Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

米子渓谷の無名滝

2009年08月06日 | 滝・渓流
ひっそりと流れ落ちる・・・
(1)

先日ご紹介しました米子大瀑布の「不動滝」「権現滝」ですが、この米子渓谷には名前のない滝が数多くあります。
今回は遊歩道から少し踏み出すと見ることが出来る滝をご紹介したいと思います。

これは「権現滝」の直下にある沢を渡る橋の上から見ることが出来る滝です。
橋の上からでは平凡ですので、苔で滑る岩を慎重に降りて行って、水際で撮影したものです。
こんな撮影ではワイドコンバーターを装着したGX100がその真価を発揮してくれます。

長野県須坂市「米子渓谷」(共通)
撮影機材:RICOH Caplio GX100+ワイドコンバーターDW-6(0.79×)
撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/20秒 f/3.2) -2.0EV 19㎜相当
撮影年月日:2009年7月11日(土)



(2)

落差は少ないものの、三段に分かれて流れ落ちる部分をアップにしてみましょう。
こちらは「暑中お見舞い申し上げます」で使った画像とほぼ同じですが、彩度を上げています。
岩についた苔と流れの中に見られる赤茶色に変色した部分を強調したかったんですよね。
ノーマルですと、かなり地味~な色合いになっていましたから・・・

撮影機材:キャノンEOS40D SIGMA AF18~50mm F2.8 EX DC MACRO
撮影データ:ISO200 f/22.0AE(SS1/1秒) -0.7EV 35㎜(56㎜相当)



(3)

これは「不動滝」の直下にある沢のやや下の部分で見られた滝です。
落差にすれば6~7mほどと思われますが、滑べり落ちていくような感じが好ましく思われました。
奥で垂直に流れ落ちている部分は砂防ダムですから、あまり目立たないように作画しました。

撮影機材:RICOH Caplio GX100
撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/80秒 f/5.1) -0.7EV 24㎜相当



(4)

この滝を下から眺めてみたくなり、苔で滑る岩に注意しながら下りていきました。
最終的には木に掴まりながら撮影したカットですが、出来ればスローシャッターで撮りたいものです。
でも、物理的に三脚を立てるスペースがないに等しいですから諦めました。

撮影機材:RICOH Caplio GX100
撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/80秒 f/6.5) -0.7EV 24㎜相当



(5)

これは滝とは呼べないような流れですが、米子渓谷に入ってすぐの場所で見ることが出来ます。
プロローグとでも言うようなものですが、期待感は否が応にも高まってきます。
紅葉時期にはもっと素晴らしい景観を見せてくれるのでしょうね。

撮影機材:RICOH Caplio GX100
撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/100秒 f/5.0) -1.0EV 35㎜相当


滝や渓谷の撮影では注意したいことがあります。
それは転落や滑落などは言うまでもないことですが、機材にも注意が必要です。
一般的には風景撮影にC-PLフィルターを用いますが、あまり効果が強いと滝や渓谷の撮影では弊害も起こります。

つまり、水で濡れた岩がかさかさに乾いた状態で写ってしまうんですよね。
それと、水の白い部分が飛んでしまう危険性が高まります。
なぜなら、C-PLフィルターは反射を除去すると同時に、コントラストを高める作用があるからです。

そういったことを頭に入れておいて撮影に臨みたいものですね。
因みに、今回は全てのカットでC-PLフィルターを使用しておりません。