なんだか天気予報がちっとも当たらない。この三連休は小雨模様から月曜日には天候が回復すると言っていたが、日曜日は1日中吹雪いていたし、今朝もやっぱり霧雨が降るあいにくの天気だ。
それでも休日の朝は長い散歩に出たいものだ。雨の心配をしながらも、いつもより遅い時間に家を出ると、普段は朝早く散歩に行くサクちゃんも、今日だけは遅い散歩らしく留守にしていた。早朝からひと騒動を繰り広げる相手がいなくては、テオも拍子抜けだ。仕方がないので先を急ぐ。
ただ、時間を遅らせた分、ケンくんが散歩に出ている可能性が高い。小学校の跡地までやって来ると、ケンくんを乗せて来た軽トラックが止まっている。早速テオはケンくんの姿を探す。
と、墓地の裏からケンくんを連れた飼い主さんが現れた。山の中を駆け回り、いつまでも帰ってこないので探しに行って来たところだと言う。ケンくんのほうは十分すぎるほど体を動かして来たので、テオが遊ぼうと誘っても、乗り気になれないらしい。テオはなんとかその気にさせようと、ケンくんの顔をペロペロ攻撃だ。
ケンくんと別れ、普段は歩かない場所まで足を延ばすと、向こうから3本足のジョンくんが歩いて来た。
ジョンくんのことも大好きなテオは、早速ペロペロ攻撃を仕掛けるが、テオの馴れ馴れしさが鬱陶しいジョンくんは、いつもひと声吠えてテオを威嚇する。
その後、ミニチュアダックス2匹と遭遇したが、泥んこ道だったので飼い主さんたちに抱えられたままで、一緒に遊ぶことはできなかった。
帰り道、田んぼの脇にカラスがいると思ったら、キジがじっと佇んでいた。
目が覚めたばかりなのか、微動だにしない。テオは不思議そうに初めて見る生き物を凝視していた。