都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

慶応大学 三田キャンパス 南校舎

2010-02-28 | 港区   
慶応大学 三田キャンパス 南校舎
所在地:港区三田2-15
建設年:1959(昭和34)
構造・階数:RC・5F・B1F
解体年:2009年
Photo 2005.10.02

 創立100年記念建設事業の一つとして、西校舎と同時期に建設された建物だったが、創立150年記念事業によって建て替えられることになった(未来先導館(仮称)を含む南校舎建て替え)。

 横長でプロポーションが良く、モダンな校舎。ルーバーが反復する立面、斜面に差し掛けられてピロティやバルコニーを持つスタイルは、いかにもモダニズム建築という感じ。正門を入った後、校舎をくぐりつつ階段上ると、丘の上のキャンパス中庭にたどり着くという空間体験もとても魅力的だった。

 新校舎はRC・7F・B1F。2009年12月に地鎮祭が行われ、現在建設中で、2011年3月に竣工の予定。教室や設備が充実するようだが、教室数が倍増する訳ではなく、36室(2,721人収容)から49室(3,060人収容)というややびみょーな増加。

 デザイン的には、旧南校舎のファサードデザインを踏襲したような感じだが、前の方が格好が良かったような気もする。大学の建物で、機能よりプロポーションなどの美しさを優先するわけには行かないのは分かってるけれど・・・。竣工後には、以前より立ち上がってやや壁のようになるのだろうな。

 階段を上がって中庭にたどり着く構成は以前と変わらないようだが、新建物の階段は割合に明るい感じのようだ。薄暗い空間を経てパッと目の前が開ける劇的な感じが弱まるのではないかと、ちょっと残念。

慶應義塾創立150年Webサイト|記念事業|三田キャンパス
未来先導館(仮称)を含む南校舎建て替え工事-計画概要-
北側1F壁面の採光窓
Photo 2003.5.8

 内部は全く撮らなかったが、たまたま壁面の様子を一枚だけ撮っていた。型枠から転写された板目模様や、凹凸のある縦横の窓など、ディテール部分もやはりモダニズム建築だった。

慶應義塾豆百科No.73 三田の大講堂

Wikipedia > 慶應義塾の建造物

Tokyo Lost Architecture

#失われた建物 港区  #大学  #モダニズム 

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2 コメント

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Unknown (tanpopo)
2010-03-03 20:55:54
この採光窓ってよく見るとなかなかいい顔をしていますね。中からみたらどうなんでしょう~、
コルビジェの「ロンシャン」の窓っぽいですね。
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ロンシャン (asabata)
2010-03-04 11:28:26
tanpopo様
撮影時のことはあまり良く覚えていないのですが、
あ、それっぽいな、と思ってカメラを向けた記憶はあります。
中が何の部屋だったのか、教室だったのかなどは、全然分からないままです。
ただ、色ガラスではないようだし、この感じだと中は何かで塞がれてしまっていたのかもしれません。
あまり見向きもされていなかったようなのは残念です。
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