25ftのかたつむり、、、だったことがある。

魚と道祖神の招きにあひて会社を辞め、トレーラーで旅するはずだったのだが。3年で再定住。4年でトレーラーも手放した。

GE

2008-07-11 11:27:20 | Weblog
 GE(ジェナラルエレクトリック)が照明から撤退するらしい。
玄3にとって、GEと言えば照明機器。GEと言えば真空管だった。電球や真空管にはタングステンやその合金がフィラメントとして使われている。真空管はすでに消えたと言って良い状態だが、アメリカ人は今でも蛍光灯より白熱電球の暖かい光を愛しているようで、家庭の照明は白熱電球が多い。

 その昔、「鉄の次に良く研究された金属はタングステンである。」と言われた時代がある。第二次世界大戦前後の時代だ。日本が太平洋戦争でボロボロに負けた原因のひとつであるレーダー等の電子機器を支えた真空管。この真空管の重要な材料であるタングステン。研究は、精製方法から、電気特性、高温音での機械的特性、温度特性、微量添加物やコーティングによる電子の放出特性等々、本当に気が遠くなるような量の研究だ。そして、そのほとんどがGE単体で研究した結果だ。今でもタングステンの基礎データを探してくると、ほとんどの場合、そのどこかにGEの名前が出てくる。その研究結果は公表されていなかったので、日本は使うことができなかった。結果として日本の真空管の寿命と信頼性はアメリカ製の電子管に比べて圧倒的に低いものとなった。

 GEと白熱電球等のタングステン利用製品の関係は、ディズニーと白雪姫の関係に近いものだと思う。GEはその部門を分離させることにしたようだ。時代なのか、なんか、さみしいなぁ。