フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

輝く瞳(BRIGHT EYES)

2017年09月29日 23時45分41秒 | ヲタネタ
田中真弓さんという声優さんがいますね。キャリアが長いだけじゃなくて幅広い演技をされる方なので、一般層、オタク層ともに知名度は高い方ですね。
田中さんは割とハスキーな声なので元気な男の子が特にはまり役で、一番知名度が高いのはドラゴンボールのクリリンですね。田中さんって誰? という人でも「クリリンの声だよ」と言えば、大概の人は分かってくれる。
で、この田中さんが演じる少年が主演の作品で忘れてはならない作品が一つありますね!
そう!
「巨神ゴーグ」(ジャイアント ゴーグ)ですね!!(ラピュタじゃねえんかい)

製作はガンダムで有名なサンライズ。しかもロボット物で、メカニカルデザインは後に「ファイブスター物語」で一躍有名になる永野護とSDガンダムでやっぱり名前を売る佐藤元。監督は安彦良和で、3話を除いて作画監督も務めている。その1話にしてもその後業界では超有名になる土器手司(というかこのゴーグで見いだされた)。
とまあ、とにかくスタッフに関してはかなりすごい。地味なとこでは横浜銀蠅のベースさんがOP/ED歌ってますけどね。
でも、サンライズロボット物としては何故か目立たない。ま、理由は案外簡単でね。

キー局がテレビ東京だったんだもの。

今ですらテレ東系ネットなんて全国的にきついのに、放映された1984年ではさらに壊滅的。全国12局ネットですよ。これじゃなあ。
で、作品としてもどういうわけだか結構地味な作りになっている。

そのいち 登場ロボットが少ない。
ロボットといえるものは実は基本「ガーディアン」と言われる1種類しかない。ゴーグと呼ばれる主役級の「ゼノンタイプ」、ラスボスとも言える「マノンタイプ」、あとは量産型、という状況。人型じゃないメカも出て来るけれども(特に水陸両用戦車の「キャリアビーグル」は結構かっこいい)、サンライズロボットアニメとしては地味に写っても仕方ない。

そのに ゴーグの性能が地味
ゴーグの基本攻撃は殴ることと蹴ること、そして岩か何かそこら辺の物を投げつけるのみであり、基本的に飛び道具は持っていない。まあ、一応「武器を捨てた」という理由があり、敵から奪えば使うこと自体は出来るんだけどもサンライズロボットとしては流石に地味。
そして飛べない。泳げない(沈んでいることはできるか水中での推進機能は無い)。胸の操縦席には3万年物の死体が詰まっている、とまあ、よくぞここまでと言うくらいにヘンテコなロボットである。

そのさん プラモ販売がバンダイじゃなかった
サンライズアニメなのになぜかタカラから発売されました。このため流通量も少なく、当時からして入荷は少々骨。当時のサンライズのロボットアニメのプラモは今でも地味目の模型屋探せばたまに見かけるが、ゴーグに関してはもはや絶望的。

とまあ、とにかく派手なところがない作品ではあるけれども、どちらかと言うとカルト的な人気を誇っていまして、ぬたりの様に今でも大事にこの作品の事を思い出す人間は一定数いましてね。
実際丁寧に作られた作品で、主役メカ、ゴーグが本編に搭乗するのが4話のBパートはじめあたり(OP/EDには出てくるが)。実に主役級メカが登場するまで週一の放送で1か月かけている。要は舞台説明にそれだけの期間をかけたという事で、見ていて置いてかれることはない。話をそれほど広げることもないから、かなり見やすい作品でもある。主演の田中さん繋がりで言えば、男の子が思う「こんな冒険してみたいなあ」というストーリーが、ラピュタだけではなくて、こっちでも展開される。地味とか言わずに、男なら一度は見て欲しい。向こうがガールフレンドが空から降ってくるなら、こっちはパツキンのニューヨーク娘だぜ。

で、この作品。先日からアマゾンのプライムビデオにて配信がスタートしておりましてね、これが。ええもうぬたりは喜んで見させていただいておりますよ。
ガンダムみたいに一度見始めたらかなり長いという事はない。まあ長いことは長いが2クール26話だ。ガンダムの半分で済む。声優関係では、まだ駆け出しの頃の立木文彦とか佐々木優子の演技とか聞けるぜ。
声優つながりで言えば、田中さんの声でラピュタで残るのは「シータァァァァ!!!」だけども、ゴーグだとヒロインのドリス呼ぶ声じゃなくて、「マノンさーーーーん!!!」だなあ。ラスボスやんけマノン。




↑OP/EDも貼っておこうか。結構良い曲よ。
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残留すりゃいいってもんじゃねえだろ

2017年09月20日 19時49分09秒 | つぶやき
さてさて、夏も終わろうかという昨今、ぬたりの地元、群馬を本拠地とするJリーグチーム、ザスパクサツ群馬はJ2で最下位を邁進中で、今期の下位リーグへの降格圏内はほぼ確実となっている。今年は入替戦はないので降格圏内はイコール降格とはなるんだが、J3リーグの状況によっては降格がないこともある(J2ライセンス持ってないところがJ3の1位2位になれば昇格できないから降格もない)。
んでまあ、成績が低迷すれば色々なところで不協和音が起こってくるもんでね。サポーターからの不満はかなりのレベルになっていて、ツイッターあたりで「ザスパ」の語句検索かけても、それはそれは様々な不満が渦巻いている。チーム内のことに関しては、例えば選手が起用に不満を述べるとかそういうことは聞こえてこないけど、これは聞こえないだけ、って可能性もなくはないなあ。J2チームあたりになると内情なんかは地元マスコミですら追いかけないしな。練習の雰囲気は良いらしいが。
ただ、ザスパについては今季急に駄目になったわけでもなく、チーム設立当初から燻っていた問題が、ここに来て表面化しているという部分がある。本拠地の問題、予算の問題、組織マネジメントの問題、サッカー協会との関係性。そういったものが一つとしてきちんとした解決を見ないまま、降格確実という大きな事態を前に顔を出している、っていう言い方が正しいかも。去年だって降格圏ギリギリだったわけだしな。その去年と、問題に関しては何も変わっていない。
数年前、資金問題が発覚した数年前にライターさんが書いてたんだけれども(記事はもう削除されてた。今の状況にも通用するおもしろい記事だったんだが)、とにかく前橋の町を歩いていても、うちの町にJのチームがあって、みんなで応援しようぜ、という感じは感じられない。その記事ではポスターの貼ってあった店に話を聞いたようなんだが「貼ってくれって言われたから貼ってるだけ」「(観戦には)行かないよ、弱いもの」とまあ、おおよそ好意的とは言えないことを書かれただけだった。
あれから数年経つけど状況は全く変わっていない。ポスター貼りは継続してるようだけれども継続してるだけ。どんな風に応援してもらおう、今興味を持ってない人にどんな風にチームを知ってもらおう、愛着を持ってもらおう、という姿勢はお世辞にも形になっているとは言えず、今、商店街のポスター貼ってある店に話聞きに行っても、多分同じ話を聞くことができるはずだ。「貼ってくれって言われたから貼ってるだけ」って。これがいわゆる本拠地の問題ってやつで、前橋市民にとってザスパは「最近余所からやってきたチーム」という感覚があるわけでね。前橋のチームなのか草津のチームなのか、この辺りが実は曖昧なまま今に至るわけ。これに関してはチーム名を「ザスパ草津」から「ザスパクサツ群馬」に変えることにより、草津だけでなく群馬のチームであることをアピールすることにはしたのだけれども、遅すぎた感もある。草津を名乗って前橋でしばらく試合をやって、「ああ、草津のチームなのね」といい加減認知された後での改名だからね。ま、今のチーム名の命名センスはここでは触れないが(おい)
で、実は前橋には別のクラブチームが存在する。2017年シーズンは関東2部リーグ所属のtonan前橋である。活動実績は30年以上あり、市民への認知度はそこそこある。Jリーグにも百年構想クラブ(要は準加盟で、将来のリーグ入りを目指しているチーム)として承認もされている。お互いライバルと言えば聞こえは良いがそんな良いものじゃない。tonanとすればぽっと出で地元に居座られてる存在がザスパ。ザスパとすれば、会場規格充足のためのやむを得ない前橋移転で、ファンを増やす際の目の上のたんこぶ、とまあ両者の関係は実に微妙なもの。
で、このtonanの代表者がザスパのGMを今は務めているってんだから話はややこしい。GM個人の能力に関しての話は横に置くとして(昨季あたりまでは観客動員の増加や収益改善など明るいニュースも実際あった)、なんでこんなヘンテコなことするんだか。実際サポーターからの評判はすこぶる悪い。
そもそも結構強引に成長してきたザスパに対して県のサッカー界の姿勢は微妙。草津を名乗りながらスタジアム問題を解決するためだけに前橋に移転してきたことから、さらに前橋のサッカー界を鼻白ませていた部分もあるしね。ちなみに件のGMは県サッカー協会の専務理事ですけどね。見方によってはやっと県のサッカー協会との共同歩調が取れるようになった、とも言えるけれども、それにしたってJリーグにその存在が認められている他チームの代表を関係者に引っ張ることはねえだろうよ。両者の合併を狙ってのものとかチーム乗っ取りとか、色々と噂されちゃうわけだからね。噂で済むのか実際にそうなのかは知らん。興味もない。
組織のことはこの際置くとしても「地元に愛着を持ってもらう」「お金の問題を何とかする」はいつか何とかしなきゃいけないことだったわけで、今回下部リーグに降格するなら、その辺のことを見つめ直す良いチャンスになるんじゃなかろうか(と言うかやらなきゃいよいよジリ貧)。サポーターがかわいそう、という意見もあって、それは確かにそうだけども人間は案外たくましいし興味は移ろいやすいもの。ぬたりの知り合いでかつてザスパの熱心なサポーターやってた人は、地元のザスパの応援楽しい→たまには他の試合を見ようかとレッズの試合見る→レッズ応援にはまる→闘莉王のプレーに魅せられる→闘莉王グランパス移籍とともにグランパスサポーターに→闘莉王サンガ移籍とともにサンガサポーターに→サンガのユニ着てコアサポの隣で応援(←今ここ)。こんな経緯を辿ってる人が実際いる。地元のチームを無視しても、やろうと思えばJリーグで他に楽しみを見つけられるもんなのよね。

ま、サッカーに興味のないぬたりには他人事でしかない。ザスパがなくなってもぬたりは別に困らないし、存続できる程度には関係者さんはがんばれや、という無責任な言葉しかかけようがないな。しつこいようだが、経営問題が表面化した際にぬたりは間接的とは言え払いたくもない身銭を切らされている。だからこれ以上の支援など考える義理はもうないし、ザスパに対して良い感情は持っていない。ぬたりが陰湿で根に持つタイプであるのは自覚があるにしても、強引に金策を行うと言うことは、そういう層を生むと言うことなのな。それを数年前にやってしまった、ということは、チーム関係者は自覚しやがれや。
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ま、プロレスラーの引退記事みたいなもんだと思ってください

2017年09月18日 19時01分06秒 | 物欲
さて、Nゲージは先日概ね欲しいものは揃え、コレクションの卒業宣言も済ませましたね。
んでまあ、後はのんびり、眺めたり動かしたりして楽しんでいればいいわけなんだけども。

ぬたりだけでなくて、愛猫まで動く鉄道模型に猫パンチを見舞う面白さに目覚めやがってね。
これが少々問題になる。何しろぬたりが揃えたラインナップはいずれも思い入れのある車両である。ただでさえ細かい部品の多いNゲージのこと、走行中に猫パンチをお見舞いされた日には、破損のリスクは相当に高まってしまう。
走らせている部屋に猫を入れなければよいのでは? という意見もあろうが、レール設置した部屋のドアを閉めておくと、必ずドアの向こうでそれはそれはにゃあにゃあと五月蠅く鳴くのである。精神衛生上非常に良くない。
解決策はいくつかあろうと思うのだが、とりあえずぬたりはコレクション引退を撤回して、囮の車輛を購入することにした。これでしばらく愛猫を遊ばせて、いい加減飽きたところで、本命の思い入れのある車両を走らせる。こうすればとりあえず猫の攻撃をかわせるんじゃあるまいか。幸いにしてぬたりは待避線付のレールセットを購入しており、走らせている間、本命を待避線にスタンバイさせておくこともできる。

というわけで、前にNゲージ買った時にちょろっと語ったのだが、ED76のJR九州仕様を購入。何ならこれ繋げれば、ぬたりが乗った寝台特急さくらの長崎駅を発つ際の編成を完全に再現できる。まあ、惜しむらくは、ぬたりが乗った機関車の完全再現とはならなかったがな。当時の写真を見るとED76の87号車だったみたいなんだが、この番号はついてなかった。ついでに言えば、長崎駅~鳥栖駅を牽引してもらったが、ヘッドマーク付けずに走ってたみたいだし。

↑当時の写真

ともあれ、適度に思い入れがあり、かつ、最悪猫に壊されても構わないかという程度の、ちょうど良いのが手に入ったわ。しかも店頭で、アマゾンよりも安く手に入ったぞ。群馬のお店も馬鹿に出来ないなあ。
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たーのしー!

2017年09月16日 14時44分57秒 | 日記
Nゲージをいくつか購入した中で、ぬたりを最も悩ませたのはその部品の細かさである。
とにかくまあ、生まれてこの方不器用を地で行くぬたりである。プラモデルすら綺麗には組み立てられない程の、生粋の不器用である。

↑ゴミじゃないよ部品だよ。
そのぬたりがこんな小さい部品の組み立てなんか出来るわけねえだろうが!
まあ、こういうところからもNゲージってのが選ばれた人だけの世界だ、ってのは察せられるわけでな。Nゲージのシェアが大きいのは日本くらいで、海外ではもっと大きいHOゲージの方が主流、なんて聞いたけど、なるほどと思うわ。部品大きくなるからそちらの方が遙かに扱いやすそうだもんな。日本のウサギ小屋ではHOゲージ動かそうとすると持て余すけどな。
そんなことを、お気に入り885系のNゲージのパンタグラフを破損して思う今日この頃、Nゲージとは関係のない方向に話は進むのだが、ぬたりは1件の模型店の話をネットで見かけた。前橋市の赤城模型という店。
概ねの場所は分かるが知らんぞこんな店。
いや、場所が分かるというのも語弊がある。前橋市郊外の区画整理も済んでいない住宅地の中にあるお店で、幹線道路沿いでもないから店の前を通ったこともない。概ねあの辺りだ、と言うことが分かる程度だ。
だが、ガンプラ直撃世代のぬたりとすると、前橋市の模型店はそれなりには把握しており、ましてや昨今、個人経営の模型店が減少の一途を辿る中、話を聞いたことすらない模型店が存在したことは単純に驚きだったわけさ。
と言うわけでとある日に件の赤城模型さんに向かってみた。店のある辺りは前橋市と高崎市の境であり、区画整理は全く進んでおらず道は狭く入り組んでいる。概ねはカーナビの案内を頼りにしたが、頼りのカーナビすら店の正確な所在は間違えている有様。事前にストリートビュー確認しておいて良かったわ。
で、このお店。一言で言えば「心地の良いカオス」である。
とにかくまあ、店内はプラモだらけ。雑然と積み上げられたものも多く、一番下になったプラモの箱がひしゃげているなんてのは当たり前。元の色が分からないくらいまでパッケージが日焼けした箱なんかも数多くそのまま並べられている。積み上げの向こうに置かれて、手が届かない商品なんかも結構ある。綺麗なディスプレイとかという意識は微塵も感じられない。ただしそこはそれ売り物のディスプレイであるから、ロボットアニメものはこの辺り、スケールものはこの辺り、と線引きはきちんとされており、全くのカオスでもない。
特定の何か一つを探す、となればこのディスプレイは苦痛ともなろうが(別に店のおばちゃんに聞けば良いんだが)、何か面白いものはないか、と探す場合にはこのディスプレイは宝の山に移る。適度にごちゃごちゃしているから、そこを眺めているのはかなり楽しい作業。ぬたりもなんだかんだで1時間弱はいたかしらね。
ま、これを言うと元も子もないんだが、ネットが普及した現在では価値のあるもの、プレミアがついたものを店頭で偶然安価で見つける、なんてのはほぼ絶望的。古いプラモも古ければそれだけで価値が出るなんてことはない。この店に関しても、プレミアがつきそうなものはほぼないと思う。転売を狙う層とかが、こういうお店はほぼ辺り尽くしているからね。
でも、少しでもプラモデルに興味がある人なら、特定の何かを買うとかでなく、何となく模型店の棚を眺める時のワクワク感は共感して貰えると思う。そのワクワク感がお腹いっぱい味わえるのが、この赤城模型さんだと思うな。きっとこういうお店は日本全国いくつも残っているだろうから、プラモ好きな皆さんは是非ネットで情報収集して見て欲しいと思うわ。いやあ、楽しかった。
んで、話は冒頭とリンクするのだが、プラモでは興味の引かれるものはなかったぬたりは、楽しませてもらったお礼をかねてプラモデル用のピンセットを購入させてもらった。今までピンセットはホムセンで買った100円のやつを使っていたのでな。パッケージがやや日焼けしており、おばちゃんですら「いくらだったかな?」と少し迷ったピンセット。
これ、むっちゃ使いやすいわ。おかげで細かい作業が捗る捗る。
1100円とピンセットとしては高価だったが、それだけの価値はあったな。
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グループSNEはまだ活動してるな

2017年09月12日 21時31分40秒 | ヲタネタ
さて、Nゲージをあれこれ購入したわけだが、現在では多少入手困難なものであり、ネットにばかり頼ってもいられず地元の実店舗巡りもしてみたのね。メーカーのサイト見れば取扱店は分かるし。
もちろんそううまい話はなく、探しているものの在庫はなかったのだが、久しぶりに小規模の模型店を訪れることが出来て、気分的にはなにやら新鮮だったりしましたね。そんな中で今回は1つの模型店の話をしようかと。ネガティブな話はないから実名を出しても良かろう。前橋市のフジ模型というお店だ。
前橋市でも比較的都市部に位置する個人経営の模型店であるのだが、群馬県内の鉄道模型を扱うショップの中では最もおハイソな品揃えと言える。県内でHOゲージこんなに扱ってる店他にないぜ。だって、天賞堂の鉄道模型とかも扱ってるんですぜ。看板にも「since 1950 Railmodel Shop」とかと書いてあった気がするし、歴史もある店なのよね。かつては普通の模型も扱っていたと思うのだが、今の品揃えは鉄道模型とビンテージミニカーのみとなっている。奥の壁一面に設置された本棚に並ぶ鉄道模型関係の雑誌や書籍は、おそらく売りもんではないんだろうが、その数に思わず圧倒されたわ。
で、このお店の話をなんでしてるかというと、鉄道模型の話とは全く関係がなく、ぬたりが初めてテーブルトークRPGを購入した店がここだったのよね。
テーブルトークRPGがどんなもんかはWikipedia先生に譲るとして(Wikipediaはスマホで参照するのがおススメ。パソでは募金の呼びかけがうざい)、ぬたりが友人のすすめで始めた中学生の頃には、国産のものはあまりなく、知名度があったのは「ダンジョンズ&ドラゴンズ」くらいなもの。これが分厚い本とシートとサイコロが箱に入ったセットで、特定の模型店にしか入荷がなかったのである。そして中学生の拙い情報網で、ここフジ模型にあると知ったぬたりがわざわざ買いに行った思い出があるわけだ。その後発売された国産のテーブルトークRPGは書籍流通が中心で書店で購入することが出来たが、その後もいつくかの外国製のテーブルトークRPG等を買うのに重宝させてもらったのがフジ模型というわけさ。当時は鉄道模型は眼中になく、店内の様子をあまり覚えていないのだが、あの頃もきっとおハイソな鉄道模型が店内に並んでいたんだろうなあ。落ち着いた渋い雰囲気だったことくらいしか記憶にないが。

ま、そんな思い出話。今テーブルトークRPGって人気はどんなもんなのかしらね? もちろん今でも愛好者がいるんだろうし、前に松本に行ったときに寄った宇宙堂には結構な数の商品があったけどね。ぬたりの若い頃は、ロードス島戦記とかの盛り上がりがあったけれども、今はああいうのあるのかしら? テーブルトークRPGは人との会話が醍醐味だけど、今はネットゲームも身近に手軽になってきたからなあ。
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鉄橋だ鉄橋だ たのしいな

2017年09月10日 22時30分44秒 | 物欲
というわけで先日「一応」足を踏み入れた鉄道模型について、ネットを駆使してどうにか欲しいと思っていたものを揃えましたよ。



115系1000番台。




寝台特急さくら/はやぶさ

以上をもって、ぬたりのNゲージコレクションはめでたく卒業と相成りました(早!)。
まあ、Nゲージというものはとても高価なものなので、妻帯者にはこれ以上は無理。それに思い入れと言うことになればこのくらいが精々。他にも思い入れのある車両がないこともないけど、概ねもう手に入らない。Nゲージなんてマニアの世界だから、割とこうニッチな要求にも事細かく応えてくれてるんじゃないかと思ったのだが、そもそもニーズの絶対数が少ないわけだから、メーカー側も手広くはやれないし、数もそんなに作れない。おかげでもう手を出すべき車両がないのよ。ただまあメーカーを責めるにはあたらず、むしろKATOにせよTOMIXにせよ、会社の規模考えれば相当にがんばっていると思うけどね。
にしても列車の編成というのは、こうして突き詰めていくと面白いもんである。
例えば115系。今回購入したのは4両編成だが、ぬたりの地元、上越線を走っていたのは確か3両編成が基本(2つ繋げて6両の時もあったな)だった。今でも上越線や吾妻線で115系は元気に走っているが、基本3両のはず。ぬたりは湘南色の115系は3両が基本という子供の頃からの刷り込みがあったが、あれ、実は客が少ないからってんで間引いてたんですね。
一方のさくら/はやぶさ。詳しい人に突っ込まれる前に言うが、もちろんこれは現実にはない編成。EF66を下関で接続するときには、さくらの後にはやぶさの客車がすでに連結されており、はやぶさの客車セットを購入しないと完全再現とはならない。長崎駅を発車する姿の完全再現なら、ED76をつけるのが正しい。
だが、そこはそれぬたりはミーハーなもんで、九州ブルトレとなるとどうしてもEF66に牽引して欲しいのよ。

これはぬたりが乗った時の先頭車の写真だが、やっぱり九州ブルトレはこれじゃないと。
で、はやぶさの客車も繋げての長大編成はそりゃ魅力的ではあるが、すでにおかあちゃんの視線が痛いのな。だからこれ以上万単位の出費はなあ・・・。ただ、嬉しかったことに、ぬたりが乗車したB寝台ソロの客車については、車台番号まで同じに出来たのはうれしい限り。

↑Nゲージ。発泡スチロールのゴミついてますけど。

乗った時の写真。ほら、同じ番号に出来た。先頭車は残念ながら番号が違うが。

とりあえずこれで、ぬたりの長崎旅行の象徴とも言える885系、子供の頃から親しみのある115系1000番台、初めて乗ったブルートレイン「さくら」、となかなかに思い入れのあるラインナップを揃えることが出来て満足である。惜しむらくは、ぬたりが中学生の頃に上越線に新規導入されて、そのロングシートが「なんか東京の電車みたい!」と田舎のハナタレ坊主たるぬたりをわくわくさせた107系も欲しかったんだけどね。ちょっと入手は難しそうだ。国鉄時代から走ってる115系はまだ現役なんだけど、JR東日本初の自社製造車両たる107系は今年中に全部JRからは引退だそうで。この引退を機にKATOかTOMIXで新たにモデル化されないもんかねえ。ま、地元の上信電鉄に譲渡されてまだ群馬の地を走るんだけどね。
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吾輩は猫である

2017年09月08日 21時41分43秒 | ぬこ様
さてさて9月である。

うちの愛猫も(推定)1才である。
どうにも締まらない言い方と写真で申し訳ないが、何しろ元は捨て猫である。しかも人づてに人づてを重ねた結果、もはや最初に保護された日や場所すら分からないという状況になってましてな。もらった翌日連れてった動物病院で、生後1~2週間程度ではないかと推測されるってくらいなもんで、氏素性は全く分からん。写真の方は、まあ室内飼育が中心の猫は得てして腹だして寝るもんよ、ということは猫飼った経験のある方には共感してもらえるんじゃないかと。
ともかく猫も1才となればほぼほほ大人であり、体重や性格はこれからさほど変化がない訳だが、とりあえず、大きく問題を抱えた猫には育たなかったな、とは一安心。
何にもまして飼い主によく懐いたことは何より。茶トラは人懐こい、なんて話もあるが(ぬたりは毛色での性格傾向なんてあまり信じていないが)、家人が外出から帰れば時間の多い少ないに関わらずにゃあにゃあ甘えてくるし、家に誰かいる場合は、基本的にはつかず離れず人間が視界に入る範囲内にいる。気配がするのに姿が見えないときはにゃあにゃあ泣きながら探す(呼ぶ、が正しいか)、とまあ、基本気ままな猫にしては珍しい。
あとは壁で爪研ぎをしないのは何よりほっとしている。もちろん全く家が無傷というのはあり得ず、ぬたりんちの無垢材の床は、猫飼育1年でとんでもないことになっている。ただまあ、床の傷はそれほど目立たないし、無垢材の床に傷がつくのは宿命みたいなものだから程度の大小の話でしかない。ただ、壁に関しては爪研ぎを習慣化されるとそれはそれは目立つことになるのでかなり気にしていたが、今のところほとんどしない。リビングのソファに関しても今のところ無傷。これはとりあえずありがたいな。



まあ、マッサージ機能付きスツールと、和室に置いてある座椅子には被害が及んでいるがな。ただ、猫を飼っててこの程度の被害で済んでいるなら御の字と言えるけどな。

あと地味に感心したのがトイレの進化。システムトイレなんて言う物が販売されており、ユニチャームの「デオトイレ」、花王の「ニャンとも清潔トイレ」が両雄で、何かと比べられてますけどね。
これがまあ、実に優れもの。これしか知らない人は「こんなもんか」程度なんでしょうが、旧態依然とした猫トイレを知るぬたりとすると、その使い心地は感動モノ。臭いも恐ろしく少ないし、ウンコシッコの片付けもとても楽。技術の進化って凄えなあ。
もちろん世の中すべてが良い、というわけにはいかず、システムトイレは何かとコストがかかる。猫砂(正確にはチップ)ももちろんだけど、シッコ用のシートが馬鹿にならない。うちには2台トイレがあるが、今のペースは週2回のシート交換になっている。宣伝文句は「1週間取り替えいらず」なんだが、これはどう考えても盛りすぎ。んで、シート自体が結構高いんだよねえ。
でも、とにかく猫のウンコシッコというのは独特のくっさい臭いを発するのでね。間取り上、リビングに猫トイレを設置せざるを得ないぬたりんちとすると、もはやシステムトイレは必需品と言えますな。そらウンコした直後は臭うが、普段はほとんど気にならない。おかげで、もらってきた当初本気で検討した空気清浄機が棚上げになってる程。猫飼ってない人がうちに来ればそら臭うと思うが、そこに住んでいる人間には気にならないレベルにはなっているわけでね。あとはほれ、友達少ないぬたりんちに来客なんかほとんどないしな(おい)

ま、ぬたりんちのお近くにお出掛けの際には、どうぞ撫でにお寄りくださいませ。少し毛が長いので、近所の人にも「ふわふわ」と好評の猫さんですしね。基本ビビりで、たまに初対面の人に「シャー!」と唸ったりしますが、嫌ってるわけではなくて、人見知りしてるだけですのでご安心を。程度にもよりますが基本は人好きなので。遠慮なく撫でてあげてください。
噛まれても血が出るだけだ。安心しろ(噛み癖はとうとう直らなかった模様)



しかしこうして見比べてみると、ホントに同じ猫かこれ? たった1年なんだが。
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スーパーボウルを勝った一つのチームと、それ以外の敗者

2017年09月06日 20時44分03秒 | 日記
Amazonプライムビデオにて「オール・オア・ナッシング」というNFLのドキュメンタリー番組が配信されてて、NFLが割と好きなぬたりは非常におもしろく拝見させていただきましたわ。
ドキュメンタリーと言ってもそこらのテレビ局が作ったものではない。映像制作はNFLの映像部で、特定の1チームに1年間みっちり密着して作り上げた作品。リーグの映像部のカメラだから、通常マスコミの入らない部分にまでカメラが入る。練習風景はもちろん、チーム戦略の打ち合わせが行われるミーティングにまでカメラが回っている。リーグの映像部が自らやらなきゃ撮影できない映像が盛りだくさん。NFL知らない人にまで勧められるというわけではないにせよ、NFLに少しでも興味がある人間への訴求力は相当なもんで、ぬたりは何話もぶっ続けで見ちゃったほど。
チーム選択もすばらしい。去年のシーズン1はアリゾナカージナルス。前評判が非常に高くて、多くの人がスーパーボウル制覇を期待していたチーム。で、最近配信されたシーズン2はロサンゼルスラムズ。去年セントルイスから大都市ロサンゼルスにフランチャイズを移転し、しかもドラフト全体1位で地元出身のクォーターバックを指名するという、このチームは今注目しなくていつするのさ? という状況の中での選択。さすが分かっていらっしゃる。

で、シーズン2のとある場面がNFLに興味のある人間に衝撃を与えていましてね。ヘッドコーチが自らのクビをチームに伝達するミーティングの模様が放送されたのね。これはリーグの映像部でなきゃ絶対に撮れないよね。
そもそもこのヘッドコーチの最近の評判はあまり良くない。過去に別のチームをスーパーボウルに引っ張った経歴があり、ラムズ5シーズン目のクビでキャリアこそ長いものの、この5シーズンの地区順位は4チーム中で3位→4位→4位→3位で、本拠地移転とドラフト全体1位指名で注目を集める2016年シーズンで4勝9敗(クビ時点)の成績では、そらそういう手段とられたって不思議ではないでしょ、なんて見てるこっちは気楽に思う。
ただ、当事者ともなるとやはり相当に複雑な感情が渦巻くみたいで、当該ミーティングの映像はとにかく何とも言えない雰囲気で泣いている選手もいたほど。
NFLのことを知らないと100%は楽しめないものの、スポーツチームの運営というのは多かれ少なかれ共通するものがあり、Amazonのプライムビデオを見られる環境にあり、何らかのプロスポーツに興味のある方は暇つぶしにどうでしょう。特にシーズン2は「戦力整ってないチームの苦悩」が見られるので特にオススメよ。
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元はエロゲーなのになあ

2017年09月04日 10時25分41秒 | 日記
ツイッターのタイムラインに「スマホゲーで親の金を使い込む」とかの記事が流れてきて、該当のゲームが名指しで出てた。「Fate Grand Order」ってゲームで、奇遇にもぬたりも最近やっていたりする。まあ、今のところ完全に無課金だが。
で、実際にプレイしてるぬたりからすると、重課金に走るのは分からなくもなかったりする。いや、ぬたりが課金に走るというわけではなくてね。むしろこのゲームには一切課金したくない。
とにかく最近のスマホゲーは、「どうせ課金コンテンツで取り返せる」という頭があるのか、無料でスタートラインに立てるのに、恐ろしく内容が充実している。FGOもご多分に漏れず、ストーリーモードはかなりな文章量。読むのに時間かかるし、戦闘にしてもどのキャラを育てて使うのか、装備品をどうするのか、と結構工夫の余地があり、無課金でも結構楽しめる。ただ、ストーリーを進めていて敵が手強くなったときに、他のゲームに比べて課金への誘惑が結構強いかなあ、と感じたのは確か。
このゲーム、キャラは戦闘を重ねても一切経験値が入らないシステムになっている(プレイヤーのレベルが上がるのみ)。経験値を得るにはそれ専用のカードやキャラのカードを消費するシステムとなっている。このため、これまでのゲームにありがちの「ザコ敵倒してレベル上げ」がほとんど意味がない。一応経験値カードが多く得られるクエストもあるけど、消費する行動力は少し高めで、1日にそう何回もできない。キャラもレベルが上がれば必要な経験値も多いからそうホイホイとレベルなんか上がらない。それを乗り越えたとしても、今度はレベルのカウンターストップが待っている。最もレア度の高い星5のキャラであっても、最初のレベルの最高は50。その限界を突破(1回につきレベル最高値が10増える)するには戦闘時に敵がドロップするアイテムが必要となる。最初の1回程度ならそんなに苦でもないが、それ以降はアイテムのレア度も上がるからそうホイホイと獲得は出来ない。こうなると手詰まり感がかなり出る。つーかぬたりは今手詰まり感がかなりある。ストーリーなかなか進められねえよ。
ぶっちゃけ言えば手持ちのカードの数イコール強さのシステムとも言える。無課金勢は時間をかけての戦闘でのレベル上げでカバーするんだが、普通であれば漫然と戦闘をこなせば済むのに、このゲームの場合はカードのドロップを狙うという目的になるのでやや回りくどくなる。さらにカードのコレクション要素を加味すれば、課金への誘惑を相当に感じやすいシステムと言える。日本製のスマホゲームの場合、いわゆる「石」でもって、ガチャ回し、コンティニュー、行動力の回復を行うのが定番で、このFGOもそう。カード欲しいとなればガチャ回したいし何回もクエストしたいから行動力も回復したい。コンティニューをするにも、石を消費してすることもできる。となりゃ石はいくらあってもいい。で、この「石」の獲得も、他のゲームに比べて無課金だとかなり渋ちんでな。
ぬたりはこういう課金というのは基本的に興味がない。課金するからには確実性が欲しいからね。石そのものの恩恵は認めるけども、主目的になるガチャでは自分の狙ったとおりの恩恵があるかどうかは不確実にも程があるのでな。だからほぼスマホゲーで課金をしたことはない。いくつかスマホゲーやれば分かるけど、スマホゲーで「RPG」なんて言ってるのはほとんどがカードゲームなんですよ。色々工夫は凝らしててもシステムはみんないっしょ。ガチャを中心としたカード入手とその成長。そしてガチャによる集金体制。基本はどれもこれも同じで、FGOがいくら評判になってようとも基本システムは他のゲームと大差ない。だからのんびり楽しむことはできても深くはまり込むことはないんだよね。で、いくつかやってきた中で、このゲームに関しては課金に走らせやすいシステムになってんなー、とは率直に思いましたね。同時によくできたゲームだとも思うけどもね。結構膨大なテキスト量を誇るし、戦闘もあれこれとシステムが練られている。何十万も課金する行動に関しては一切共感しないけれども、そういうものを誘発するトリガーは確かにこのゲームにはあるわねえ、とは、プレイしているぬたりとすると思うところではありますね。個人的にはかなり作り込まれたゲームだとは思うけれども、課金を煽られるのが「もっと楽しみたい」ではなくて「課金しないと苦痛だから」というのはちょっとあざとすぎないかい? とは思うな。
もちろん、課金で稼ぐのがスマホゲーのビジネスモデルなわけで、そこを批判をするのもどうかとは思う。ゲームというのは面白いかつまらないかであり、このゲームがどうかと言われれば、面白く感じる部分はちゃんとある。だからまあ、これからはのんびりやっていこうかね、という感じ。もう2年もサービスの続くゲームだから、イベントにしても要求レベルが高くて、ぬたりのようなご新規さんではすべてのコンテンツは楽しめないし。

ま、どうにもなんなくなったらやめるよ。世の中無料で楽しめるゲームはたくさんあるし、別にFGOにこだわることはないからね。
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つーか、ビリー・ミリガンも2014年まで存命だったのか

2017年09月02日 22時57分37秒 | 日記
先日ネットカフェに行ったときに、マンガの棚をぶらぶらしていて、ものすごく久しぶりに「多重人格探偵サイコ」を見かける。うわ、なっつかし。
まあぶっちゃけ言えば、あんまり好きな作品じゃないんだけどね。最初は好きで読んでたんだけども、なんつーかある程度まで読むとおなかいっぱいになる感じ。もうこれ以上いらないや、って感じで、パタッと読むのをやめて、以降は気にもならなくなった。最近まで連載してたんだよね、これ。
まあ、多重人格なんてのも、ビリー・ミリガンあたりからオカルトの方向で有名になって、一時期は実際の病気の実際とはかけ離れて有名になったりしましたよね。実際、オカルトの番組で取り上げられたのも見たことあるな。ま、「多重人格探偵サイコ」では、実際の病気がどうとかは全く関係がないが。
で、実際の病気の話をすれば、多重人格というのは精神科用語では「解離性同一障害」といって、あんまりない症例だ、というあたりは結構知られるようになってきましたね。研究肌の医師なら学術論文のために一応は寄ってくるってくらいのレベル。ちなみに「解離性同一症」というのが最新の正式名称。病気の分類として解離性同一症が属する「解離性障害群」が「解離症群」に名前が変わったので、これに合わせて日本語の表記が変わったわけ。解離性同一症の英語表記そのものは「dissociative identity disorder」で変わってないんだけどね。
で、ぬたりが過去に数年精神科関係の仕事をしたときには解離性同一症の方と会ったことはないし、書類の上でも見たことはない。ただし類似した症状の人には会ったことは何度かある。「自分は××という名前で、○○(戸籍上の本当の名前)ではない」という妄想を持った人ね。こっちはそれほど珍しいものでもない。
基本的には統合失調症の人の症状なんだけれども、こちらが「○○さんですね?」と聞くとたちまち不機嫌になり「違う。私は○○ではない。××だ。」と言う。解離性同一症の人が少なくとも二つのパーソナリティを持ち使い分けるのに対し、妄想の人はパーソナリティを使い分けることはなく、誰が名前を聞いても妄想の一つの名前を答える。そして本当の名前を言われると不機嫌になる。妄想の人物が誰かはそれこそ人によって違って、実際にはいないはずの兄弟だったり、なにやら才能がある人(小説家とか芸術家とかね)だったり、無駄に高貴っぽかったり可愛らしい名前を持っていたりする。
まあ、毎回書いてるけれども、統合失調症の妄想ってのは大概底が浅いもんで、内容を追いかけてもつまんないし意味もない。関係者がその妄想の背景にあるその人の生活上の問題点を探る足しにはなるかもしれないけども、別にそこを突かなくても医療や支援の道筋は立てられるしね。だから現場では妄想の中身なんかは追いかけないのが普通。
なんでそんな妄想に至るかと言えば、人によっても違うけれども、言いようのない不安感とか自分が自分でなくなったような感覚、身近な人が身近に感じられなくなる感覚、等々の統合失調症特有の感覚を、「実は自分はもっと凄い存在だ」とか「家族と言って身近にいる人物に親しみが持てないから、自分はこの家族の一員じゃない別人だ」とかの考えに至っていくってこと。まあ基本疲れた頭で考えることだから、内容は当然陳腐ではあるんだけども、それまでの人生で得た知識をそれなりにフル動員して(彼らだって不安から逃れようと必死なんだから)妄想を築いて行くわけだから、当然差は出てくるしそれなりのディテールも備えてくるわけなのさ。
ただ、個人差があって妄想の内容がみんな違うと言っても、大概の場合内容は陳腐だからね。てきとうにネットで話をしてるだけならネタにもなるが、実際の精神科医療や支援の現場ってのは、存外に盛り上がりはないもんでね。妄想の話なんか食傷気味でおもしろくもない、って感じでね。まあ、現実なんてのはそんなもんさ。
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