フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

どうでもいい思い出話

2020年08月29日 10時31分33秒 | つぶやき
過疎ブログだからこそできるソースのない思い出話を一つ。

それは2007年のこと。当時首相を務めていた安倍晋三氏は任命した大臣の不祥事、支持率低下、自身の体調不良等により、辞任を表明した。
当時はまだ「あの」民主党政権の前夜。マスコミは自民党のことに関してはとりあえず否定的に語ることがデフォルトであり、辞任についても「遅すぎる」とか「投げ出しで無責任」といった感じで総じてフルボッコであった。
当時は「自民党に思い知らせるために、主義主張はともかく、大きな組織になった民主党に一度は政権をゆだねるべき」という世論が熟成されていた時期。まあ、今となれば、図体だけでかくて内部ガタガタというのが(当時の)民主党の正体ではあったのだが。
ともあれ当時は自民党の支持率も低空飛行。多くの人が安倍さんをフルボッコにしていたわけだが、それを見ていると、政治にさして興味のないぬたりあたりは逆に気の毒にも思えてくるのな。

だから当時やっていたSNS(多分mixi)で「まあ、いろいろあったけど、頑張ってればそのうちいいこともあるさ安倍さん」みたいなことを書いた。ちなみに当時のぬたりのmixiアカウントはもう死んでおり、その発言を見ることはできない。
そんな感じで、今はフルボッコでも時が経てばきっと元首相という肩書や経験が生きてくる、という風にぬたりは考えていたわけである。実際、安倍さんはその後見事に復活し、首相に再任されてもいる。実際にいいことはあったわけだ。

でも、ぬたりはそんな、また首相になるとか在職日数が歴代首相最長になるとか、そんな風になるとは夢にも思っていなかったのよ。そんなつもりで「いいことあるよ」といったつもりは毛頭ない。

例えば森喜朗。まあ、首相やってた時にも嫌われてて、今でも嫌われまくっているけれども、それでも元首相の箔からあれこれと今でも仕事がある。あれこれ文句を言う割には案外マスコミ露出も多くて、テレビ出演や、雑誌の記事執筆など、地味に引きがある。失言癖はいつまでも治らないけれども、昔、週刊大衆に文章載せてたのを見たことはあり、仕事も案外選んでなさそうな感じも見え、首相経験後の人生を割と充実してる感じはあるわね。挙句自民党の重鎮としてそれなりに権力もあるだろうしな。

そんな感じで、元首相として、例えばテレビに出て意見を言うとか、雑誌に記事を書くとか、そういう道は大いにあるだろう、とぬたりは考えていたのね。その程度の話だった。
当時のことを思うと、ほんと、世の中分かんねえもんだなあ、と思うことしきりですねえ。当時の自民党フルボッコを考えれば、たかだか数年でこの変わりようだもんな。

まあ、安倍さんの辞任を受けて、立憲民主党の某議員先生がやらかし発言かまして、枝野さん平謝りでも発言した本人は反省なし、というニュースも飛び込んできてな。ホント声だけは大きい左の方を抱え込むと執行部は苦労が絶えねえなあ、と枝野さんを久しぶりに同情したくなったりもしてな。党の変革も絡むこの大事な時期になあ…。
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八幡様の床下で宝の箱でも探そうか?

2020年08月28日 20時36分50秒 | 日記
ぬたりは先日コストコで激安カヤック(の形したゴムボートに近いが)を買って、人っ子一人いない薗原湖にて最初の進水を行った訳なのだが。

その後行けてなかったりしたけどな。

理由は実に単純。進水の時も言ったが今やダム湖の水位が低すぎて単純にカヤックできる場所が限られているのね。で、水位問題ないところはほぼツアーに独占されてて肩身がちょっと狭い。持ち込み有料のところに行くという手もあるのだが、ぬたりが持ってるのはおもちゃみたいなもんなんで、わざわざお金を払うというのもなんだかもったいない気もする。
しかしながらこれらは工夫次第でいかようにもなる問題でしかない。実はぬたりがその後カヤックに行けていない理由で最大のは以下である。

水位の下がったダム湖は泥臭いんである。

ダム湖に溜まっている水は水道水というわけではないし、流入する水はどうしても土砂を含んでいる。こういう水を長期間ため込むわけだから、湖底には多くの泥が溜まる。水位が低下するとこれらの泥が顔を出し臭気を放つ。長期間湖底に蓄えられた泥は「ヘドロ」と言ってもいいくらいの状況であり、水位が低下している湖面にたどり着こうとするなら、この泥を踏んでいかないとたどり着けない。これは純粋に気分が悪い。
こんなことを知ってしまったぬたりは、どうにも再度の漕ぎ出しの決断ができずにいた。なにしろ群馬には気楽にカヤックを漕ぎ出せる自然湖沼はほとんどない(予約と持ち込み料が必要)。おもちゃで行くのにそこまでしなくても、という気持ちが勝り、かと言って、ダム湖に行けば泥臭い。前回初体験でこいつの扱いも少し分かったところで、もう一度試してみたいところなんだが、どうしたもんかとしばらく悩んでいた。


んで、情報収集の結果案外家から近い(高速使えば1時間ちょっと)ことが分かったので、群馬栃木両県にまたがる渡良瀬遊水地の谷中湖なんかに来てみました。ここもまあダム湖ではあるんだが、ウォータースポーツが盛んとも言われるので試しに来てみた次第。駐車場に車を止めて湖を拝見。

さすが。駐車場から湖面が近いしかなりの部分までコンクリで舗装されてて乗り込みやすくそんなに泥臭くもない。早速空気を入れて漕ぎだしてみる。

空気の量や組み立てを、前回の反省を踏まえてあれこれやってみたので、今回はかなり漕ぎやすくなった。いやほんと、これ1万円ならなかなか良い買い物だったんじゃないだろうか。そりゃちゃんとしたカヤックに比べれば乗りづらいしスピードもでないから、本格的に何キロも漕げる訳でもないが、水遊びの相棒とすればなかなか頼りになりそうな感じ。ぬたりは今回40分くらい漕いだけど、不安を感じることはなかったな。まあ、それだけ漕いで進んだ距離は1.6キロくらいだから、のんびり休みながら漕いだとは言えかなり遅いが。歩いた方が早いわ。
ともあれ、のんびりカヤック漕ぐには良い場所を見つけたもんだ。駐車場から湖面まで近くて坂道もない。水質はお世辞にも良くないし漕いでも漕いでも景色が変わらないけど、何回かは通わせてもらおう。
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ハートはイケメン

2020年08月22日 08時54分20秒 | 日記
ちょっと更新が途絶えてますので、お気軽更新で一つ仕切り直し。
ちょっと話題になったエガちゃんねるの花火大会の裏側の動画が上がってたので載せとこう。
本編のアーカイブも上がってるけどライブ配信のアーカイブって長いのよね。なのでお手軽にこっちを。

世界一の花火を命懸けで上げる


真下から見る打ち上げ花火は言葉を失うほど綺麗でした。


いや、これでも両方見ると30分以上かかるんだけどさ(長いわ)。それでもこれ見ると芸人の凄さがよく分かるので。

で、気に入ったら本番のアーカイブも見てちょうだいな。ホントこの回、エガちゃんなのに謎の感動があるよ。
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航跡

2020年08月11日 22時09分04秒 | 日記

カヤックの進水式である。
しかし買ったのが6月下旬だから、1ヶ月半もほったらかしにしておいたわけで、新しいおもちゃ買ったのに随分試すのが遅いな我ながら。
まあ理由はちょっと考えればわかるが、長梅雨と休みの都合でな。今年は梅雨が長かったもんなあ。
ついでに案外カヤックを浮かばせることのできる場所がなくてな。皆さんも身の周りを思い浮かべて貰えれば、ゴムボートを浮かべられる場所、ってのは案外少ないなってのが実感として分かると思う。そこらの川では流れがあって中々難しいし、遊泳禁止の水面も案外多い。
で、場所も含めてタイミングを計っていた梅雨明けした昨今、平日休みと天気の良い日ががっちりかみ合い、ぬたりは車にカヤック積んで北へ。近所というわけにはいかんが、群馬県内はダムが多く、カヤックを楽しめるスポットも複数ある。で、ぬたりとしてカヤック買った直接の、とある目的ともなる場所にいきなり行ってみることにした。既に6月に下見もしており、ここからカヤックこぎ出せばいいな、という場所があったのでな。

で、これが苦難の始まりだったわけ。

目的の場所に着いたぬたり。そこは少々広い駐車スペースが川沿いにあるのだが、そこには6月になかった看板があった。曰く、ウォータースポーツの組合の専用駐車場、である旨の看板。前回来たときはこんなんなかったぞ。そしてこれからカヤックやSUPを始めるために、インストラクターを中心に準備運動をしている皆様。
要するにぬたりが目を付けた場所はアウトドアツアーの集合場所になっていて、個人がカヤック持ち込めるようなスペースではなさそうな感じになっていた。なにしろ「専用駐車場」だからね。
ぬたりがここに来たのは明確な目的があっての話で(要は対岸に渡りたい)、ここが使えないとなると結構困る。近くにカヤック下ろせそうな場所はなく、目的に関してはカヤックのシーズンが終わるまでしばらくは棚上げ、という結論にならざるを得なかった。
ちなみにさっきから目的目的とそれは何なのさという質問があるかも知れないが、大した事でもないのでな。ウォータースポーツのオフシーズンになったらまた来るから、その時にネタにできれば。

で、これで一番の目的が達せられないことが確定したのだが、せっかく来たので試し乗りだけはしたいな、とやってきたのは藤原ダムがせき止める藤原湖。地図で見る限りカヤックを下ろせそうなスロープが3カ所あり、ネットで調べるとカヤック乗りにもなかなか人気らしい。早速とあるスロープ近くに車を駐め、様子見で水面に徒歩で向かう。
水面が遠くて辿り着けない。
長梅雨だから水も豊富だろうという先入観を持っていたが、これが実は逆。台風などの大雨に備えて水位を下げているのか、とにかく水位が低く、スロープ降りても水面に辿り着けなかった。1カ所だけどうにか辿り着けるところがあったが、車駐めてから距離が長すぎて、ビニール製とは言え重いカヤック持って延々歩くことはちょっと考えらればかった。このため複数箇所回ってもカヤック浮かべられる場所すら発見できない状況。ちょっとこれは想定してなかったな。ほんの数十分程度浮かべられればそれでよかったんだが。
まあ、なんなら今日は諦めてもいいや、くらいの気持ちでそのあと移動したのが薗原ダム。ググってみると情報は少ないんだけども、地図で見ると分かりやすく広い駐車場と脇にスロープがあった。群馬県でも有数の心霊スポットの(だからこんなとこに幽霊なんかでねえっての)赤い橋のすぐ近く。
で、ここでようやく曲がりなりにもカヤックを下ろすことができたわけだ。ちなみにこのあたりのダム湖で今の時期のカヤックがきついというのはカヤック趣味の方々はみんな知っているのか、個人でやっている人は見かけなかったし、この薗原湖のスペースにも人っ子一人いなかったわ。実際ここも水位は低く、水面まではそれなりに歩くことにはなったがな。

ともあれ、1万円のカヤックを漕いでみる。うん、これは6桁の金額するカヤックとは別物ですね。
初回だから諸々慣れてないのは仕方ないにしても、乗りにくいし体勢の維持もままならないから無駄に力が入る。過去に複数回乗ったモンベルで売ってるフォールディングカヤックとは乗りやすさや漕ぎやすさは比べようもないほど悪い。過去に体験したカヤック体験コースは乗っているのは1時間半程度で、終わったあとには「まだ乗ってられるのに」というくらいだったが、このカヤックで1時間半も漕がされたら、おそらくはヘトヘトだろうな。
ただ、これは比べる方が間違っていて、20万円もするカヤックと1万円で買えるゴム製のカヤックを比べる方がおかしい。純粋にレジャー用のゴムボートと考えれば、決して悪くないと思う。値段相応か、それ以上の活躍はできると思うな。
とりあえずしばらくはこれ持ってあちこちに行って練習するとしよう。おもちゃとしては、なかなか面白いもの買ったと思うな、これ。
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ままよ どうあろうと

2020年08月06日 20時02分49秒 | 日記
ぬたりを知る人なら知ってもいようが、ぬたりは割とマスコミ不信があり、新聞も取らなきゃテレビもあんまり見ない。特にワイドショーや情報バラエティの類いは心底嫌っている。
まあ個人の好き嫌いの話なんで、別にそういう番組が人類悪だとかそんなことを言いたいわけではなく、そういう番組が好きな人がいても別に構わんとは思うしそのことをもってその人を嫌うわけではない。でもそういう人がぬたりと会話しようとしても、話題が一つ使えなくなるわけだし、ぬたりとしてはその手の話題は知りたくもないし興味もないから、会話は盛り上がらないだろうなあ、とは思うが。
で、当たり前の話だが、テレビというのはこちらの知りたいことや興味のあることをこちらのタイミングで知らせたりはしてくれない。番組表に基づいて、テレビ局のタイミングで情報を流しているわけだ。マイペースぬたりとすると気になったときに情報はすぐ知りたいと思うもので、そうなると手元のスマホをポチポチした方が精神衛生上よろしい。んで、その流れで、動く映像を見たいとなると、各種動画サイトというのも大変重宝して見ちゃうもんである。まあ、誰でも投稿できる動画サイトの映像だと、今度は「クオリティ」という問題が出てくるのだがそれはともかく。
そんな動画鑑賞の中で最近「タマム・シュッド事件」について知る。この事件は1948年(昭和23年)にオーストラリアで起こった事件。
事件と言っても、要は身元不明の遺体が発見されたという出来事で、他殺か自殺かも確定していない。ただ、色々と不可思議な点が多くあった、という事で「事件」という呼ばれ方をしている。
全ての事象を話すと長くなるのでかいつまむが(知りたい人は各自ググってね)、オーストラリアのソマートン公園の海岸で1人の遺体が発見され、警察が身元を捜すものの一切不明。検視の結果自然死ではなさそうだが、さりとて死因も確実に特定できなかった。現在ではほぼ特定の毒物による死亡だろうとはされているそうだが。
遺品に関しては、衣類のタグは全て切り取られていて、遺品にも身元特定に繋がるものは一つもなかった。
捜査の中で某国のスパイでは? という疑いも浮上した為に、大々的に捜査も行われたようなのだが、そのきっかけの一つとなったのが、ズボンのポケットの奥に縫い付けられていた隠しポケットの中に入っていた紙片である。特徴的な書体で「Tamam Shud」と印字されていた。これはペルシャ語で、意味は「終わった」とか「済んだ」という意味。これが事件の通り名の由来となっている。
んで、この紙片。本から切り取られたもので、この本も発見されている。遺体発見現場からほど近い道路に未施錠で停車していた車の中に置かれていたもので、後に車の持ち主から警察に届けられている。この本を元に捜査も進むのだが、この先はまあ、興味のある人がWikipediaでも見て調べていただくとして、今回のネタはこの本だ。その名を「ルバイヤート」と言う。
この本についても正確に語るには色々と長くなるのだが、極めて単純化して語れば11世紀ペルシャの詩人、ウマル・ハイヤーム作の詩集である。収録されているのはペルシャの4行詩(ルバーイー)であり、これの複数形がルバイヤート。タイトルの直訳としては単純な「4行詩集」となるね。

で、ここに来てようやく話がぬたりに繋がるのだが(話がくどいのは悪い癖)、このルバイヤート、岩波文庫の日本語訳だがぬたりも持っていた(まだ実家にあるかな?)。まあそれ自体は別に驚くことじゃない。

肝心なことは、ぬたりもこれを買ったわけではなく、いつの間にか手に入れていると言うことでな。

残念ながらいつの間にか車に放り込まれていたと言うほど劇的なものではない。かなり前に高校時代の友達が複数で集まったとき、最後に忘れ物がないかぬたりが確認したときにその場にあったもの。結構前のことなのでどのような形で手にしたかは覚えていないのだが、少なくともその日の夜に家に帰ったぬたりの手には、友達の忘れ物だと認識したその本があった。確か見つけたときにはほとんどの友達が帰ってしまっていて、誰にも聞けなかったような気はしている。
忘れ物だからそのうち誰か連絡をくれるだろう、と思っていたのだが、友人は大学進学で皆群馬を離れていて顔を合わす機会も少なく、結局誰もぬたりに忘れ物のことを聞いてこなかった。そのため結局その本は長らくぬたりの手にあった(もしくは実家にまだある)。
「オーストラリア最大の謎」とも言われる事件(まあこの呼び名は好事家の煽りだろうが)のキーとなる証拠品と同じ物が、同じようなシチュエーションで自分の手元にあったことに、事件から70年以上経った今になってなんとも言えない気持ちになったりしますな。まあ、ぬたりの手元にあった本は、別に変わった版でもなく本屋行けば普通に買える岩波文庫で、変な書き込みや切り取りのない、ごくごく普通の本だったけどもね。
一応中身にも目を通してはいるが、韻を踏むペルシャ語の詩の雰囲気をできるだけ訳そうとしているせいか、日本語として違和感のある表現が結構出てきて閉口したのは覚えているな。そういう翻訳者の苦労を思いながら今読めば、また昔とは違う感想が得られるかも知れないけどね。
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そろそろ文句の一つ二つ言わせろや

2020年08月04日 19時16分18秒 | 日記
Twitterをポチポチしてたら任天堂Switchについてのニュースがあって、なんでも今や多くの店に在庫はあるそうなんだが、どんなに工夫して店頭に出しても転売狙いの連中が買っていくので、店頭に出すタイミング等に苦慮しているんだそうな。

真面目な店舗だなあ。

ホントこういうの日本人らしいと言うか、いじらしいと言うか。店側とすれば転売だろうが一般顧客だろうが、売り上げに色はないんだから気にしなきゃいいと思うのだが、顧客の満足、とかそういうことを気にしてるんだろう。こういうお店にはちゃんと儲けて欲しいと思うな。
で、その店舗従業員の意見は「とにかく正規品を買ってください」と言う主張。転売で高いやつなんか誰も手を出さなければ転売する奴らは撲滅される。なのだが、どうにも高くても買う人は後を絶たないし、ネット通販の多くもこういうのは野放し。転売品一切なしのネット通販なんてのは、なかなか快適だろうと思うのだが、そういうネット通販サイトはついぞ見たことはないな。いろいろ大人の事情があるんだろうさ。手数料収入とかな。
で、その煽りか関係するかどうかはともかくとして、ぬたりはいまだに任天堂Switchを手に入れられていないのだが、勿論転売品に手を出すつもりはない。そんなもんは店に言われなくても分かっていて信頼できない店で買うことなんかするわけがない。それどころかぬたりはもう一歩先の考えすら持っている。
買えなきゃ諦めるよ。
そもそもSwitchが欲しいのはおかあちゃんであり俺じゃない。便宜上ぬたりが購入をあれこれ頑張っているが、買えなくったってぬたりはちっとも困らない。ゲームラインナップを見てみても、やりたいゲームなんてないしな。
それにぬたりは、任天堂の販売姿勢に過去に相当辟易させられたので、そういう点においてはぬたりは任天堂が嫌い。だから任天堂に金を落とさないと思うならむしろすがすがしいくらいだわ。
過去に書いたが、任天堂の生産数の読みや販売姿勢は相当にシビア。昔からメーカー在庫を極端に嫌う姿勢なので、今のような「買う人がたくさんいても売る物がない」という事態と「作りすぎて在庫を抱える」事態に関しては、喜々として前者を選んでいる。今までずっとそうで、ファミコン~スーパーファミコン時代は、メーカー在庫を全く持っていなかったほど。こんな姿勢でいれば、そらすぐに品薄、品切れになる。
で、とにかくこの姿勢は変わらない。歴代の任天堂テレビゲーム機はほとんどがこの問題を引き起こしてる。それ自体は、人気があるから、という弁護もできるかも知れないが、少なくともその事態を改善しようという気がないことは確か。取材を受ければ「転売については対策を考えているところ」なんてコメントは吐くが、本音とすれば「こんな事態下でも利益はある程度計画に沿ってあげられてるから別にいいだろ」程度にしか考えてないよ。そういう姿勢だから、転売につけ込まれるんだよ。任天堂自体が「子供に売れようが転売屋に売れようが、収入は同じ」と多分考えてる。
そもそもあらゆるものに転売が存在して、新型コロナの騒動下、一時期はマスクや消毒液、短期間的にはトイレットペーパーにも転売が存在したが、それらが解消された後でもいまだに品切れ状態を継続し、転売の横行を止められないなんて騒ぎをしているのは任天堂くらいなもの。すなわち、あそこの流通そのものに原因があるんだよ。これの解消はちょっとやそっとじゃ不可能だ。
なので、ぬたりとすれば「正規品を買おう」ではなくて「そろそろみんな任天堂商法に付き合うのやめようぜ」という意見すら提案したいな。まあ、今回に関しては気楽にネットの抽選申込みもできるし、時期が来たらみんなでポチッとして、気楽に当落を楽しめばいいんじゃないかね。少なくともぬたりはその境地だな。しばらくすれば、おかあちゃんももうあつ森やりたいなんて言わなくなるだろうし。そしたら抽選申込みすらやめるわ。第2次ベビーブーム世代の男の子として、ファミコン以降の任天堂ゲーム機と付き合っており、毎回本体の入手苦労させられている身ですし、正直もう付き合ってらんないんですわ、あそこの会社。
で、そんな悪し様に言っていいの? と言われちゃうかも知れないが、大丈夫、あそこの会社タフだから。シビアって事は逆境にも強いって事で、超絶ソフトの本数が少なかったロクヨン時代ですら儲けは出してたみたいだし。次世代機(発表されたんだっけ?)がSwitchの半分程度しか売れなくっても、多分利益出すよあそこの会社。京都の商売人は、我々が思うより遥かに手ごわいぞ。
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ライディング・ロケット

2020年08月03日 19時25分19秒 | 日記
先日暇つぶしにYouTube見てたら、スペースシャトルの動画を視聴しましてね。曰く「失敗した計画」として。
ぬたりは元宇宙飛行士の本を読んだもので、スペースシャトルが失敗作というのは実感として持っている訳なのだが、太平洋の向こうの話で、しかも何人もの日本人を宇宙飛行士にしてくれた機械に対しては、割と「スペースシャトルを失敗作は言い過ぎ」という弁護の意見もあってな。
もちろんその意欲的なな設計から宇宙開発に大きな貢献をしたことは間違いないし、スペースシャトルがなくては今の国際宇宙ステーションなんかが今の形で実現できなかったことは間違いない。ただ、総合的に見れば失敗作だと見て間違いない。なにしろ当のNASAの長官が「欠陥のあるシステム」と認めているくらいだ。どうしても印象が強く、動画の印象も引っ張られるので「2回事故を起こしただけで失敗作は言い過ぎ」という意見もあったのだが、事故はスペースシャトル計画の問題のほんの表層でしかない。他にも問題点は山積みだったんだから。シャトルの失敗を眺めてみると、マスコミあたりがよく言う「アメリカは責任者の所在がはっきりしていて、日本のような組織体質がない」なんて言うのが単なる幻想だという事がよく分かるよ。大きな組織というのは、洋の東西問わず中枢は腐りやすいのさ。
ともかくスペースシャトルがなぜ失敗作と呼ばれるかをちょっと語ってみたい。

失敗点そのいち 予算かかりすぎ
シャトルはその要求性能をクリアするために、開発に関しては苦難の道で当初からかなりな予算が使われた。このため費やされた予算自体がかなりな額に上る。有人宇宙飛行自体は単純に比較できるもんでもないが、こと人工衛星打ち上げであれば普通に無人のロケットで打ち上げた場合とのコスト比較をすると、頭抱えたくなるほど高くついた。

失敗点そのに システムが複雑すぎ
まず性能を満たす、という形で開発が進み、とりあえず満たすとこまで行ったら開発改良はほぼストップしていたから、操作やシステムの簡素化はほとんどなされなかった。このため操作一つとってもかなり複雑であり、また整備に関しても作業量が膨大になるだけでなく、単純な、例えばネジ一つ締めるにも報告書書かなきゃいけないような感じになっていて、結果メンテナンスコストの大幅な増大にも繋がっていた。

失敗点そのさん 人命軽視しすぎ
トラブルが発生した際の乗員の救命システムがほとんどなかった。例えばロシアのソユーズの場合、トラブルが発生したら乗員のいるブロックだけ切り離してパラシュートで降りるシステムがあったが(実際使って乗員が助かったこともある)、こういうシステムはシャトルには皆無。チャレンジャー事故後、一応設置はされたが、大気圏内で滑空しているときしか使えないシロモノで、実際コロンビア号の事故の時には使えなかったし、チャレンジャー号事故の時に既にあったとしても使えたかどうかは期待薄らしい。
要は何かあったら乗員は死ね、というシステムだったわけ。で、そういう感じだったことをNASAの幹部は認識すらしてなかったらしい。

失敗点そのよん そして実際に事故が起きて多くの人命が失われた
しかも2回の事故の直接原因をNASAの現場は既に認識していたという事実。どちらの事故も防げる可能性はあったが、NASAにその予算と能力がなかった。そのことは1回事故を起こしただけではなくて再度2回目の事故を起こしたことも示している。思いもよらぬ事態だったら弁護の余地もあるが、どちらの事故の調査報告書も原因が「NASAの組織文化が原因」と共通したことを言っており、弁解の余地はない。

失敗点そのご NASAの能力不足
システムが複雑であってもきちんと運営できれば問題はない。人命軽視も事故が一切起こらなければ問題ない。お金がかかってもそれだけの予算があれば問題ない。とまあ、机上の空論ではあるけれども、NASAにはこれらがすべて不足していた。実際に問題なく運用するに足る予算も、不具合を認識してそれを解決する能力も、NASAにはなかった。当時の話を聞けば、NASA職員一人一人は休みもほとんどなく懸命に働き、それなりに優秀な仕事をしていたのだが、それは目の前の仕事をこなすだけの話。今やっている仕事の問題点を解決する余力はないし、それを行う人材もいなかった。また、やろうとしても予算がなかった。そして問題点を上層部は認識していなかった。これじゃどうにもならんわね。

簡単に言ってしまえば「人類には早すぎた」システムだった、と言うことですな。それをなんとかするために無理を通しすぎた。実績がたとえあったとしても、全体を見れば失敗だったのは間違いないわけ。実際、次世代スペースシャトルはアメリカは勿論、他の国ですら研究をもうやめている。
今はもう宇宙開発についても無茶が通せる時代でもなく、アメリカでも民間のロケットを活用するなど、計画は結構現実的な話になっているし、開発も慎重。シャトルのように人体実験でいきなり人乗せて宇宙に飛ばすような無茶なことをせずに堅実に開発が続けられている。やっと人を乗せることもできたしね。

繰り返しになるけど、スペースシャトル自体の宇宙開発の貢献は計り知れないものがある。スペースシャトルがなければ今が無いのは確か。ただ、そこに至るための犠牲があまりにも大きいので「総合的に見れば失敗」となるわけで、要は今後に生かせればまだいいと言える。それに、主に費やされたのはアメリカ国民の税金ではあるし、日本人がどうこう言っても仕方ないね(まあ、日本だって乗せてもらうためにそれ相応の負担はしたろうが)。
でもまあ、そろそろ何か新しい形でわくわくさせて欲しいなあ、とは思いますね。子供の頃に飛行機の形のロケットが初飛行するのを見たり、日本人が宇宙飛行士になったりした世代とすると、何か新しいことがあって欲しいなあ、とは思うんですけどね。
とりあえずは軌道エレベーターの建設に期待しちゃったりしますね。まあ、軌道から地面を繋ぐのに必要なケーブルが、まだ技術的に数十センチしか作れないみたいで、先は長そうだけどもね。
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面白さには案外国境がない

2020年08月01日 13時38分48秒 | 日記
ぬたりはレトロな自販機が好きでかなり多くの店舗に行っている。なぜか群馬はこういう自販機については全国髄一の稼働台数を誇り、お店自体も特色があり、レトロ自販機好きには聖地のひとつともなっている。住んでてよかった群馬県。
でも、レトロ自販機は自販機自体の老朽化という問題があり、未来は決して明るくない。実際置いてある店舗の閉店は近年加速しつつある。先日も埼玉県にある店舗が1つ歴史に幕を閉じた。ぬたりも行ったことのある店舗だった。
んで、ここにはぬたりが最近チェックしている動画配信者の方が訪れていたりする。

よりによってアメリカ人である。
レトロ自販機巡り自体、「大しておいしくも安くもないじゃない」と言われ、日本人の中でだって楽しさがなかなか理解してもらえないものであるが、洋の東西問わず、ヒットする人にはヒットするんだな、と。

ちなみにこの動画のスティーブさん。

日本語ベラベラ。
下手な日本人より日本語うまいぜ。
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