というわけでトミカを買ってきた。宇部興産のダブルストレーラーな。
こいつが何者かは、よもやぬたりのブログ来るようなお好きな方々が知らないとも思わないのではあるが、一応説明すると、山口県宇部市にある宇部興産のセメント工場と山口県美祢市の同社石灰石鉱山を結ぶ、「宇部興産専用道路」を走行する専用の貨物自動車になる。
専用道路といっても、その長さは31.94kmにも及ぶ日本一長い私道であり、かなり距離がある。また、私道なもんで各種交通法規の規制もほとんど受けないから、専用の車両を運行できている。そんな車がこいつ。
ぬたりは群馬県在住であり、本州の西の果て山口県のそんな道を走る車を実際に見たことはないと思うんだが(山陽道を走っているときに見たかもしれないが記憶はない)、何気なく地図を眺めているときに、この道路の存在を知って以来気にはなっていた。何しろ相当な距離を高速道路のように直線的に結んでいながら、幹線道路との接続はほとんどなく、かつ地図上での扱いがかなりぞんざいだったんでな。一目見て、何この道? と気になったわけさ。宇部興産としてもこんな長い私道持っていることは得意なことと認識しているのか、公式な紹介動画もあったりするしな。
時折ここ走れるバスツアーなんかもやってるそうだし、こんなでかい車が走り抜ける光景というのも興味は大いに惹かれるところではあるんだが、まあ、結婚しちゃうとなかなか見には行けないよね。山口まででかい車に見に行きたいと言っても、おかあちゃんからは速攻却下されるのがオチだ。
さて、話題を製品に戻せば、これはそういう好事家のニーズのみを汲んだ製品というわけではないだろうね。すでに金型があるいすゞギガを利用したバリエーションのひとつ、という感じだと思うな。宇部興産専用道路を走る専用車両はいくつかあるんだが、上記の動画などでも代表的に扱われるのはアメリカのケンワース社のトレーラー。実際ボンネットも有するケンワースは国内でなかなか見かけないことからもパッと見凄くかっこいいのだが、残念ながらこちらのモデルではないし、タカラトミーがそのために金型を一から作るとも思えないので、今後発売されることもないんだろうなあ。できうることならこのいすゞとケンワース並べて飾ってみたいんだけどな。
ともかく、なかなかに個人的なストライクゾーンをついた商品だったもんで、取り急ぎトイザらスに行って買ってきたわけだが、まあ普通に売ってますわな。
だからアマゾンで売ってるプレミア付きの商品なんか一切手を出す必要ないよ、ってのは声を大にして言いたいところではありますな。800円かそこらの商品を2000円以上の値をつけるとか、ホントにもう転売屋ってのは人を舐めてるよなあ。