグラディスの仕事だから、文句をいわれようが平気でいられるくらい、したたかになる必要がある。


ここでアメリカと北朝鮮あるいは日本のボス文化を比較してみると、ボスのわずかな挙動に対して限りなく想像を働かせて忖度をするというのはどこでも同じようである。
何が違うのかと言うと、その後の個人的生活の束縛があるかないかではないかと私は考える。
北朝鮮の場合は、自分の秘書に気があるのならば、変な話、夜の誘いをある程度強引にできるのではないかと私は考える。
一方日本の場合はそれが許されないが、かつての共同通信や電通などの一部の会社において、セクハラを通り越した性的な強要というものがあったということについてはニュースやネット記事で出ている通りであるが、これはもはや日本の一般的文化ではない。
ただ、夜の時間にまで会社も業務をこなさなければならないという強要が日本の企業の一般的文化として存在するのをまた事実である。つまり個人的な時間が自由に取れないというものである。

アメリカの場合はこの辺りがはっきりしていて、会社に従う時間においてはボスの言う通りにするし、なんなら行き過ぎた忖度までもするが、一方においてプライベートな時間については完全に会社とは切り離されている形においてアメリカは先進的な態度をとっている。

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