1993 Europe日記
1993.3.5(Fri) Paris
パリの場合、周辺に高い建物がないので、途中のレベルでも十分眺望はよい。周辺を超高層ビルに囲まれてしまいつつある東京タワーとはかなり状況が異なる。
展望台から東南方向
エッフェル塔の足下はシャン・ド・マルス公園(Wiki)。遠方の超高層ビルは、モンパルナスタワー(トゥール・モンパルナス・Wiki)、左方の金色のドームはナポレオンの柩が安置されているアンヴァリッド(オテル・デ・ザンヴァリッド・Wiki)。
1枚目と同じ東南方向のアップ
右端、アンヴァリッドのドームの右奥の別のドームはパンテオン(Wiki)。中央やや左よりの二つの角形の塔がノートルダム大聖堂のようだ。市街地のアパートメントやオフィスはそのほとんどが高さ規制を受けているため、教会の塔やドームだけが街並みの上に飛び出して見えている。街並みのスカイラインをストック(観光資源)として保全する取り組みが、街並みが壊れないうちに早くから行われていることが改めて分かる。
シャイヨ宮(Wiki)・トロカデロ広場と、セーヌ川に架かるイエナ橋(Wiki)。遠方に見えているいくつかの超高層ビルは、ラ・デファンス(Wiki)のビル群。
低層部の展望台は高さが60m弱しかないため、シャイヨ宮も真横から見る感じになる。
右やや上方から左端へ向かう緑の帯がセーヌ川。左端に架かるのはアルマ橋(Wiki)。中央の川向こうにある大きな建物がグラン・パレ(Wiki)。遠方の丘はモンマルトルの丘(Wiki)で、高台にそびえているのはサクレ・クール寺院(Wiki)。
サクレ・クール寺院の前からパノラマ景が開けていたことからも想像してはいたが、モンマルトルの丘はやはりまちの中でひときわ高い高台なのだということに気付かされる。パリの街の周辺には高い山は全くないが、かといって街の全てが平坦なわけではなく、一説には7つの丘があるともいわれ、セーヌ川周辺の低地を囲むように、大きなスケールでゆったりと丘陵があるようだ。
展望台から西南、セーヌ川下流方向
川の下流方面には高層マンションが建つ地域もある。また川に架かるビル・アケム橋(ビラケム橋・Wiki)は、下が自動車、上が鉄道と、2層になっていて印象的な姿をしている。
塔や高台の展望台から街を眺めると、街の広がりや都市構造の概要を知ることができる。
馬鹿と煙は高いところに行きたがるなどと云われるが、都市を観て理解を深める上では、高いところから眺めるのはある意味重要なことだ。実際、古代の要人は都市を造ったり、その様子を知るために、高い場所に上って平野部の様子を眺めたそうで、国見などの言葉も残る。
別にエライ人でも何でもないが、個人としてであっても、展望台から眺望することは街を記憶すること、旅を充実したものにすることに寄与するだろう。
さて、後で聞いたら他の二人は上まで上ったとのこと。いつになるかは分からないが、上の方の展望台は次の機会に行くとしよう。
ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
Google Map 1993.03 Europe
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