都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

東京タワーから 1991/2009

2010-01-30 | 港区   
東京タワー・日本電波塔
所在地:港区芝公園4丁目
建設年:1958(昭和33)
設計 :内藤多仲・日建設計
高さ :333m
Photo 2009.4.12

 一年ほど前のことになるが、18年ぶりに東京タワーに上った。しばしば言われるように、東京に住んでいるとついつい東京タワーには行かない。そのうち行けばいいやとか思っている。で、気が付けば20年近く上っていなかった。でも、小さい頃から数えると何度かは上っているわけで、相変わらず典型的なお上りさんなのかも。

 大展望台の高さは150m。最近では都内のあちこちのビルより低い。下手するとマンションよりも低いわけで、そんな高さからの景色は、毎日見てますという人もいるかも。それなのに、820円。高いなぁ。都庁なんてタダだぞ。特別展望台(250m)はまた別料金なので行かず。同じ建物が別角度から見えてるだけだと思ってしまう。

 お天気の日曜の午後、東京タワーは大混雑。チケット売り場には60~70人が並んでいて、チケット買ってからエレベーターに乗るまで更に10分。満員のエレベーターは家族連れかカップル、そして外国人旅行者がほとんど。はとバスなどの観光バスも何台も来ていた。私のように一人で来てるやつなんて全然いない。観光地ってのはそんなものなんだけど。

 なぜわざわざ一人で東京タワーに上ったかといえば、18年前と比較して東京の街並みがどうなったのかが気になったから。手もとに1991年の大展望台からの写真がある。この時も別料金を払いたくなくて大展望台止まりだったが、それはともかく、さて東京タワーからの街並みはどうなったんだろうか。

うわっ!!!  凄すぎ・・・。

 手もとの写真をぼんやり見ているときには、あまり気が付いていなかったのだが、都心にはこの20年ほどの間に超高層ビルが100以上増えていたのだった。地上にいると、それらの建物の近くに行かなければ、変化に気づくことがないのだが、高いところに上ると、それらの全てが見えてしまう。また、文京区役所や新宿の東京都庁と違って、東京タワーは港区にあり、都心の開発の現場のすぐ近くにある。猛烈なスピードで超高層ビル開発が行われたことがはっきりと分かり、衝撃を受けてしまった。

 大半の観光客は、東京タワーは初めてだろう。二度目、三度目の人も、以前の景色と明瞭に比較する資料を持参していたりはしない。そのような中、私一人は、以前の写真と眼前の現在の景色を交互に見比べて、びっくらこいていた。なんなんだ、これは。

 1991年に上る少し前に、三田のNECや、虎の門のJT森ビルなどが建ち、東京タワーの周辺にも超高層ビルが増えてきたなぁとは思ったのだが、この16年間の変化はそんな程度ではないことは、今後の記事を見ていただければ分かると思う。

 比較写真を撮るのにも意外に苦労した。タワーから撮っているのだから大して位置どりには苦労するまいと思っていたのだが、対象となる建物がなくなっていたり、見えなくなってしまっているケースが非常に多く、一枚あたり何分もかかってしまった。写真と景色を何度も見比べて「なくなってる・・・。」とか「見えない・・・。」とブツブツ言ってるかなり変な人になってしまった。

 この項、つづく。

Cityscape of Tokyo   #塔  #東京タワー  #内藤多仲 
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