都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

バスで市内観光 2

1992-10-13 | ロシア  

1992.10.13(Tue) Moscow

 赤の広場を出てノヴォデヴィチ修道院へ向かうことになる。バスに乗る前にInformation看板とターニャさん、I氏を撮る。後で改めて見返すとなかなかしゃれたデザインだ。

ロシアホテル   Google Map
Wikipedia - ホテル・ロシア

 広場のそばには先程昼食を食べたロシアホテルがある。13F建て程度に見えるが実際の最高階は21階、ボリュームは巨大で、非常に多くの部屋数(3,000室以上)がある近代的ホテルだ。当時は知らなかったのだが、90年代までは世界最大のホテルだったのだそうだ。しかしこのホテルは再開発のため2006年正月で営業を終了し、その後解体されてしまったという。

ロシア国立図書館   Google Map
Wikipedia - ロシア国立図書館

 バスに乗ってしばらく市内を走る。改装中のロシア国立図書館(旧レーニン図書館)の前を通る。

革命広場とマルクス像(右)   Google Map
Wikipedia - 革命広場のマルクス像

 メトロポールホテルわきの革命広場にはマルクスの胸像がある。レーニンやスターリンと違ってこちらは健在だった。

 モスクワでは市電は見かけない。一方、モスクワの地下鉄の総延長は世界一だ(当時)。それからトロリーバス、路線バスは結構ある。市民の移動はほとんど、地下鉄とトロリーバス、バスでカヴァーしているのだろう。あと中心部ではやはり大型観光バスが多い。チェコ製のこのバスはなかなかスマートで性能も良さそうだ。また普通乗用車では、最近はBenzやAudiが増えているようだ。

 街を走っていると、ところどころに工事現場がある。その一つのクレーンにはマクドナルドのmの字が付いていた。モスクワには既にマクドナルドがあって、当時ひとしきり話題になっていたが、これも何軒目かのお店の建設現場なのだそうだ。急速に西洋の資本主義が入ってきているのを感じる。

 更に行くと、ビルの屋上にコカコーラのでかい広告がついているのも見かけた。

 また、ウラジオでも気づいていたのだが、こちらの古い建物は、石造だが各階の床は木で張ってあるため、火災に遭うと屋根や床が抜けて外壁だけになってしまう。主たる構造物は残るので、下から順にまた床を張ればよいわけだが、日本人からするとやや奇妙なもののように思われる。ヨーロッパのアパルトマンにはこの形式が多い。

 モスクワも地区によっては古い建物を保存する方向らしく、そうなってしまうと改修もなかなか面倒なようではある。

 17:00 少し前頃、ノヴォデヴィチ修道院に到着する。夕方になってしまい、修道院の中には入れなかった。何故そういう時刻を事前に把握していないのか、また何故こうなることを予測して行動を変えないのか、ここでもちょっと不思議になってしまう。

 修道院そばの公園には黄色く色づいた落ち葉が一面に広がって落ちていた。紅葉する前に落ちてしまった緑色の葉と、ここ数日で降り積もった白い雪が、地面を色とりどりに染めていた。

1992年10月 ロシア日記・記事一覧

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