都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

Field 調査 ポグラニーチナヤ通り1

1992-10-09 | ロシア  

1992.10.9(Fri) Vladivostok

 08:40、起床。09:00に朝食。次第に皆、無口になる。毎日、朝から晩まであちこち動いているとさすがに疲れがたまってくる。夜ゆっくり休めないと翌朝にまで疲れが残ってしまい、目覚めは良くない。

 09:45、集合。10:00、Field調査に出発。15分後にバスを降り、ポグラニーチナヤ通り(Пограничная Pogranichnaya St. 国境通り)の調査を始める。O氏の風邪が相当ひどく、声を出したくない状況のようだったので、調査はのんびりやることにする。私はちょっと熱っぽく妙な気分だがさほど不調ではない。

スヴェトランスカヤ通りとの交差点・南西側の建物  Google Map

 手始めにスヴェトランスカヤ通りとの交差点の写真を撮る。天気が良くコントラストが強い。しかし東南向きは逆光になりやや撮影が難しい。

改修中のヴェルサイユホテル
1912年建設、1993年改築
スヴェトランスカヤ通りとの交差点・東南側  

 角に立つ建物は改築工事中だった。後年、S氏が再訪した折、ヴェルサイユホテルとしてリニューアルされたことが判った。

ヴェルサイユホテル・改修工事現場

 改築中のこの建物の外壁には足場が組んであったが、それは日本とはかなり様子が異なっていた。基本構造は鉄パイプとジョイントで、その組み方は昔の日本で見られた木の足場と、素材こそ異なるが似ている。ただ、現在の日本の鉄パイプ足場はユニット状の組立式が多い。最大の違いは、そこに竹を編んでカゴ状の通路を造っていることだ。日本はビニールシートで覆ってしまうことが多いが、こちらでは建物は竹の網で覆われている。このやり方は中国とか香港のビル建築の方法と似ている。当時は行ったことがなかったので正確にわからなかったが、後年中国に行ってやっぱりと思った。現場で働く作業員は中国系の人々らしい。この工法はどうもそこら辺から来ているようだ。

スヴェトランスカヤ通りとの交差点・北東側
第3番の住居

 街中の南北方向の道はほとんどが北側の山へ向かって上っている。しかしこのポグラニーチナヤ通りは街の西側にある通りで、丘の西側であるため、北へ行くにつれ下っている。地形とは関係なくグリッド状に道路網を計画したため、平行する道路がねじれるような状況が生じている。

1992年10月 ロシア日記・記事一覧

#古い建物 海外  #街並み 海外 
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