おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

気分は春の山

2020-02-07 10:51:26 | イラスト

 今季最強と言われた寒波が通り過ぎた。窓は凍りつき、道路も場所によってはツルツルだったが、大雪になることはなく、今日は燦々と日差しが降り注いでいる。この2日ほどが寒さの底だという予報もあり、来週はいよいよ春の暖かさが到来するらしい。暖冬の今年は梅の花の開花も早いようで、ニュース映像では早くも梅園の話題に触れている。道路が凍結すると、遠出をするにも時間がかかるため億劫になるが、今年はあちこちの梅の花を見に出かけたいなとも思っている。

 次回の「空の会」のテーマが「雪」で、一枚は仕上げているのだが、普段の風景に雪だけ降らしたような絵だったので、もう一枚描いてみることにした。今度は雪山をトレッキングする絵だ。

 ただ、これは厳冬の雪山ではなく、春のまだ雪の残っている山の様子で、この頃の山登りは寒くもなく、また雪解け水で泥んこになることもなく、快適なトレッキングが楽しめる。早春と聞けば山を見上げ、もう少ししたら出かけたいなあと気分だけは盛り上がる。今年は特にテオの山デビューもさせたいので、今から楽しみなのである。

 「知れば恐ろしい日本人の風習」を読んでいると、様々な行事が出て来る。この時期だと節分とか桃の節句が、季節の行事と言えるだろう。そもそも「春」の語源には、植物の根が張るから、暖かくなり天気が晴れるから、また田畑を墾(は)るからといった諸説があるというが、新たな生命が芽吹く季節の分かれ目であることに違いはなく、だからこそ「節分」なのだそうだ。昔は立夏、立秋、立冬も節分と言っていたようだが、それだけ立春だけが際立って特別な節だったからだろう。

 我が家では節分の日には、福豆を買って来て豆まきをした。近頃は恵方巻きは食っても、豆まきはしない家は多いだろう。節分でまく豆は炒り豆と決まっている。なぜ炒った豆でなければならないかと言うと、「豆を炒る」が「魔目を射る」に通じるからで、魔物の目を矢で射ってやっつけるとの語呂合わせだそうだ。

 季節の移り変わりは何も気温の変化や天候だけではない。古くから伝わる行事というのは、昔は変化の少ない生活にリズムをつける意味もあったのだろう。

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