フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

バカに良く見えるのはレジェンドテイオーだったか

2023年09月30日 20時37分00秒 | 日記
最近はもうすっかりやらなくはなったが、ぬたりは「ウマ娘」のアプリゲームを高く評価している。
1回のプレイがちょっと時間かかりすぎるのが難で、これが引き金になりやらなくなったんだが、無料でも出来ることが山ほどあったり、単調ながらもとっても流麗なグラフィックとキャラ付けに対して素直なストーリーなどが心地よく、これはいいな、と素直に思った。
しかし基本オッサンホイホイなコンテンツだなあ、と思うのが登場馬の古さで、令和の世の中になって、メジロマックイーンだのトウカイテイオーだのミホノブルボンだのと、まあ昔の馬を持ってきたな、って感じ。ぬたりはトウカイテイオーが勝った第38回有馬記念が意識して競馬を見た最初だから馴染みがあるけど、若い人はテイオーなんか馴染みなかろうよ。
で、改めて調べて知ったが、テイオーが有馬記念を勝ったのは1993年。なんとまあ2023年の今年からはちょうど30年前に当たる。そんな前の話なんだなあ。
まあ、そらそうだろうとは思う。昨今は騎手の現役長期化があるのでまだまだ当時の一線級の騎手は何人か一応現役(ユタカだのノリだのヨシトミだの)だけども、種牡馬勢力なんて2、3世代は経てる。当時はまだサンデーサイレンス産駒はデビューしてなかったしその最大の後継種牡馬ディープインパクト産駒も今年の3歳がラストクロップとなる。
時の流れというのは斯様に振り返ってみればあっという間なんだなあ、と言う思いを噛みしめる昨今、こうしてウマ娘でオグリだテイオーだマックだと30年前に馬で盛り上がっていると言うことは・・・
ウマ娘の影響とかで競馬始めたばかりの若い人から見れば、ぬたりが競馬見始めた頃に「オンスロート(第7回有馬記念勝ち馬)」だの「リユウフオーレル(同じく第9回)」だの「ヤマトキヨウダイ(同じく第10回)」だので盛り上がってるオッサンを見る目とほぼ同じということになってしまういと言うことを改めて認識した昨今。
・・・我々はどこの大川慶次郎(※)なんだと突っ込みを禁じ得ない昨今。いや、大川慶次郎氏も若い人分かんないかもしれないけど。


「競馬の神様(本人はそう言われるの嫌だったそうだけど)」、と言われる人なんで若い競馬ファンにも知っていて欲しいけどもね。昭和30年代から競馬マスコミに携わり、歯に衣着せぬ言論や素朴な性格、経験に裏付けられた確かな相馬眼など、不世出の競馬人だったことは疑いようがない。
しかしこの人、平成になっても例える馬が「ミツハタ」だの「タカマガハラ」だの「ホマレボシ」だのとやたら古いことが当時のネタになっていて、当時のぬたりも「うん、それ今出されても」とは思っていたが、ホマレボシが有馬記念を勝ったのは1961年の第6回(トウカイテイオーの32年前)。
・・・うん、あれだ。確かに我々大川さんに近いところあるなマジで。
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Das WeltAuto

2023年09月27日 21時02分57秒 | 日記
ちょっと前の話になるが、群馬県地方に激しい雹が降ったことがありましてね。あれぬたりの自宅近所だったんですよ。
で、長距離通勤たるぬたりは降雹時にはその辺におらず被害は特になかったんだが、おかあちゃんは見事に雹を喰らい、ボディに打痕が複数できてしまったわけだ。そう、まるでゴルフボールでぶん殴ったような(禁則事項です)
こういうときに「どうしたら良い? 直した方が良い?」と同調圧力かけてくるのが多くの女性の特有な性質でありましてね。んなもん自分で判断しろやと思うところではあるんだけども、そもそも論として、おかあちゃんは相談する相手を間違えている。山道や林道巡りも趣味とするぬたりにとって、車の傷や凹みなど、修理対象どころかむしろ勲章、とかという偏るにもほどがある考え持った人間なのでな。
とまれぬたりももはやアラフィフのおっさん。「まあ、まずはディーラーに相談しようよ」というベターな回答くらいはできるわけで、電話でアポ取ってディーラーへ。
結論から言えば、まあ保険でなんとかなるでしょう、と言うのが結論。保険等級は上がるだろうが、まあ持出が発生するよりかは安かろうよ。
ただし作業自体は相当先の話。なにしろ被害台数も多く、作業自体も時間がかかる(2週間くらいの預かりだとは言ってた)。電話した時点で仮予約みたいな形にはしてくれてたみたいなんだが、修理自体は数ヶ月先になっちゃうわけなのよね。
となるとまあ、車買い換えませんかと話を振るのがディーラーマンの義務な訳でな。
ええもう早速選択肢として買い換えを打診されましたわ。
が、昨今の自動車価格の上昇とそれに伴わない給料据え置きではゴルフの新車買い換えなど夢のまた夢。ほとんど話もしなかったが、今ゴルフ買うと500万くらいは必要みたいね。多分安いグレードが日本に入ってきてなくて、余計に高くなってるんじゃないかと想像するが。
となると格を落としてポロやポロベースのT-Crossになるわけだが、ゴルフに乗っている人間がポロに乗ると「微妙にかゆいところに手が届かないような感覚」に囚われるのよね。正直それだったら別にフォルクスワーゲンやめて軽かなんかに走ってもいいんじゃないかって感じ。格を落とすなら中途半端は逆に良くない。
が、敵もさるもの、新車がダメなら中古があるべや、とばかりにピンポイントに持ってる中古車を1台推してきてな。このあたりの姿勢はホント見習うべきだと思うわ。ゴルフ買ったときとほぼ同じくらいの値段の中古車をきちんと推すあたり、やっぱりプロって流石だわ。おかあちゃんも「見てみても良いかも」という気になったくらいだからね。
ただし流石に中古車人気の昨今、残念ながらゴルフの中古はディーラーに無し。推してきたのが「ゴルフヴァリアント」になっちゃったのは惜しいところ。ぬたりがティグアン乗ってる以上、ヴァリアントは流石にいらないわ。
とは言え、修理の順番が回ってくるのはまだまだ先。きっとこれからゴルフの中古の買え買え攻撃が待ってるんだろうなあ、とは思いますけどね。ちょうど良い在庫が入ったら営業かかってくるんじゃあるまいか? いや、お買い得なら買ってもいいんだけども、中古のニーズが高まってる昨今、そううまい話はないんだろうしなあ。
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これが私の歌(ライブ)だー!!!!

2023年09月23日 20時43分05秒 | ヲタネタ
ヲタの皆さんにご連絡。

芳文社のウェブページおよび漫画アプリ「COMIC FAZ」連載、得能正太郎の「IDOL×IDOL STORY!」は、とっても面白くしかも評判も高い。将来絶対アニメ化するから今のうちにチェックしておくべし。得能先生の前作「NEW GAMES!」もアニメ化されてるし、待ってればそのうち所謂「きらら枠」でお鉢が回ってくる。キャラソンCDだの担当声優のライブイベントだの、当たればでかいこのジャンルを関係各所が放っておくわけがない。
作品ってのは好き嫌いが必ずあるので誰も彼もオススメとは言わんが、一読はしてみて欲しいです。基本無料で読めるし。


まあ、漫画アプリってのは課金の入口になってもいるので皆さん「沼」にはお気をつけを。電子版コミックス買っちゃったよ。
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もちろんヤフオクにもメルカリにも出品はありません

2023年09月22日 20時17分50秒 | 日記
先日ラジコンがいきなり不動になりましてね。
正確には「電源は入るんだが、ピーピー警告音が鳴ってプロポの入力に反応を示さない」という症状。
で、こいつはなにしろオフロードバギー。なんか心当たりがあるかと言われればありすぎて困る。普通に走ってるだけでも衝撃だの土埃だの電子機器に悪そうな事象は枚挙に暇がないわけで、先日の走行でジャンプを派手に失敗したときに、リアの車軸が外れてそれの直し方が悪かったんか、とかまずは自分を疑うわけだ。ぬたりはラジコン初心者だし。
しかし思い返すに、あの時は出先で修理してそのまま電池終わるまで走ってたはずで、そのことが直接の原因でもなさそう。とりあえず分解してあれこれ見てみるに、どうやらそもそも受信機がプロポの電波を受信していない模様。本来点灯するはずのランプがつかない。
説明書を読むが、「電池消費してませんか?」等々の、通り一遍のことしか書いてなく、こういう事態のことは書いてない。うーん、と悩むことしばし、やむを得ずサポートに電話してみた。
んで、症状を伝えて、受信のランプが光らないことを伝えると、受信部の不具合だから送って欲しい、と言われちゃったわけだ。これで組み立てて数回しか遊んでないのにぬたりのラジコン(のプロポセット)がメーカー送りと相成った。
結果から言えば、帰ってくるのは相当に早く、やった作業は「ペアリングのやり直し」のみとのことだった。送料はかかったものの、作業代は無料。
ペアリングとは送信機と受信機を紐付ける作業のこと。普段であればこれは電源を入れれば自動で行われるが(同時に複数の人が動かす場合でも、順番に電源入れれば自動的に同期される。便利な世の中になったなあ)、これを手動で行うことも出来る。

うーん、ペアリングのやり直しくらいなら教えてくれればぬたりでも出来たけどなあ・・・。

言われて気づいたことだが、ペアリングのやり方自体は説明書にも書いてあった。ただしあくまでも「プロポを変える場合」の手順であり、不具合の際に試す手順としては載っていなかった。これは不具合の時に試す手順として載せておいてもいいんじゃないかなあ。作業と言えばボタン押すだけなんだから。
ぬたりは大人なので「こんな簡単なことでわざわざ送って恥ずかしい」という思いではあるが、タミヤがラジコンを「子供(にも)向け」と考えている以上、こういう対応はお手のもんなのかもしれないな。実際組み立ての時に苦労したリアタイヤのホイール組み込みも、サポートに電話すると「送ってくれればこちらでやる」という回答をいただけるとか。割と説明書の書き方が素っ気ないと思っていたけど、「細々書くと長くなるから困ったらサービスに電話かけてこい。その方がお互い分かりやすいだろ」という考え方なのかも、とか思ったりしますね。サポート電話土日もやってるし。

ともあれ、ぬたりのラジコンは復活。今後同じような症状が出たときに試す技も一つ覚えたところで、

この段ボールとか価値出たりしないかな? とか思ったりしますけどもね。一応非売品だし(出るわけないわ)。
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無印のキャンプ場は雰囲気作りがホント上手

2023年09月09日 11時59分37秒 | キャンプ
でまあ、キャンプ趣味は続いているわけではあるが。
去る9月2日から3日にぬたりんちはキャンプに行ってきたわけだが、行き先は「無印良品津南キャンプ場」である。まあ、ようやっとキャンプするのに良い季節になってきたということで。
キャンプしたことない人にとっては、キャンプと言ったら夏じゃないの?と思われるかもしれないんだが、エアコンになれた現代人にとっては日本の夏は暑すぎんのじゃ。虫も多いしな。まあ、まだまだキャンプ人気が高い昨今であるので、夏休みのキャンプ場は予約も思うように行かないもんで、こうして9月になってから出かけたわけですよ。
それでも暑さでまいったわ。まだちょっと早かったかな?
さて、無印良品津南キャンプ場は無印が初めて手がけたキャンプ場とのことだが、全くの一から始めたわけではなくて、元々ここにあったキャンプ場を無印が買い取って拡張したもの。無印らしく売店は充実してるし、スタッフも愛想が良い。サイトも一つ一つがススキの藪に仕切られてる感じで隣と視線が合うこともない。良い点がたくさんあるキャンプ場ですね。
ただまあ、最初にここ行くときは管理用至近のサイト(できればAエリア)にしておこう、とアドバイス。というのも、とにかく傾斜しているサイトが多い。こればっかりは写真とかでも判断つかないのね。ぬたり達が使ったサイト(ちなみにE-13)は比較的マシではあったけれども、それでも若干の傾斜があって設営には気を遣ったし、テーブルも何か噛ませないと物が転がったわ、その点、管理棟近くのサイトは比較的傾斜がないので全体的にはおすすめだと思う。ススキに囲まれて周りから隔絶された高原のキャンプ、という雰囲気にこそ乏しくなるけど、トイレと管理棟近いし、なんなら次回のために偵察して良いサイトの目星つけることもできるし。
さて、まだ残暑のこの時期にキャンプに行ったのには理由がある。それは新しいキャンプギアの投入である。

コールマンのタフスクリーン2ルームエアー/MDX+である。
この無駄に長い名前のテントであるが、選定の理由はおかあちゃんのキャンプの志向とぬたりの志向の一致を見たための購入。
キャンプのネタになるたびに言っているが、ぬたりんちのキャンプの志向は、まずおかあちゃんがやりたい方向性を目指して、そこにぬたりが適宜修正を入れる感じ。おかあちゃんが目指すのはYoutubeや雑誌に出てくるようなオサレキャンパーなのではあるが、あんなもんを完コピしたら準備と設営だけで死ぬ。アウトドア趣味は汚れや道具お重さも加味しなきゃいけないが、そういうのは見せないしなあいつら。
このためまずはおかあちゃんがやりたい方向性を出して、ぬたりがそこから実現可能な部分を抜き出していく訳なのだが、おかあちゃんが以前から言っていたのが「大きな2ルームテント」である。
ここは実はぬたりとおかあちゃんの意見がはっきり対立する部分。おかあちゃんは単純に広く余裕のあるテントの方が過ごしやすい、という意見であるし、ぬたりはテントなんて寝るだけなんだから設営と撤収の手間考えたらできるだけ小さい方が良い、と言う意見。まあこれはどちらが間違っているという話ではなく、テント選びのメリットデメリットのどこを重視するかの話でしかない。
とは言え大きなテントは単純に値段が高い。だからおかあちゃんの意見を100%汲む形のテント選定はなかなか難しい。しかもぬたりんちにはノルディスクのテントなんていう、世界に冠たる高級品もある。広いテントというわけじゃないけど、2人ならかなり余裕があるから、おかあちゃんもまずまずは満足していた。雰囲気も抜群にいいしなノルディスク。
が、世の中思いもかけないところからニーズは生まれる。今回の購入の種になったのは実はぬたり。前回のキャンプの時、ふと思ったのね。
タープ張るのめんどい。
ぬたりんちのタープは、要は1枚の布。ここにポール立ててロープで固定して屋根にするわけで、作業自体は何回もやっているから失敗こそないが、こっちを固定して、こっちを引っ張って、なんて作業は正直めんどい。高い位置に張ろうとすれば作業もやりにくい。
ここで「大きな2ルームテント」というおかあちゃんが欲しいギアを持ってくると、うん、タープ張らなくて良くなるな。おかあちゃんとぬたりの方向性が一致する。
とは申せ、2ルームテントなんて安くは買えず。概ね10万円くらいの値段になる(こいつもそう)。一応ボーナスはあるから物理的に買えなくはないんだが、これだけの値段を思い切るのもきっかけがないと難しい。
まあ、こういうのは無欲でいるときっかけがつかめるもんで、先日ツテで500円の割引券をもらったので、消耗品でも買うかと、とあるショップに行ったら、こいつがセールでえらく安くなっていた訳よ。その場で即決。
で、こいつは「エアー」の名を冠するように空気が中にこもらないように換気窓が至る所に設置されていたり(何なら簡単な電動ファンも設置可能)、遮光素材を使いテント内の温度上昇を抑えたりなど、どちらかというと夏向けのテントであり、こうして残暑厳しい時期に投入するにはぴったりのテントではあったのでなかなかの期待を寄せての投入でした。
で、結論から言えばそんな小手先の芸当でどうこうできるほど令和の日本の夏は甘くなかったな、という感じでしょうか。
いや、実際換気性は大したもんで、テントの中がこもる感じは一切なかったんだけど、温度上昇はいかんともしがたく、午前9時ともなればテント内にいるのはきつかったわ。チェックアウトは12時なんだけど、一刻も早くエアコン効いた車に戻りたくて、撤収割と早かったもんなあ。
まあこれは「今年の猛暑」という相手が悪かった感じで、テント自体は健闘していたと思うわ。これ一つあればタープいらんし設営も割と簡単。テント内に湿気がこもりにくいし、夏のファミリーキャンプにはおすすめだと思うよ。どうですかそこのお父さん?
ただし重いからパパは腰やらないように気をつけてな。20キロ弱あるんだもんこいつ。
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ちょっと間が空いたので長文更新

2023年09月05日 21時02分22秒 | 日記
ぬたりはここ数ヶ月、とある買い物について頭を悩ませていた。オフィスチェアである。
ぬたりの職種は基本的に事務職であり、事件仕事は会議室でも現場でもなく机の上で発生するのが基本。故に1日の労働の大半を机で過ごすわけだが、少し前から背中の痛みに悩まされるようになった。
ぬたりも立派なアラフィフ。体の痛みに関しては、単純な凝り、年齢、ストレス、などなど様々な原因が考えられ特定は難しいんだが、少なくとも1日ずっと椅子に座りっぱなしという生活がこういった痛みに良いはずはない。
となると対症療法に走るのが道だが、薬は痛みは和らげてくれても原因の除去はあまり期待できない。となるとできるだけ座っている姿勢を良くして体への負担を軽くする、というのは地味ではあっても効果的なアプローチとは言える。で、そういう座布団とかサポートグッズとかも試してはみたんだが、ぬたりのようなデカブツかつデブには今ひとつサイズが合わない。根本的に椅子を換えた方がいいのかも、と思った。
仕事で座る椅子はちゃんと会社のものがあり、これ自体は高いものではないが数千円で買えるものでもない。だが、会社で大量購入の椅子は体の負担を極力軽減するという用途にまではなかなか至らない。そういう用途のある椅子に座るのがいいのだが、「体痛いから会社は俺のために高い椅子を買え」という要求をするほどぬたりも一般常識は欠如していない。対応したいなら自分で買うしかない。
んで、冬くらいから現物見に行ったりネットで情報収集したりでしていて、ぬたりが白羽の矢を立てたブランドはハーマンミラーである。
ハーマンミラー。世界的に有名な高級オフィスチェアのブランドで、エルゴノミクス、という話をすると必ず出てくる。家庭用の製品シリーズでは「イームズ」なんて名前を聞いたことある人もいるだろう。
ハーマンミラーのオフィスチェアにもいくつか種類はあるのだが、ぬたりは「アーロンチェア」を検討。理由はいくつかあるのだが、「高性能の割に見た目が地味」と言うのが一番。エルゴノミクスを前面に出した椅子はどうも見た目が派手になって、周りの目が気になってくるが、アーロンチェアは見た目は(比較的)大人しい。
そしてアーロンチェアの最大の特徴として「前傾姿勢でのホールド」がある。パソコンを叩いたりするのに姿勢は前のめりになるが、この場合通常だと椅子のサポートは最小限になるが、アーロンチェアは椅子全体が前傾してそのままホールドする機能があるため、椅子に適度に体を預けたまま姿勢を維持できる。体験するとこれが非常に具合が良い。だがこの前傾機能の採用例は驚くほど少なく、代表例がアーロンチェアとなる。
とは言え日本のメーカーにも少ないながら採用例はあり、実際に試してはみたのだが座り心地自体は普通の事務椅子の域は超えず、となるとぬたりが買うべきはアーロンチェアのほぼ一択になってくるわけである。
が、そこで大きな問題が立ちはだかる。
というのもこのアーロンチェア。新品で買うと20万円以上するという超高級品である。当然貧乏人ぬたりには買えないのである。
となると中古品を物色することになるのだが、これもまた悩ましい。アーロンチェアは世界に名だたる高級品。そこらのリサイクルショップにホイホイ在庫があるものではないのだが、このインターネッツな世の中では探せばもうわんさと出てくる。何しろ元が高いので中古のニーズは安定的にある。
で、ブランドの名前だけでニーズがあるというのもある意味困ったもんで、商品の程度はそりゃもうピンキリ。販売歴も長いから30年前の商品とかも普通に売ってて、しかもちゃんと値がついてる。これは冷静に見極めないと高い出費をした上でダメな椅子購入することにもなりかねない。現物確認しようにもニーズは安定的なれども大量ではないので簡単にはいかない。端的に言えば最低でも隣の県まで行かないと中古品の現物確認はできなかった。新品買うなら群馬にも正規代理店があるんだがなあ。
とは言えそれなりに欲しいと思える品なのであちこち現物を見に行っていたのだが、先に言えば安い(と言っても数万はする)アーロンチェアではほとんど満足できなかった。安いグレードのものや古いものが多かったのはもちろんだが、とにかく安いのは座面や背もたれのヘタレで普通の椅子との差が感じられなかったのね。これだったら普通の椅子でも変わらない。
そんな中でとあるお店で、「おや、これはいいかも」という座り心地のアーロンチェアに出会った。比較的新しめではあるんだが「訳あり品」と記載があり同程度の品より安くなっている。見た目気にしない(と言うか扱い荒いからどのみちすぐに傷をつける)ぬたりが求めるのはこういう方向だよな。これいいかも。
早速店員さんを呼んで詳細を聞く。腰のサポート部の劣化と座面の劣化が「訳あり」なんだそうだ。手っ取り早く確認できる腰のサポートを触ってみるも、劣化は確かだが使用に十分耐えそうな印象。うわ、これマジで掘り出し物かも。
続いては座面の劣化。劣化ったってさっき実際に座って良かったんだから問題なかろう。座面を支える部分のウレタンの擦れと説明ではあったが、支える部分だから普通に見る分には分からないしもう買う気満々。バッグの中の財布の位置を確かめながら、一応下から覗いてみた。
・・・えっと、擦れといったな店員さん。
これはえぐれだ。
なんとまあ、座面を支えるウレタンが見るも無惨な状況。なるほどこれは安くなる。見た目には影響なくても相当に擦れなきゃこうはならんし、これ多分使っているとウレタンが粉になって散らばるパターン。職場で床に粉吹きかけるなんて迷惑行為はさすがにできないわ。というわけでこれは選べないね。
というか、サポート部がこれだけえぐれてる椅子を「座り心地がいいぞ」なんて盛り上がってたんかさっきの俺は。
と言うわけですっかり意気消沈。自分の感覚に自信が持てなくなったのと、同程度の訳なし品はやっぱり高くなってしまったのですごすご撤退。痛み対策が急に遠くに飛んでいっちゃいましたとさ。
ちなみにハーマンミラーの正規代理店にもお邪魔させてもらって、その座り心地に夢心地になったのは、実はアーロンチェアではなくエンボディチェア。座った瞬間に恋に落ちる感覚だったが、こっちは新品で30万近くしますので、貧乏人には度が過ぎるなんてもんじゃないシロモノ。尤もお店には100万円するイームズのリラックスチェア&オットマンがあったりもしたのでそれに比べりゃ安いんだがな。椅子の世界も奥が深いなあ。
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