選挙の顔

　夜の間に雨が降ったのか、散歩に出ると世界はびしょ濡れだった。関東は梅雨明けしたと言っていたので、福島もそろそろ梅雨明けが近いのだろうか。今日あたり猛暑になれば、水蒸気で蒸し風呂みたいになるんだろうな。

　参議院選挙が近づいたので、あちこちに立てられた看板に、立候補者たちのポスターが貼られている。僕はまだ九州に住所があるので、このポスターの人たちに投票するわけにはいかない。かといって、投票のために九州まで往復する気もないし、投票用紙を取り寄せ、返送するなんて面倒くさいこともやりたくない。大体このネットの時代に、指定された投票所に行かなければ投票できないなんて、バカバカしいったらない。投票率が低いと騒ぐ前に、さっさと日本全国どこの投票所でも投票できるようにしたらいい。

　ここでは立候補者は、ひとりをのぞいて全員が女性だ。原発反対や弱者救済を訴えているのだろうが、それよりも僕の気になるのは、選挙ポスターについた雨粒だ。まるで立候補者たちが、汗だくになって選挙活動をしているように見える。あまりに張り切りすぎて、鼻水まで垂らしているように見えるではないか。これからのポスターは、雨粒を寄せ付けない加工をしたものにしたほうが良い。