昨日に続いて「銀河鉄道の夜」について書きます。
登場人物にカムパネルラとジョバンニがいますが、これはカムパネルラが
亡くなったトシであり、ジョバンニが賢治自身であることは容易に推測が
成り立ちます。
というのも、カムパネルラは「銀河鉄道の夜」の中では亡くなった友人と
して登場しており、ジョバンニは友人であるカムパネルラに会いに行き、
そして行動をともにしているからです。
とりわけ賢治の樺太旅行と物語の部分が印象的に結びついている箇所は、
汽車に乗って「白鳥」という停車場で降りてからの描写にあります。
この「白鳥」という停車場は樺太鉄道の終着駅の「栄浜」だと推測されます。
賢治が「栄浜」に着いたのはお昼前のことであり、物語では「白鳥」に到着
したのは午前11時になっているからです。
この「栄浜」からは歩いて海岸へ行くことができ、物語ではカムパネルラと
ジョバンニが「プリオシン海岸」へ歩いていくシーンと見事に一致します。
ほかにも想像を掻き立てるところは数多くありますが、カムパネルラをトシ
に、またジョバンニを賢治に見立てて物語を読み進むと、一度ならず何度も
読んだことがある方でも新たな発見があるかもしれませんね。
「銀河鉄道の夜」、素晴らしい物語です。(終わり)
(撮影地:岩手県花巻市 撮影機材:EOS10D タムロンSP28-75㎜ f/2.8XR Di)
花巻市ホームページ 宮沢賢治のコーナー
登場人物にカムパネルラとジョバンニがいますが、これはカムパネルラが
亡くなったトシであり、ジョバンニが賢治自身であることは容易に推測が
成り立ちます。
というのも、カムパネルラは「銀河鉄道の夜」の中では亡くなった友人と
して登場しており、ジョバンニは友人であるカムパネルラに会いに行き、
そして行動をともにしているからです。
とりわけ賢治の樺太旅行と物語の部分が印象的に結びついている箇所は、
汽車に乗って「白鳥」という停車場で降りてからの描写にあります。
この「白鳥」という停車場は樺太鉄道の終着駅の「栄浜」だと推測されます。
賢治が「栄浜」に着いたのはお昼前のことであり、物語では「白鳥」に到着
したのは午前11時になっているからです。
この「栄浜」からは歩いて海岸へ行くことができ、物語ではカムパネルラと
ジョバンニが「プリオシン海岸」へ歩いていくシーンと見事に一致します。
ほかにも想像を掻き立てるところは数多くありますが、カムパネルラをトシ
に、またジョバンニを賢治に見立てて物語を読み進むと、一度ならず何度も
読んだことがある方でも新たな発見があるかもしれませんね。
「銀河鉄道の夜」、素晴らしい物語です。(終わり)
(撮影地:岩手県花巻市 撮影機材:EOS10D タムロンSP28-75㎜ f/2.8XR Di)
花巻市ホームページ 宮沢賢治のコーナー