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「菊と刀」 読後の感想!!日本人に生まれてよかった!!!!

2018-12-12 17:23:32 | つぶやき
「菊と刀」という本をご存知ですか。

実は、この本は「報告書(論文)」を本にしたものです。

「菊と刀」という題名の

「菊」は 天皇

「刀」は 武士

を意味しています。

こんな事は別に説明しなくても、大人であればだれでもわかりますね。 申し訳ないです。

さて、この本の著者は、アメリカ人です。書かれたのは、70年ほど前になります。

何故、アメリカ人が「日本人」の論文を書いたのでしょう。

底本は当然英語で書かれています。

私は、英語は分かりませんので、邦訳された「菊と刀」を読みました。


著者は、女性のルース・ベネディクトという名前の文化人類学者です。

1887年生まれ~1948年7月に61歳で亡くなっています。

従って、大東亜戦争の戦前、戦後を生きた人です。

大東亜戦争は第二次世界大戦ともいわれ日本人が沢山ん亡くなってますね。

この戦争の、アメリカの敵国である「日本の分化統治戦略」の一環として書かれたのです。

 「 軍 」からの命令によって、文化人類学者として研究したわけです。


私は、この本の内容に間違いや誤認があるももの内容に驚きの連続でありました。

なぜならば、次の3点からなるものでした。

① 1944年6月の報告書からたった2年で本が出版されている。ということです。

② 彼女は、日本に全く来たことも、住んだこともないにもかかわらず、研究の成果に驚き。

③ ② に連なるが、「日本人の本質」を、実によく突いている。

この三点でした。

それでは、どのように彼女は日本人を「何が日本をして日本人の國たらめているのか」ということの「答え」を求められて解明していったのでしょうか。

彼女は日本に住んだこともありませんので、当時、軍から命令を受け初めて日本を研究することになったのです。

推測されるのは、過去に日本で出版された本でしょう。

また、当然のこととして、英訳された本でありましょうね。

もう一方は、彼女の友人や知人であると思います。

軍の命令が発せられたときは、すでに戦争が始まっていますので、急がなければ役に立たないでしょう。

本と日本人への聞き取りであったでしょう。その当時のアメリカ在住の日本人は、戦争のため当然のごとく、不遇な生活と余儀なくされていました。

そんな中、彼女は少ない友人からいろいろな情報を集めたと思われます。

本については、過去の日本の精神文化を著した本でしょう。

著書の中には出ておりませんが、代表的なものを推測すれば、新渡戸稲造の「武士道」、内村鑑三の「代表的日本人」

そして、山本常朝の「葉隠」でしょうか。

出てくるのは、杉本鉞子の「武士の娘」がしばしば出てきています。

※ 参考  杉本鉞子は1873年(明治6年)~1950年(昭和25年)の作家です。

      また、アメリカで日本人初のベストセラー作家でもあります。

そして、友達から情報を集めたった2年間(1944年6月~1946年)で書き上げているのです。                                                                                            すなわち、軍への報告書が提出されたということです。



それまで、アメリカが戦争をしてきた中で、最も「不可解な国ーー日本」ということでした。

「敵の本性を知るうえで一番重要な研究課題になってしまった」と述べています。

本の内容で、大きく取り上げられています切り口は、

 〇 階級序列

 〇 思い込み

まず、「階級序列」という表現で、捉えている。

「階級序列」は、江戸時代の「士農工商」のことでである。

武士がこの身分制度において、最高位に位置するわけです。

武士にとって、最高位にあるということは、下位の身分達の手本にならなくてはならないはずです。

「仏教(特に禅宗)」、「キリスト教」 そして、日本古来の悠久として続く「神道」が混ざり合って、武士という本分に「良い部分」

や、「良いように取り入れ」て、「掟」「義理」として取り入れて行った。

明治時代になっても、天皇を頂点とし、その階級制度がそのまま色濃く残っている。と、ベネディクトはいう。


そして、「思い込み」に当たるのが、その掟としての、

「義理」「誠」「名誉」「忠」等が、長い間に「日本人」として染みつき、その掟が正しいという思い込みの「考え」や「行い」

に繋がっているというのである。


「大和心」や「大和魂」「日本精神」といった、「日本」を形作っていった精神文化がベネディクトの指摘した

大きな要因であることには違いないと思われます。


この「思い込み」論に、和辻哲郎や津田左右吉などは、長い長い日本の歴史であり、思い込みではないと反論はしていますが、

「染みついた」身や心であるとすれば、私は、悪いことではないので、表現の仕方が違うだけで、ベネディクトの言っている

ことも、間違いではないように思う次第です。


彼女はまた次のようにも云っています。

『子供の育て方を見れば日本人が見えてくると言います。』ーーこれも一理ありますね。

この「菊と刀」が今、読まれているのは

「今日においては、むしろ日本人はどう日本人を理解すべきか」という意味で読まれているようです。

そして、彼女は

今ある日本の未来を的確に見通していましたのには驚きました。

文化人類学者として素晴らしい知見であります。

即ち、彼女は云うーーー

『その気になれば、何年もしないうちに、自由に繁栄をもたらすことができる。また、平和な日本は世界の国々の間で

名誉ある地位を獲得し、合衆国はその価値を支える上で、影響を行使し続ければ大きな支援役なれるはずだ。

そして、支援役に徹することで、無理やりアメリカ文化を押し込めることなくしていくことだ。』

と述べています。

しかし今の日本の状態は?

西欧化されて「心」も「精神」も衰退しています。

この衰退は、何も今始まっわけではありません、遠い昔の明治時代にすでにその兆候が見て取れます。

内村鑑三の「代表的日本人」で、彼が日本の武士道精神が廃れていることをすでに感じ取っていたのです。


ベネディクトは、最後の方に「戦後の日本人」という項目を設けていますが、

この項目の内容に、私は、戦勝国の上から目線が少し感じられます。

チョット残念です。

その一言は

『日本人の特異な性格』と表現しています。

私は、「特異な性格」というより、

神話のある時代より悠久なる日本の歴史の中に、脈々と、連綿と続いてきた歴史の中に

西洋に勝る精神文化が、育まれてきたと思います。

最後に、この「菊と刀」そして、内村鑑三の「代表的日本人」また、新渡戸稲造の「武士道」

この3冊は一読する価値があります。是非とも読まれることをお薦めいたします。

最後に、私自身は80歳に手が届く年でありますが、この日本に生まれたことがどんなに良かったことかとしみじみ思う人生であります。


では、---閑題----です。今日は、少し宗教的なことが内容でしたので

宗教関係の言葉といたします。 漢字検定のレベルでは小学一年生の10級~難しい1級まであります。

① 涅槃 ② 煩悩 ③ 終焉 ④ 隠遁 ⑤ 隠者 ⑥ 宗旨 ⑦ 恍惚 ⑧ 六波羅 ➈ 瞑想 ➉ 御利益

そんなに難しくないですね。

次は、10日のブログ「臨時国会と法案成立」の漢字の読み方の答えです。

① 九十九ーーつくも ② 九十九折ーーつづらおり ③ 十八番ーーおはこ ④ 一番ーーひとつがい

⑤ 四月一日ーーわたぬき ⑥ 七五三縄ーーしめなわ

以上でした。読めましたか。

お読みいただきありがとうございました。

ではまた!!!



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