おはようございます。中小企業診断士の竹内幸次です。大晦日です。現場系のプロ中小企業診断士として2015(平成27)年の中小企業をめぐる状況を整理してみました。あくまで私の主観です。
(1)景気期待感
中小企業は世界経済や日本経済よりも、自社の周囲から聞こえてくる言葉から景況感を感じとるものです。私はいつも現場コンサルのスタートは「状況はどうですか?」から入りますが、新しい見積もり依頼やネットでの顧客が増えたとの声も多かったように思います。
(2)安定しない受注環境
一方で受注が安定しない中小企業も多かったです。突発的な仕事はあるものの継続しない。コスト視点から新しい取引先を探すための見積もり依頼の場合、連絡はくるものの期待感が先行して、仕事を請けても利益が残らないことも多いものです。
(3)補助金
ものづくり・商業・サービス革新補助金と小規模事業者持続化補助金は一定の経営効果をもたらしてくれたと感じます。採択されなかったとしても計画づくり自体に価値がありました。もちろん1,000万円の補助金を連続で得た中小企業では工場内のボトルネック工程が改善し、より付加価値の高い事業を成功させています。
(4)ICT活用
後半にIoT(Internet of Things=モノのインターネット)という言葉の使用が増えました。オープンデータやビッグデータと並んで、なんだか分からない概念だな、というのが中小企業の声です。インダストリー4.0等で新しい価値を創造したり、雇用が増えたり等の情報を自社の目の前の経営にどう結び付けていくのかをイメージできない中小企業が大半です。
(4)グローバル
小さな商店でも海外向けネットショップで実際の世界から注文を受け、ペイパルで決済し、EMS(国際スピード郵便)で配送するというビジネスモデルをスタートさせることができる時代になりました。TPPという外部環境の中で、小さな中小企業でもグローバル経営への胎動が見られました。
来年2016(平成28)年はどのような中小企業になるのか。しっかりとプロとして助言していこうと思います。
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