岩手県旧沢内村にて
(1)
我が国が高度成長期に入った頃、「貧困・多病・豪雪」という三重苦を背負わされた村がありました。
それがこの秋田県境にある岩手県旧和賀郡沢内村でした。
かつては乳児1,000人中69人が死亡するという乳児死亡率が日本一で、また老人の自殺の多い村でもありました。
旧沢内村は11月から4月までの間は雪に埋まって外部との交通が遮断される「特別豪雪地帯」でした。
さらに、1,200世帯中生活保護世帯が125世帯もあり、分配所得が岩手県内でも最も低い村でもありました。
しかし、そのような困難に負けることなく、村長深沢晟雄氏の努力と村民の協力で輝かしい業績を築き上げました。
旧沢内村は1961年に国に先駆けて乳児医療費や老人医療費の無料化を行いました。
翌1962年には乳児死亡率が0という偉業を達成し、その後も乳児死亡率0を記録しています。
さらに村民の健康増進・予防・検診・治療・社会復帰まで一貫した地域包括医療体制を築き上げました。
そして旧沢内村は「自分達で自分達の健康を守る村」になったということです。
まさに厳しい冬から春を迎えたという訳ですね。
勿論、このような簡単な文章では表せないほどのたゆまぬ努力の賜物であったことと思われます。
今回は、まさに雪解け後の春の目覚めを迎えた旧沢内村を訪れてみました。
撮影地：岩手県和賀郡西和賀町「旧沢内村」（共通）
撮影機材：キャノンEOS7D SIGMA18-50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ：ISO100 f/8.0AE（SS1/100秒） -0.7EV 18㎜（29㎜相当・C-PLフィルター使用）
撮影年月日：2010年5月2日（日）
(2)
雑木林の雪もかなり消えて、地面には花も咲き始めました。
白い花が見えますが、どうやらキクザキイチゲのようですね。
撮影機材：キャノンEOS7D EF-S55-250㎜ F4.5-5.6IS
撮影データ：ISO100 f/11.0AE（SS1/100秒） -0.7EV 146㎜（234㎜相当・C-PLフィルター使用）
(3)
キクザキイチゲ（菊咲き一華）はキンポウゲ科の多年草で、別名をキクザキイチリンソウ（菊咲き一輪草）といいます。
花びらのように見えるのは実は萼片で、本当の意味での花びらはありません。
撮影機材：キャノンEOS7D EF-S55-250㎜ F4.5-5.6IS
撮影データ：ISO100 f/8.0AE（SS1/640秒） -0.3EV 171㎜（274㎜相当・C-PLフィルター使用）
(4)
花（本当は萼片）の色は白のほかに、このような薄紫色のものがあります。
アズマイチゲ（東一華）とよく間違えられますが、キクザキイチゲの葉は細かく裂けていることで区別がつきます。
撮影機材：キャノンEOS7D EF-S55-250㎜ F4.5-5.6IS
撮影データ：ISO100 f/8.0AE（SS1/1000秒） -1.0EV 250㎜（400㎜相当・C-PLフィルター使用）
(5)
よく見たら地面には蕗の薹も顔を出していました。
東北地方ではこの蕗の薹のことを「バッケ」と呼ぶことが多いそうです。
「バッケ」の語源について調べてみましたが、どうも定かではないようです。
撮影機材：キャノンEOS7D SIGMA18-50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ：ISO100 f/8.0AE（SS1/80秒） -0.7EV 18㎜（29㎜相当・C-PLフィルター使用）
(6)
その「バッケ」はたんぼの畦道だけでなく、とにかくいろいろな場所に顔を出しています。
残雪を頂いた山並みを背景にパチリ！
「春の目覚め」を感じる一瞬でした。
撮影機材：キャノンEOS7D SIGMA18-50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ：ISO100 f/16.0AE（SS1/50秒） -0.7EV 46㎜（74㎜相当・C-PLフィルター使用）
(7)
今度はワイド側で手前の「バッケ」にぐぐっと寄ってパチリ！
こういった場合は縦位置で撮るほうが表現しやすいですね。
撮影機材：キャノンEOS7D SIGMA18-50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ：ISO100 f/11.0AE（SS1/125秒） -0.3EV 18㎜（29㎜相当・C-PLフィルター使用）
(8)
中学校の門のそばにも「バッケ」がたくさん顔を出していました。
これだけあると、ごく普通にさりげなくあるものだなと感じてしまいます。
とにかく「春の目覚め」というものを感じた一日でした。
撮影機材：キャノンEOS7D SIGMA18-50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ：ISO100 f/8.0AE（SS1/160秒） -0.7EV 18㎜（29㎜相当・C-PLフィルター使用）
(1)
我が国が高度成長期に入った頃、「貧困・多病・豪雪」という三重苦を背負わされた村がありました。
それがこの秋田県境にある岩手県旧和賀郡沢内村でした。
かつては乳児1,000人中69人が死亡するという乳児死亡率が日本一で、また老人の自殺の多い村でもありました。
旧沢内村は11月から4月までの間は雪に埋まって外部との交通が遮断される「特別豪雪地帯」でした。
さらに、1,200世帯中生活保護世帯が125世帯もあり、分配所得が岩手県内でも最も低い村でもありました。
しかし、そのような困難に負けることなく、村長深沢晟雄氏の努力と村民の協力で輝かしい業績を築き上げました。
旧沢内村は1961年に国に先駆けて乳児医療費や老人医療費の無料化を行いました。
翌1962年には乳児死亡率が0という偉業を達成し、その後も乳児死亡率0を記録しています。
さらに村民の健康増進・予防・検診・治療・社会復帰まで一貫した地域包括医療体制を築き上げました。
そして旧沢内村は「自分達で自分達の健康を守る村」になったということです。
まさに厳しい冬から春を迎えたという訳ですね。
勿論、このような簡単な文章では表せないほどのたゆまぬ努力の賜物であったことと思われます。
今回は、まさに雪解け後の春の目覚めを迎えた旧沢内村を訪れてみました。
撮影地：岩手県和賀郡西和賀町「旧沢内村」（共通）
撮影機材：キャノンEOS7D SIGMA18-50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ：ISO100 f/8.0AE（SS1/100秒） -0.7EV 18㎜（29㎜相当・C-PLフィルター使用）
撮影年月日：2010年5月2日（日）
(2)
雑木林の雪もかなり消えて、地面には花も咲き始めました。
白い花が見えますが、どうやらキクザキイチゲのようですね。
撮影機材：キャノンEOS7D EF-S55-250㎜ F4.5-5.6IS
撮影データ：ISO100 f/11.0AE（SS1/100秒） -0.7EV 146㎜（234㎜相当・C-PLフィルター使用）
(3)
キクザキイチゲ（菊咲き一華）はキンポウゲ科の多年草で、別名をキクザキイチリンソウ（菊咲き一輪草）といいます。
花びらのように見えるのは実は萼片で、本当の意味での花びらはありません。
撮影機材：キャノンEOS7D EF-S55-250㎜ F4.5-5.6IS
撮影データ：ISO100 f/8.0AE（SS1/640秒） -0.3EV 171㎜（274㎜相当・C-PLフィルター使用）
(4)
花（本当は萼片）の色は白のほかに、このような薄紫色のものがあります。
アズマイチゲ（東一華）とよく間違えられますが、キクザキイチゲの葉は細かく裂けていることで区別がつきます。
撮影機材：キャノンEOS7D EF-S55-250㎜ F4.5-5.6IS
撮影データ：ISO100 f/8.0AE（SS1/1000秒） -1.0EV 250㎜（400㎜相当・C-PLフィルター使用）
(5)
よく見たら地面には蕗の薹も顔を出していました。
東北地方ではこの蕗の薹のことを「バッケ」と呼ぶことが多いそうです。
「バッケ」の語源について調べてみましたが、どうも定かではないようです。
撮影機材：キャノンEOS7D SIGMA18-50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ：ISO100 f/8.0AE（SS1/80秒） -0.7EV 18㎜（29㎜相当・C-PLフィルター使用）
(6)
その「バッケ」はたんぼの畦道だけでなく、とにかくいろいろな場所に顔を出しています。
残雪を頂いた山並みを背景にパチリ！
「春の目覚め」を感じる一瞬でした。
撮影機材：キャノンEOS7D SIGMA18-50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ：ISO100 f/16.0AE（SS1/50秒） -0.7EV 46㎜（74㎜相当・C-PLフィルター使用）
(7)
今度はワイド側で手前の「バッケ」にぐぐっと寄ってパチリ！
こういった場合は縦位置で撮るほうが表現しやすいですね。
撮影機材：キャノンEOS7D SIGMA18-50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ：ISO100 f/11.0AE（SS1/125秒） -0.3EV 18㎜（29㎜相当・C-PLフィルター使用）
(8)
中学校の門のそばにも「バッケ」がたくさん顔を出していました。
これだけあると、ごく普通にさりげなくあるものだなと感じてしまいます。
とにかく「春の目覚め」というものを感じた一日でした。
撮影機材：キャノンEOS7D SIGMA18-50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ：ISO100 f/8.0AE（SS1/160秒） -0.7EV 18㎜（29㎜相当・C-PLフィルター使用）