フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

とりあえず書き溜めといたネタで更新

2023年05月29日 20時57分20秒 | 日記
自分では正直そういう自覚はないんだが、ぬたりはデカい体と態度で人の印象に無駄に残るようである。会社内でも時たま「お久しぶりです」なんて声をかけられ、こっちはさっぱり相手を憶えていない、なんてことがよくある。
今回の人事異動期のバタバタでもそれを改めて再認識したわけだが、一番最初にそんな自分と他人の認識の違いを自覚しだしたのはもう20年近く前になる。
当時はぬたりの会社人生最大のポカをやらかす前。当然他人の目や評価というのも気にしていた時期で、今と比べれば大人しかったと思う。今はもう評価なんか気にしないから、職場でも周囲気にせず声はデカいし服装もラフ。基本作業着ズボンとパーカーだ。
そんな折に労働組合の交渉なんかにかり出されることになった。当時所属したセクションからの不満点が交渉の俎上に取り上げられることになり、セクションからの出席が求められたのだ。
自分のとこの話だから誰か来てくれませんかという投げかけに、どいつもこいつも「仕事が」とか「家庭が」などと取って付けたような理由で断っていくあたりを見て、多少人間不信というか、やる気あんのかこいつら、と思いつつ、お鉢はぬたりに回ってきた。まあ用事もなかったので引き受けることになった。
んで、交渉の場。実際現場に不満はあるわけでぬたりもそれが何らかの形で解消されれば儲けものであることは間違いない。でもその交渉の場にテキトーな理由つけてみんな来ないんだから同僚の不満なんてそんなたいしたもんでもなかったのかもしれないが、交渉の場に来てしまった以上、自分なりに現状の不満点が強引な組織変更と準備不足にある点を伝え、それによる社員の負担増とそれに伴う見返りの検討が全くなされていない旨を話させていただいた。
その演説がすごい調子だったとしばらく組合の語り草になるとは夢にも思わなかった。
ぬたりとすれば口から火を吐くようなことはしていない(と思う)。いや、同僚で大挙して交渉に詰めかけて代表で話をしたなら気分も盛り上がったが、誰もいないんだもん気分はそれほど盛り上がりもしない。「まあ、聞いてくれるなら聞けや、どうせ聞く気ねえだろ」というのが正直な気持ち。ただ、交渉である以上、発する言葉は効果的に、語調に強弱をつけたり身振り手振りを用いる(この必要があるから当然原稿なんか持たない)のは当然、という考えで発言したわけだ。
が、どうやらぬたりの「まあこんなもん」という態度は他の人からすれば「かなり攻めてる」態度に写ったようで、一気に同席した組合役員から「あのときはどうも」なんて声をかけられることが増えてしまった訳である。
何度も言うが、ぬたりは「相手に自分の言いたいことを聞いてもらう」ということを実践したに過ぎない。みんなそのくらいのことはしてんだろ、というのがぬたりの常識ではあったんだが、案外ぬたりの常識はみんなの常識と外れてるのかもな、と、この頃からなんとなく思い始めていましたな。そしてポカをやらかし完全にタガが外れ、ぬたりは変人なんだな、とすっかり自覚するに至る。
ともかく個人的には静かに目立たず職場では過ごしたいんだが(これが社会人として正しい姿かどうかは一旦置く)、なかなかうまくいかんのなあ、と言うのが今年度当初の感想となりますね。声デカいのは気をつけようもあるが(ただ、無意識なので是正は案外難しい)、図体デカいのはいかんともしがたいしなあ・・・。
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GWにディープな群馬の道の世界を訪ねる旅

2023年05月03日 17時57分04秒 | 日記
さて、「道路」というのはその道のマニアも存在し、道に関してのバラエティ番組が好評だったりもする趣味のジャンルであったりもする。
ぬたりも割と好きで過去にブログで取り上げたことも複数回あるのだが、そもそも冷静に考えれば道というのはその場所、ニーズに合わせて作られるわけで同じ道というのは2つとない。だからそれをすべて味わい尽くそうとしても1度の人生では足らないというほど、日本には星の数ほどの道路がある。
そういう観点で言えば「珍しい場所」というのも探せば案外身近にあるもので、今回ぬたりはGWを利用して、群馬県内のちょっと珍しい道、簡単に言えば「日本最古のポイント」を見に行くことにした。端的に言うと、とあるダムである。
そのダムの何が日本最古かと言えば、堤体の上を国道が通るダムの中で日本最古のダム。それがぬたりの地元群馬県にある。名前を寺沢ダムという。
ダムの上を道路が通るなんて割と普通にあると思うが、と皆さんは思うかもしれない。しかしその道を「国道」と限定すると数は一気に少なくなり、なんと全国で11カ所しかなくなる。そしてその最古のダムが群馬県にあるのである。その完成は昭和27年。これは道路とダムが好きなぬたりは見に行っておかんと。
というわけで、これ以上四の五の言わずに実際に寺沢ダムを見ていただこう。

ダムの脇から


ダムの下から


上流から。

・・・うん、まあなんかパッとせんな、と思われたかとは思うがね。
まあ、ダムの形式自体「アーズダム」と言えば聞こえはいいが、要は農業用のため池以上のものではないし、普通に走っていれば、ドライバーはみんな、ここがダムの上だと気づくことなく通り過ぎてしまう。かく言うぬたりもここはもう数えきれないくらい通っているけど、ダムの存在なんか気にしたこともなかった。
ダムの堤体上(天端)を一般の公道が走るという形は「兼用工作物」と呼ばれて、管理も双方の管理者が別に定めて行うのだが、裏を返せば道路側が好き勝手出来なくなってしまうことも意味し、国家の幹線を担う国道となるとこれは少々問題となる。だから全国で11カ所しか存在しなくなるわけ。そんな珍しい存在のうち、最古のものがわが群馬県にあるわけだ。さあ全国の道路マニアよ。日本最古のポイントを拝みに、このGWを利用して群馬県にぜひとも来るがいい!

・・・と、キレイに終われもするけどそうもいかない。
実はここ、確かにダムの完成は昭和27年。そして昭和30年に天端上を道路が通っているようだ。ではこの道は国道だったかというと、実は違っていた。もともとこの道は県道で、ダムが完成した昭和27年はもちろん、道路が通った昭和30年時点でも国道ではなかった。県道がダムの上を走っているのはまあ普通の光景と言える。
だた、開通当初からここを渋川市と桐生市の短絡路として国道指定させる気は群馬県にはあったようで、渋川市から柏崎市を結ぶ形で指定されていた国道353号を延長させる形でこの道は国道になったわけである。
で、なんとこれが平成5年とつい最近のこと。
だから記録上、国道が通るダムとしては最古だけれどもその道が国道に指定されたのはむしろ新しい部類(多分最新)となっちゃうっていうオチが付いちゃったりすんのな。

とは言え、普段何も気にせずに通り過ぎていた道路にそんな側面があって、休日のいい暇つぶしになっちゃうんだから、まあマニアの世界を覗いてみるのも悪くないもんですよ。思わぬ身近に特異点って転がってますよ。
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