都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

ハバロフスク州地方政府国際会議場

1992-10-04 | ロシア  

 またバスに乗って、今度は国際会議場だか市の公会堂に行った。

ハバロフスク:国際会議場  Google Map

 いかにも近代建築という感じで、まるで面白くない建物だが、内部の設備は当地にしては立派だった。ゴルバチョフ大統領がハバロフスクに来た時に演説をした場所だそうだ。その割には見学に全然制約が無く、僕らが議長席に座って写真を撮るのも自由だった。

 また不思議なことに1階には丸紅のハバロフスク支店が入居している。どうして公的建物に民間オフィスが入ってしまうのかもよくわからない。日本企業が入居しているので、トイレはTOTOの最新式の赤外線感知式のものだった。ここらへんも相当に変な落差があっておかしい。

 玄関ホールには石で作ったハバロフスク州の自然・動物達の大きなモザイク画があった。こんなに精緻なものを創るのには相当の手間ひまが掛かっているのだろうな、と思いながら見ていると、一人の石工が3年掛かりで作ったものだと、誇らしげにガイドが語ってくれた。やはりこのような物を見せたいのだろうな、とやや微笑ましく思ったのだった。

 しばらくすると少年がいつの間にか私達の間にいる。彼は僕らが見ていたモザイク画の絵葉書を売ろうとしていた。メンバー数人が少年から絵葉書を買おうとすると、何故かガイドは「買わないで、買わないで。」と制止。理由を尋ねると、どうやら少年の非行の原因になるという理由らしい。絵葉書を子供から買うことが、その子の教育上良くないというのが、いまひとつわからなかったが、I氏は「ここで買わないと次にどこで買えるかわからないから!」といって、結局買っていた。

 少年は目減りするルーブルより円が欲しいらしく、しきりに「百円!」と言っていた。子供がこんなことしている所へ来ると、何だか気が滅入って来てしまうことも事実である。一方で、玄関ホールに無造作にカラーテレビが置かれていて、小さな可愛らしい子供が何故か一人でアニメを見ていたのが、なんだか不思議だった。

#公共施設  #映画館・ホール  #オフィス 

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