Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

冬の平林寺

2010年01月12日 | 史跡・名所
 真冬の古刹はひっそりとした佇まい
 (1)

 武蔵野の面影を残している新座市にある平林寺の冬は喧騒とは無縁の世界です。
 訪う人も稀で、境内にいると心の安らぎを感じることが出来ます。
 桜が咲く時期と紅葉の頃の賑わいが嘘のように思えるくらいでした。


 (2)

 鐘楼付近の木々も葉を落とし、普段は見えにくい鐘も遠くからでもよく見えます。


 (3)

 寺務所の入り口あたりから眺めた光景です。
 こうして見ると、京都の寺社仏閣にも決して引けをとることはありません。
 勿論、鎌倉とて同じことです。


 (4)

 雑木林の中に名残の紅葉を見つけました。


 (5)

 お墓を写真に収めるのはいかがなものかと思いはしましたが、石仏の陰影が印象的だったものですから・・・


 (6)

 冬の境内に長くいると身体が冷えます。
 そろそろお暇することにしましょう。

 ※今回の撮影機材はRICOH Caplio GX100です。
  1枚目と2枚目はワイドコンバーターを装着して19㎜相当で撮影しています。

 なお、今回の記事はコメント欄は閉じさせていただきます。
 今週は半端じゃなく忙しくなりそう・・・イヤだな。

小田原城にて

2010年01月06日 | 史跡・名所
 青空に聳え立つ天守閣
 (1)

 箱根駅伝の観戦で小田原まで来たのですから、帰る途中で「小田原城」に寄ってみることにしました。
 小田原城は小田原駅から歩いても10分ほどの距離にあります。
 ちょっとしたお散歩気分で十分に歩ける距離ですね。

 この天守閣は1960年(昭和35年)5月、市制20周年の記念事業として復興されたものです。
 内部は古文書、絵図、武具、刀剣などの歴史資料の展示室があります。
 最上階からは相模湾を望むことが出来、条件が良ければ遠く房総半島が見えるそうです。
 
 撮影地:神奈川県小田原市城内6-1「小田原城」(共通)
 撮影機材:RICOH Caplio GX100(共通)
 撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/160秒 f/9.0) -1.3EV 34㎜相当
 撮影年月日:2010年1月2日(土)

 

 (2)

 これは1971年(昭和46年)には外観復元された「常磐木門(ときわぎもん)」です。
 この「常磐木門」をくぐるためには、直角に曲がった後に階段を上る必要があります。
 つまり、攻められた場合でも敵の勢いを殺ぐ役割を果たしているのですね。

 撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/125秒 f/7.3) -2.0EV 58㎜相当


 (3)

 「常磐木門」の門扉に日が当たっているのが面白いなと思って撮影したカットです。
 午後の遅い時間帯の陽射しはあくまでも優しく、誇張された陰影が殊のほか印象に残りました。

 撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/80秒 f/7.1) -1.3EV 62㎜相当


 (4)

 「赤銅門(あかがねもん)」は江戸時代の小田原城二の丸の表門で、江戸時代のほぼ全期間で聳えていました。
 ところが、明治5年に解体されてしまいました。
 現在の「赤銅門」は平成9年に復元されたものです。

 撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/160秒 f/9.8) -2.0EV 29㎜相当


 (5)

 赤銅色というのはこのことを指すのでしょうか。
 まだ真新しい銅で作られた門ですが、それでも歴史を感じたりします。
 小田原城はまだまだこれからも整備されますので、工事が完成したらさらに楽しめる場所になることでしょう。

 撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/400秒 f/8.9) -1.0EV 72㎜相当 


 (6)

 4枚目よりもさらに狭い範囲を切り取ってみました。
 ビジュアル的にもこちらのカットの方が印象的であると思います。
 今回のベストショットと言えるでしょう(嗚呼、自画自賛・・・爆)

 撮影データ:ISO80 プログラムAE(SS1/320秒 f/7.9) -2.0EV 72㎜相当

年の瀬を迎えた平林寺

2009年12月31日 | 史跡・名所
 大晦日に思う・・・
 (1)

 歳末の忙しない時期に閑静な寺社仏閣を訪れると心が安らぎます。
 特に今年はかつてないほど忙しくなってしまい、一時は写真とブログを封印しようかと思ったくらいです。
 皆様の暖かい励ましのおかげで、今年も何とか大晦日を迎えることができました。
 ありがとうございます。

 さて、今年最後にお届けする写真は、武蔵野の面影を今なお色濃く残す平林寺です。
 埼玉県新座市にある古刹は天皇陛下がご訪問されたことで一躍有名になりました。
 紅葉の時期になると境内に入ることすら大変ですが、さすがにこの時期は訪う人も稀で閑静な一時を過ごせます。


 (2)

 ↑の総門脇で拝観料を支払って中に入ると、威風堂々とした山門が目に飛び込んできます。
 奥には仏殿も見え、なかなかいい雰囲気のお寺です。
 我が家から車で15分ほどの距離にあるのも嬉しい限りですね。


 (3)

 山門を仏殿側から見たもので、山門はこのように二層の楼門となっています。
 左右に金剛力士を配し、楼上に十六羅漢像が安置されています。
  

 (4)

 これが平林寺の本堂です。
 釈迦如来を安置し、初祖達磨大師の像や松平家の霊牌が奉ってあります。
 

 (5)

 書院です。
 一般の参拝客はこの入り口までしか入ることは許されていません。
 何しろ戒律が厳しい禅寺ですから、ルールはきちんと守ることにしましょう。


 (6)

 さて、かなり日も傾いてきました。
 冬の夕方というのは何となく侘しいものがありますが、大晦日は少し違いますね。
 一年の終わり、そして新年への気持ちの切り替えがあるからでしょうか?

 いよいよ平成21年も終わりです。
 来年はどんな年になるのでしょうか。

 今年も一年間いろいろとお世話になりました。
 来年もまたよろしくお願い申し上げます。
 皆様がたにとりましても良い年になりますように!

北鎌倉紀行(5)

2009年12月27日 | 史跡・名所
アジサイ寺「明月院」へ・・・
 (1)

 明月院は境内に多くのアジサイが植えられていることから、「アジサイ寺」とも呼ばれています。
 アジサイが見頃の時は、都会の雑踏かと思えるほどの混雑ぶりです。
 それでも、この時期はひっそりとしていて、古都の静かな佇まいを感じとることができます。

 撮影地:神奈川県鎌倉市「明月院」(共通)
 撮影機材:キャノンEOS7D Tokina AT-X 124 PRO DX(12-24mm F4 IF ASPHERICAL)
 撮影データ:ISO200 f/4.0AE(SS1/25秒) 0.0EV 18㎜(29㎜相当)
 撮影年月日:2009年12月8日(火)



 (2)

 北鎌倉にあるお寺はいずれも山際に建てられたものが多く、冬の低い陽射しでは日陰が目立ちます。
 これでもお昼過ぎなんですが、「方丈」の前は殆どが日陰となっています。
 
 撮影機材:キャノンEOS7D Tokina AT-X 124 PRO DX(12-24mm F4 IF ASPHERICAL)
 撮影データ:ISO200 f/9.0AE(SS1/60秒) -0.3EV 12㎜(19㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (3)

 紅葉の旬の時期よりもやや遅かったものの、なかなかの色づきではありました。

 撮影機材:キャノンEOS7D Tokina AT-X 124 PRO DX(12-24mm F4 IF ASPHERICAL)
 撮影データ:ISO200 f/8.0AE(SS1/50秒) -1.0EV 12㎜(19㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (4)

 これは明月院の一番奥にあるお堂で、何かいわれが書いてありましたが記憶が・・・(笑)
 年齢とともにどうも物覚えが悪くなっているようです。

 撮影機材:キャノンEOS7D Tokina AT-X 124 PRO DX(12-24mm F4 IF ASPHERICAL)
 撮影データ:ISO200 f/9.0AE(SS1/80秒) -1.0EV 12㎜(19㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (5)

 そのお堂の左横にある岩穴(?)には石仏が掘られていました。
 ちょっと写真では分りにくいかもしれませんが、左側にあるものはしっかりとした顔立ちをしていましたよ。

 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f/9.0AE(SS1/40秒) -2.3EV 28㎜(44㎜相当)



 (6)

 まともな昼飯を食べていない私は、「抹茶と和菓子」といった文字に心が動かされました。
 しかし、超がいくつもつく貧乏人のZEISSメには700円という出費は厳しい!
 メニューの写真を撮ることで満足したのでありました(笑)

 撮影機材:RICOH Caplio GX100
 撮影データ:ISO80 f/5.1AE(SS1/50秒) -0.7EV 24㎜相当


 これで5回にわたってお届けしました「北鎌倉紀行」はお仕舞いにします。
 明日からは「2009年を振り返る」というタイトルで、今年撮った写真の総集編を4回連続でお届けする予定です。

北鎌倉紀行(4)

2009年12月26日 | 史跡・名所
鎌倉五山第一位・建長寺にて
 (1)

 イルミネーションの記事が続きましたので、何と一週間ぶりの「北鎌倉紀行」です。
 今回の訪問先は、鎌倉五山第一位・建長寺で、「臨済宗建長寺派大本山建長寺」が正式な名称となっています。
 山号を巨福山(こふくさん)と称し、寺号は詳しくは建長興国禅寺(けんちょうこうこくぜんじ)という禅寺です。
 
 撮影地:神奈川県鎌倉市山ノ内8番地「建長寺」(共通)
 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM(5枚目を除いて共通)
 撮影データ:ISO100 f/8.0AE(SS1/40秒) -2.0EV 70㎜(112㎜相当・C-PLフィルター使用)
 撮影年月日:2009年12月8日(火)



 (2)

 創建は鎌倉時代の建長5年(1253年)で、本尊は地蔵菩薩です。
 開基(創立者)は鎌倉幕府第5代執権北条時頼、開山(初代住職)は南宋の禅僧蘭渓道隆です。
 境内は「建長寺境内」として国の史跡に指定されていて、広大な面積を誇っています。

 これは「三門」で、安永4年(1775年)の建立され、2005年に国の重要文化財に指定されました。
 銅板葺きの二階建てで、関東大震災で倒壊したために再建されたものです。
 一階部分には仁王像などを置かずに門扉も壁もない吹き放しとしている珍しい様式です。
 二階には宝冠釈迦如来像や銅造の五百羅漢像などを安置していますが、これは非公開とされています。

 撮影データ:ISO100 f/8.0AE(SS1/80秒) -1.0EV 32㎜(51㎜相当・C-PLフィルター使用)


 (3)

 実は、私は建長寺境内でも、この場所が一番のお気に入りなのです。
 各塔頭寺院を結ぶ道路際での撮影ですが、何とも趣が深いと思っています。
 ここで30分以上も撮影している人って、まずはいないでしょうなぁ。

 撮影データ:ISO100 f/8.0AE(SS1/50秒) -1.7EV 60㎜(96㎜相当・C-PLフィルター使用)


 (4)

 苔と落ち葉、そして紅葉のバランスがいいなぁ、と感じて撮影したものです。
 実は、今回は境内のもっとも奥の山の中腹にある、建長寺の鎮守「半僧坊」まで足を伸ばしました。
 これは、その「半僧坊」の階段を登った中間あたりになります。

 撮影データ:ISO100 f/4.0AE(SS1/40秒) -1.0EV 35㎜(56㎜相当・C-PLフィルター使用)


 (5)

 ここが「半僧坊」です。
 結構な段数の階段を登りつめた後ですから、額には汗が滲んでおります。
 で、この「半僧坊」への階段の途中には天狗の像があちこちに置いてあります。 
 
 撮影機材:RICOH Caplio GX100
 撮影データ:ISO80 f/8.1AE(SS1/200秒) -1.0EV 24㎜相当



 (6)

 「半僧坊」より上はハイキングコースになっており、このように眼下に建長寺があります。
 さらに登ると展望台があって、相模湾や富士山を望むことが出来ます。
 折角来たのですから、その展望台まで登ってみようではありませんか。

 撮影データ:ISO100 f/10.0AE(SS1/60秒) -1.0EV 105㎜(168㎜相当・C-PLフィルター使用)


 (7)

 展望台はまだかなぁ?と思った頃にやっと辿りつきました。
 それなりにキツイ登りですから、冬とは言いながらも汗をかいてしまいました。
 富士山は霞んで見えませんでしたが、分りにくいながらも画面上部には相模湾が望めました。

 撮影データ:ISO100 f/6.3AE(SS1/320秒) -1.7EV 85㎜(136㎜相当・C-PLフィルター使用)

北鎌倉紀行(3)

2009年12月19日 | 史跡・名所
 鎌倉五山第二位・円覚寺の粋
 (1)

 北鎌倉駅に程近い場所にある「円覚寺」は鎌倉五山第二位の格式をもつ寺院です。
 正式には瑞鹿山円覚興聖禅寺(ずいろくさんえんがくこうしょうぜんじ)と号する臨済宗円覚寺派の大本山です。
 「えんかくじ」と呼ぶ人もいますが、正しくは「えんがくじ」と読みます。

 これは横須賀線の線路際にある階段を登りつめた「総門」の内側から撮影したものです。
 格式の高い寺院にしては物々しさがなく、素朴な印象を受けるのが意外ですね。
 
 撮影地:神奈川県鎌倉市山ノ内「円覚寺」(共通)
 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f/8.0AE(SS1/50秒) -2.0EV 24㎜(38㎜相当・C-PLフィルター使用)
 撮影年月日:2009年12月8日(火)



 (2)

 一番奥の塔頭である「黄梅庵」手前の「仏日庵」、「開基廟」あたりで撮影したものです。
 この場所は昨年とても気に入ってしまい、暫く粘りましたが人の波が途絶えることはありませんでした。
 今年は平日に訪れたこともあり、本当に千載一遇のチャンスでした。

 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f/11.0AE(SS1/60秒) -1.7EV 24㎜(38㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (3)

 「おぉ、さすがに平日は人が少ない!」と思われるでしょう?
 でも、この場所で30分粘って撮影できたのはわずか10カットにすぎませんでした。
 円覚寺の奥の方にあるとはいえ、ここまで登ってくる人はそれなりにいるものです。

 そうは言っても、お目当てのカットを撮影出来た訳ですから、個人的には大満足です。
 特にこのトキナーのワイドズームの写りは素晴らしく、ツボに嵌れば「鳥肌が立つような描写」をします。
 一度この描写を味わってしまうと、手放すことは出来なくなってしまいますね。

 撮影機材:キャノンEOS7D Tokina AT-X 124 PRO DX(12-24mm F4 IF ASPHERICAL)
 撮影データ:ISO200 f/11.0AE(SS1/60秒) -1.3EV 12㎜(19㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (4)

 「仏日庵」の門には、このような「粋」な演出がなされていました。
 勿論、何か意味があるのでしょうが、私のような凡人が知ったところで特に意味をなしません。
 素直に「いいなぁ!」と感じてレンズを向けたものです。

 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f/8.0AE(SS1/125秒) -2.0EV 24㎜(38㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (5)

 センリョウ(あれ、マンリョウかな?)と石仏の組合わせが素敵だなと思って撮ったものです。
 ここも昨年撮影しましたが、光が好みのものではありませんでした。
 今年は満を持してサイド光となる時間帯に撮影することが出来ました。

 そもそもサイド光は立体感が出ることで知られています。
 私は「逆光馬鹿一代」ですが、木の立体感を出すためにサイド光を使うことも多いのですよ。
 特に山岳写真(最近は殆ど撮っていませんが・・・)はサイド光が迫力を出してくれます。

 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f/11.0AE(SS1/25秒) -1.3EV 105㎜(168㎜相当・C-PLフィルター使用)

北鎌倉紀行(2)

2009年12月16日 | 史跡・名所
東慶寺にて・・・(2)
 (1)

 東慶寺を訪れた人は一度は見たことがある小さな石仏です。
 大銀杏の先、右側の岩壁の前に安置されている可愛らしい石の仏様は何とも微笑ましい存在です。
 東慶寺を訪れて、この石仏を見るとほっとしますね。

 撮影地:神奈川県鎌倉市山ノ内1367「東慶寺」(共通)
 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM(共通)
 撮影データ:ISO100 f/4.0AE(SS1/50秒) -1.7EV 105㎜(168㎜相当)
 撮影年月日:2009年12月8日(火)



 (2)

 大銀杏のちょうど真下にある石仏ですが、ここでの撮影は実に冷や冷やしました。
 熟した銀杏が頭上に降って来るのですから・・・身体に当たったらエライことになります。
 帰りに電車に乗れなくなってしまいますよぉ(笑)

 撮影データ:ISO200 f/10.0AE(SS1/40秒) -2.0EV 32㎜(51㎜相当)


 (3)

 これは三門の近くにあるもので、まるで早朝に撮影したかのような印象となりました。
 でも、撮影時間は11時近くなんですよね。
 この東慶寺は山際に近い所に建てられているせいか、冬は陽が射すのがどうも遅いようです。

 撮影データ:ISO100 f/4.0AE(SS1/40秒) -0.7EV 47㎜(75㎜相当)


 (4)

 銀杏の黄色い葉が地面を覆っていて、まるで絨毯のようでした。
 奥には小さめの大仏が・・・(あっ、大きいから大仏と呼ぶのかな、小さいのははて?)あることに気付きますね。

 撮影データ:ISO200 f/16.0AE(SS1/60秒) -0.7EV 24㎜(38㎜相当)


 (5)

 では、その大仏をアップにしてみましょう。
 膝元に銀杏の葉が降り積もっているのが印象的でした。
 何だか団体さんも入ってきて、境内がだんだんと騒々しくなってきました。 
 さて、そろそろ鎌倉五山第二位の円覚寺へと向かうことにしましょうか。

 撮影データ:ISO200 f/5.6AE(SS1/250秒) -1.0EV 84㎜(135㎜相当)

北鎌倉紀行(1)

2009年12月08日 | 史跡・名所
東慶寺にて・・・(1)
 (1)

 一昨日の日曜日は休日出勤でした。
 振替休日を今日になって貰いましたので、かねてより考えていた北鎌倉へお出かけしてきました。
 訪れた先は、まずはその佇まいが気に入っている「東慶寺」です。

 ※このカットのみ、円覚寺側から撮影をしています。

 撮影地:神奈川県鎌倉市山ノ内1367「東慶寺」(共通)
 撮影機材:キャノンEOS7D EF70-200mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO100 f/8.0AE(SS1/60秒) -1.0EV 106㎜(170㎜相当・C-PLフィルター使用)
 撮影年月日:2009年12月8日(火)



 (2)

 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f/7.1AE(SS1/100秒) -1.0EV 24㎜(38㎜相当)



 (3)

 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f/10.0AE(SS1/100秒) -1.0EV 84㎜(135㎜相当)



 (4)

 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f/7.1AE(SS1/125秒) -1.0EV 58㎜(93㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (5)

 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f/7.1AE(SS1/80秒) -1.0EV 32㎜(51㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (6)

 撮影機材:キャノンEOS7D EF24-105mm F4.0L IS USM
 撮影データ:ISO200 f/7.1AE(SS1/80秒) -1.0EV 73㎜(117㎜相当・C-PLフィルター使用)



 (7)

 撮影機材:キャノンEOS7D Tokina AT-X 124 PRO DX(12-24mm F4 IF ASPHERICAL)
 撮影データ:ISO100 f/10.0AE(SS1/250秒) -1.0EV 20㎜(32㎜相当・C-PLフィルター使用)



旧三笠ホテル(重要文化財)

2009年09月27日 | 史跡・名所
軽井沢の歴史と浪漫を静かに物語る
(1)

この旧三笠ホテルは設計・施工が日本人の手による明治後期の純西洋風の木造ホテルです。
明治・大正時代を築いた著名人が数多く訪れ、「軽井沢の鹿鳴館」とも呼ばれていました。
また、木造純西洋式のホテルとしては、札幌にある豊平館に次いで古い建物となっています。
昭和55年5月に国の重要文化財に指定されました。


(2)

ここはロビーですが、ソファやテーブルの配置は当時と大きく異なっていると思われます。
見学しやすいようにクローク側に寄せられており、ぱっと見には違和感を感じました。
因みに、パンフレットの写真とは明らかに配置が異なっています。


(3)

2枚目の左端の窓を撮影したものですが、本当は左右対称に撮りたかったところです。
でも、後ろから別の観光客が迫ってきていたため、そそくさと写さざるを得なかったのです。
まぁ、有名な観光地ですから無理からぬことですが・・・


(4)

部屋の右端にある暖炉が何とも言えない風格を感じさせてくれます。
当時は当然のことながらエアコンなどというものはなく、こういった暖炉が各部屋に設えてありました。


(5)

この長い廊下を撮りたくてどれだけ待ったことでしょうか?
基本的に人波が途切れることは稀で、ほんの一瞬だけ人影が消えてくれました。
よくぞぶれなかったものです(笑)


(6)

こういった空間はいいですねぇ。
落ち着いて紅茶を飲んだり、本を読んだりしたらどれだけ心が豊かになるのでしょうか?


(7)

国の重要文化財に指定されたのは、日本人の手による純西洋式木造ホテルという点が高く評価されたからです。
八角の塔屋を造り、非対称による荘厳さを表すとともに、凝った装飾が随所に見受けられます。
太い縁の窓枠と幾何学模様のガラス窓などは、当初からのガラスが今もなお残っています。

※今回も撮影データは省略させて下さい。
 機材はRICOH Caplio GX100にワイドコンバーターDW-6を装着した組み合わせです。
 換算焦点距離は19㎜で、こういった建物の内部を写すためには大きなアドバンテージがあります。

北国街道・海野宿

2009年09月26日 | 史跡・名所
「日本の道百選」、そして「重要伝統的建造物保存地区」
(1)

海野宿(うんのじゅく)は、寛永二年(1625年)に北国街道(ほっこくかいどう)の宿駅として開設されました。
北国街道は中山道と北陸道を結ぶ重要な街道で、佐渡の金の輸送や北陸の大名が参勤交代で通った道でもありました。

また、海野宿は伝統的な建造物が数多く残り、独特の意匠が随所に見受けられます。
卯建(うだつ)や格子、小屋根など、その独特の様式には目を瞠るものがあります。
この写真では、一階の屋根の上に張り出させ、装飾を兼ねた袖壁ともいえる「袖卯建」が目を引きます。

この「袖卯建」は明治時代になって設けられたもので、江戸時代には「本卯建」という様式でした。
防火壁の役割を果たし、「火返し」とも呼ばれていたもので、後年になって意匠を凝らして「袖卯建」になりました。
裕福な家でなければ「卯建」を設けることができず、ここから「うだつがあがらぬ」といった言葉が生まれた訳ですね。


(2)

海野宿には格子戸の嵌った家が続いていますが、一階の格子戸は明治以降に造られたものが大半です。
写真には写ってはいませんが、二階格子の多くは出格子になっていて、長短二本ずつ交互に組み込まれたものがあります。
それが海野宿特有の美しさを誇る「海野格子」で、江戸時代に造られたものです。


(3)

海野宿の道の中央には用水路があり、清らかな水が今でも流れています。
現在は車道と歩道を区切る役割も担っており、地元の方々や観光客が安全に通行できるようになっています。
初雪草の白い花が印象的でしたので、画面右側に大きめに取り込んで構成してみました。


(4)

白漆喰の堂々とした建物が目に飛び込んできました。
蔵とも違う造りのようですが、ここ海野宿では一際目立つ建造物です。


(5)

角度を変えてみると、特に二階の屋根の張り出し具合に風格といったものを感じます。
家族と一緒でなければ、また、時間的に余裕があったのならばゆっくりと見たかった建物の一つでした。


(6)

「馬の塩舐め石」です。
交通の要衝であった北国街道は、荷役には馬が当時使われていました。
その馬が憩うときにここで塩(多分、岩塩)を舐めたことでしょう。
北信の「塩の道」では同様なものがあったような記憶がありますが、「潮の道」は牛が荷役に使われていたと思われます。


(7)

茅葺であったらさぞやと思わせる造りの建物です。
当時はともかく、現在では萱葺き職人も少なく、また、耐久性やメンテナンスの関係なのでしょう。
このような屋根に殆ど置き換わりつつあるようです。


(8)

何のために置いてある石かは不明ですが、印象的でしたので道端にしゃがみ込んで写したカットです。
馬を繋ぎ止めたのでしょうか?


(9)

随分と凝った作りのマンホールを見つけました。
現在では平成の大合併よって東御市(とうみし)となっていますが、以前は東部町(とうぶちょう)でした。
その名残が下部に「とうぶ」と刻まれており、また、マンホール全体が海野宿の図柄で構成されています。


(10)

これは海野宿の入り口から眺めたものです。
駐車場から歩いてすぐに白鳥神社があり、そこからものの一分と歩かずに海野宿の入り口に辿りつきます。
海野宿は大屋駅からあるいてもすぐの場所にありますので、こちらへ行くような場合は是非ともお立ちより下さい。

東御市観光協会・海野宿

今回使用した機材はRICOH Caplio GX100で、殆どワイドコンバーターをつけっぱなしでした。
焦点距離は換算で19㎜相当となっております。
このカメラは本当にいい仕事をしてくれると思います。