田舎伝説

熱中症で、高校生二人が、なくなった。

野球と剣道の、クラブ活動のあとで、ということらしい。

最近、熱中症で、亡くなる方が、けっこう、いらっしゃるんだけどね。

これ、いつごろからなのかな。

ぼくの高校時代、40年も前の話になる。

サッカーをやっていたんだけど。

夏休みの間に、一回くらい、倒れなけりゃ、一人前じゃない。

なんて、言われていたからね。

もちろん、水飲ませてもらえないんだからね、練習中は。

それだけ、自分をおいこんで、限界まで、やった、という勲章なわけだ。

事実、後輩のNくん、体の大きなやつだったけど、グランドで、倒れたからね。

倒れて、痙攣して、失禁して、と。

これ、いまなら、大問題で、あさ、ズバッ！とか、なんとかワイドに、取材されているよね。

なおかつ、わが母校の、監督。

僕は、尊敬していたんだけど、前任校で、ひとり、つぶしてきて、入院中、みたいな、都市伝説を、お持ちの方でした。

まだ、独身だったから、時間も、たっぷり、あっただろうしね。

都市伝説、というか、田舎伝説ですね。

だから、こわかったです、いろんな意味で。

大江健三郎なんか読んでらっしゃる文学青年でもあり、少年をふるいたたせる名手でもあったんですね。