「オールマイティ」という単語、日本では「有能」程度の感覚で何気なく使われることもあるけど、欧米ではもっと宗教的に重くて、神様だけの「全知全能」というような言葉なのだ、とかなんとか書いてあったコラムかエッセイを最近どこで読んだんだっけ。忘れた。
ジム・キャリー。我が家では特に私に人気。このジャンルでこの人と比較できる人を知らない。
モーガン・フリーマンな神様から、全てのパワーを与えられたTVレポーターが巻き起こすドタバタ。最初に起こす奇跡が、モーゼの十戒さながらに、スープカップの中のトマトスープを二つに割ってしまうこと。こんな感じで、突然全能の力を与えられてもその使い道が極めて地味。ニュース番組のメインキャスターの地位を得るために、隕石まで落としてしまう。
アメリカ映画っぽい宗教臭さ説教臭さや、テーマのモロ語りもあるけど、ジム・キャリーの怪演を見るためとあらば、それも厭うまい。とても面白い。100分少々の長さもよし。一時期、精神を病んでしまったようなニュースを聞いてたけど、元気そうで何より。
原語のジョークやシャレがそのまま理解できたら、何倍も楽しいんだろうなあ。字幕いらずの友人がうらやましいぜ。