フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

キャンプ用に車を買い替えましたとさ そのに

2021年07月02日 21時50分28秒 | 物欲
(昨日からの続き)

自宅から車で走ること20分。初めて来たディーラーではあるものの、事前に何時に行くかは電話で伝えてあった(中古車を見に行くときに事前のアポは重要です)。まあ、ぱっと車だけ見て帰るつもりだった。
いきなり半個室のスペースに案内されちゃったんですけど。
同系列の店の客だから知ってますけど、ここは商談スペースじゃないんですかね。いや、ぬたりはちょっと見に来ただけなんだがなあ。買う気だってそんなにねえぞ。
電話でアポとった営業さんは対応中なので少しだけお待ちを、と言われ待つことしばし、やってきたのは初めて見る営業さんと、「おやあ、どうも」なんて挨拶とともに、普段行ってたディーラーでよく顔を見ていた営業さんの姿。名刺を見ると店のマネージャーと書いてあった。栄転か。うらやましいのう。
で、見せていただいた中古車はホントに多走行というだけの車で、状態は年式相応で普通にきれい。同店販売車で女性ワンオーナーだから荒く使った形式はない、とのこと。しゃがみこんで下回りもチェックしたけど、オフロード走行の跡とかも見えなかった。メンテナンスも同店でずっと行われていた由。
装備的にも、ハイライン(高級グレード)ということで、有料オプションこそついてなかったものの、液晶メーターにレーダークルーズコントロール、パーキングアシストに、シートヒーター。各ゾーン(運転席、助手席、後席)独立調整オートエアコン、等々機能は充実。まあ4年前の車ともなれば、例えばスマホの置くだけ充電がなかったり、ナビの画面が少しだけ小さかったりという古い部分も見えたけどな。まあ、これは最新モデルと並べれば、の話。
ともあれ、ホントに多走行だから安くなってます、というだけ。多走行の受け止め方は人それぞれだけれども、値段とすれば案外妥当な感じ。でもぬたりは元々多走行をそんなに気にしないし、今乗ってる車(VWでは一番安い車種)に比べれば、高い車はやっぱり快適そうだなあ、程度の感覚で、車の見学は終了。まあ、あとは2、3確認だけして帰りましょ。

んで、車見に来たときのお定まりの言葉、今乗ってるup!の査定もしますか? が聞かれた。
そんなに買う気もないから普段なら断るんだが、まあ、いつも行くディーラーと同じ会社だし、と軽い気持ちで見てもらうことにした。ぬたりは車の扱いは荒いから、いつも査定は叩かれるので期待もせずにコーヒーを飲みながら待つ。今日は見に来ただけだし、査定の低さは体よく断る理由にもなるしな。
待つことしばし、営業さんが「基本こんなもんですね」と言いながら手書きの査定書を示した。

平静を装うのに苦労する。

正直こちらの考えよりも高かったのよね。ただ、満足してるってのは最後まで見せないのが交渉の鉄則。ふうん、まあ、中古の相場考えればこんなもんかね、程度の反応にとどめる。営業さんは、じゃあ、マネージャーの意見もらってきますので、と再度の待ち時間。数分後戻ってきた担当さんはこう切り出した。
「お待たせしました。ぬたりさんの車ですが、マネージャー決済で○○万円で下取りさせていただきます! いやあ、私もびっくりなんですが。」

吹き出す。

なんでマネージャー決済で買取が1.5倍になるかね。この時点で下取り価格にこちらが満足してることは向こうにモロバレ。もう交渉もクソもない状態になっちゃった。つーかなんでそんな価格で下取りできんの? 市場価格考えればギリギリじゃない? 凹みもあるぜあの車。
「タイミングなんですよ。up!は日本で販売終了して1年ですから、ちょうど飢餓感があるんですよ。普通に売ってるなら気にもならないけど、ないとなると欲しくなる、みたいな感じですね。キャラクター的にも手ごろなVWって今は代替車がないですし。
しかもぬたりさんのは限定のwith beatsですからね。ステアリングスイッチなどの各種機能がちょうど良いんですよ。レギュラーのup!だと機能が少し貧弱ですし。
2ドアは使い勝手がやや落ちるんですが、希少ですしwith beatsのキャラにもマッチしてます。多少飢餓感のある車は、こういう個性がある車の方が確実な引きがありますし、我々も売りやすいんですよ。それにマネージャーがぬたりさん知ってましたし。もう2台買っていただいたお得意様ですからね。あとまあ、いっそこの機会にぬたりさんをうちの店に引っこ抜いてしまおうかと。諸々合わせてこの値段です。どうすか!?」


・・・降参です。

購入を検討できる中古車があって、自分の車の買い取りも満足できる形になった、となれば、タイミングとすれば好機。up!に関しては、今は飢餓感があるかもしれないが、ニーズ自体はそれほど多くないと考えれば今後値段が上がることはあまり考えられず、確かに売り時は今だろう。それで自分のニーズを満たす車が安く買えるなら、まあ御の字でしょう。さらには、中古車ってーのは、この1台が売れちゃったら終わりだからね。
そんな感じで、お店に邪魔した翌日にはハンコついて契約する(まあ、翌日までに契約するのも下取り価格の条件だったが)というスピード決済。車の面白さという点では大きく劣るが(いい意味でも悪い意味でもup!はとんがってた。ティグアンは個性はまるでない)、各種装備による快適性は過去最大(つーか新車で400万以上もする車なんか買ったことない)の車。今後どんな活躍してくれんのかね。楽しみである。

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キャンプ用に車を買い替えましたとさ そのいち

2021年07月01日 21時00分23秒 | 物欲
さて、前々から言っているとおり、昨今ぬたり家で夫婦で楽しむ趣味にキャンプが加わった。
キャンプと一口に言っても楽しみ方は随分幅があり、貧乏くささと不便さに苦労しつつ、ただ焚き火を眺める、とか、朝寝不足の頭にインスタントコーヒーをガツンと入れる、という楽しみ方もあれば、様々なグッズを持ち込んで、おしゃれなキャンプ料理や雰囲気を楽しむ人もいる。
ぬたりの考え方はどちらかというと前者寄りで、キャンプなんぞ荷物は軽薄短小こそ正義、人の目なんか気にするもんか、と言う考えなのだが、そんなキャンプを良しとする人はそんなにはいない。おかあちゃんも、やれるもんならおしゃれキャンプをやりたい、という感じだ。
故にそれに対応するために荷物は増えるわけだが、ぬたり宅にある現実的な最大積載能力を誇る車はVWゴルフ。さすが永遠のスタンダードカーで、車格からすれば積載も十分頑張ってはいるし、何とか荷物も積み切れるのだが、トランクも後部座席も荷物で満載状態となり、さながら夜逃げでもするんじゃないかという状態になる。泊まりのキャンプもすでに経験したんだが、キャンプ定番のバーベキューはせず、グリルとかは持たなかったにもかかわらず、荷物は既に満載。バーベキューやりたいとなれば、ゴルフでは文字通り荷が勝ちぎみになる。
ライフスタイルというのは移り変わるものなので、それに合わせて車を買い替えるのはそれほどおかしな話でもない。だから荷物積むとなるとまるで役に立たないぬたりのVW up!の買い替えを検討してもよいのか、と、この春から考えていて、その辺の思考はすでに書いた。
ぬたりとすると、積載能力、欲しい気持ち、そして値段のバランスから5年落ちくらいのメルセデス・ベンツCクラスワゴンがいいなあ、という漠然とした希望のみを持っていた。ただ、おかあちゃんが「ベンツなんか乗って注目されたくない」と大反対であり、買うにしても時間をかけて説得してからだわね、程度の気長な姿勢ではあった。そもそもゴルフにキャンプ道具一式は積めなくもないわけだし、買い換えを焦ることもない。

しかし車、とみに中古車との出会いというのは一期一会にして突然やってくる。何気なくネットサーフィンをしていたぬたりは、本当に何気なくその車を発見することになる。
フォルクスワーゲン ティグアンの中古車である。
ティグアンはゴルフベースのSUV。欧州では人気モデルではあるが、SUV激戦国日本(各社様々なサイズでいろんな性格のSUVを取り揃えております)では正直人気モデルとは言い難い。が、車高は高いし荷物も積めるし、キャンプ行く車探しててVWディーラーと付き合いがあるなら実は積極的に検討すべき車ではあった。
でもVWの中では相対的に所帯じみてる車となる。同じVWのSUVでも基本設計の新しいT-CROSSやT-ROCの方が車のキャラクター自体は立っていて、ラインナップ全体の中でも、たぶんミニバンの次に所帯じみてる車だと思う。セダンのパサートですら少々押し出しの強いデザインをして、男性受けするルックスしてるしな。
そんな具合で、ティグアンは該当の中古車を見つけるまでは眼中にすらなかったのだが、その中古車はちょっと目を引いた。その理由は、割と情けない話ではあるが値段である。端的に言えば安かったのだ。
中古車の値段というのは、単純に「安かろう悪かろう」で決まる。安いからには理由がある。それは分かっているのでただ単純に安かったから気になった、というわけでもない。ぬたりが気になったのはその在庫店舗だ。
正規ディーラーの在庫だったのね。メーカー認定中古車というやつ。
認定中古車というものは得てして割高なので、今回のように値段を気にして見ていた場合、候補から外されることも往々にしてあるのだが、その代わりに品質に一定の基準があり、納車前点検や各種ローンなども手厚いし、アフターフォローも期待できる。同じようなサービスをつけるならむしろ安い、という考え方もできる。そんな認定中古車で、年式の割に安い車を見つけたわけ。なんじゃこら? と思うのも無理はないわね。
もちろん前述のとおり、中古車は安かろう悪かろう。この車が安くなる理由はちゃんとあって、単純に走行距離が多い。登録4年で6万6千キロ。1年で16,500キロ走ってる計算になる。これは確かに多い。つーかこれだけの多走行でもメーカーの認定中古車になれるもんなんだな。
でも走行距離は実はメリットデメリット両方のもの。部品の劣化が進むかわりに、日常的に使っていた個体はメンテナンスさえしっかりしてればたまにしか乗らない車に比べてむしろエンジンの調子は良くなることが多い。要はメンテナンス履歴をちゃんと確認して精査できれば、多走行の中古車なんて恐るるに足らん訳よ(もちろんギャンブル要素は残るが)。
しかもそのディーラー自体もぬたりが今付き合いのあるディーラーと経営会社が同じという偶然。気分的にふらっと車だけでも見に行きやすいし、根掘り葉掘り聞くにも「私は既におたくの会社から車買ってるんだぜ」と思えば堂々としていられる。なので見に行くだけ見に行ってみようかという気になった。おかあちゃんに話すると、いつもは車なんかてんで興味示さないのに、珍しく「自分も行く」と言い出したので、とある春の週末、初めてのディーラーに向かうことになった。

・・・んで、結論言えば翌日にはハンコついたんだけどな(おい)

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