首相の小泉はデビュー時はなんとなく颯爽としててカッコよくて、大半の日本人同様に私も「支持」してたんだけど、その後は徐々に「とんでも」な性格が表に出てきて、いつしかただの「アブナイ」男であることが判明した。
そんな彼が実施したことの中でもっとも優れた政策が「クールビズ」。数年前、勝手に「クールビズ」な格好で毎日会社に来て、当時のブチョーに会議室に呼び出されて説教をくらった経験のある私から見れば、やっと時代が追いついたかと感慨深いものがある。
ということで、今週はネクタイをカバンに入れてお仕事している。能率チョーアップって感じ。
シゲマツ・アサダラインからの脱却を図って、最近名前が売れてる若い作家の本を読んで見た。
だめ。やっぱつまんない。
池本陽@コンビニララバイは一言で言えば陳腐。「汚れてしまった心はどうしたらいいの」「洗濯すればいいさ。時がアイロンをかけてくれるよ」という文章を見た瞬間、本を投げ出しそうになった。
恩田陸@図書室の海は、ファンタジー色の強い多角的な短編集。こないだ読んだ「明日の記憶」が第二位だった今年の本屋大賞で一位になった作品を書いた人。上手なんだけど密度が感じられない。小手先の文章という感じ。
で、その後にまた重松の新しい文庫を読む。きよしこ。野球が好きで吃音がある少年が主人公。少年が青年になるまでの大切な時間の断片を切り取った短編集。序章を読むだけで、その文章の輝きにひきつけられてしまう。なんなんだろうねえ。何がちがうんだろうねえ。この生クリームとバタークリームとの違いのような感覚。
そういえば、こないだ金沢の近代文学館を見学した。泉鏡花・徳田秋声・室生犀星を代表とする石川出身の作家の資料を集めて展示してたんだけど、基本的に1ページも読んだことがないから、そう楽しいものでもなかった。
近代文学。読んだほうがいいんだろうか。(とかいいながら、たぶん死ぬまで読まない予感あり)