紫紺のやかた

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北鎌倉の寺で紫陽花鑑賞

2022-06-09 18:06:01 | 日記
 鎌倉ケーブルテレビで鎌倉報国寺の竹林の管理と長谷寺の紫陽花の管理について見ましたよ。両方の寺は何度も訪れていますが庭師の具体的作業を知って大変だなという思いを新たにしましたね。

 竹林は日が当たらないと竹が曲がってしまうので間引きが必要。曲がった竹も切って斜めにし下から短く切っていくのは高い木が上から切っていくのと反対でした。竹林で切り株をよく見ますが筍を掘っただけでなく間引きの跡でしょうね。長谷寺は海が近く潮風で葉や花が傷みやすいのに四季を通じて花の名所になっています。紫陽花も同様で、青色は土中のアルミニウムが吸収され、色素と結合して発色。 逆に、アルミニウムが吸収されないと、ピンク色が発色ですね。 アルミニウムは酸性土壌でよく溶け、アルカリ土壌では溶けません。 だから、土を酸性にすれば青い花になり、中性~弱アルカリ性の土ではピンクの花になりますが、これは昔から常識ですね。長谷寺では青色とピンク色が混在して咲いている場所もあります。種明かしは潮風が当たらないようにしている場所で紫陽花の木を育てていて、観光客の目に留まる紫陽花が傷めば取り替えているとのことでしたよ。

 雨の翌日の6月8日、このテレビの影響もあり妻と北鎌倉の歩く距離が少ない寺に紫陽花を鑑賞に行きました。東慶寺では最近手入れが行き届かないせいか入場無料が続いていますが落ち葉の溜まった水路を掃除している方がいましたね。大木が多く庭師の役割も違って感じられましたよ。紫陽花も濃い青は見当たらず、ピンクが目立ち酸性土壌が弱まっている感じでしたね。
 明月院は花見客が多く、株数も多く紫陽花の名所は今も変わりませんね。酸性土壌が豊富な感がしましたよ。ただ株数が多いので道の確保に庭師の役割が付いて回りそうですね。



 余計なことを考えていて花を愛でていないと受け取られるといけないため一言添えておきます。「羅漢洞」の少し先に白い花びらで中心部が黄色の花が咲いていましたよ。



 明月院で確認できた初めての花でしたね。近くの御朱印帳の場所で女性の方に尋ねましたが判らず事務所で聞いて下さいとの返事でした。事務所によって若い娘さんから「夏蠟梅(なつろうばい)」ですと教えてもらいました。
 何かを得たような有難い気がしたのは年取った証拠かなと思いましたよ。                                                                                                                              (ごんべい)