以前にも書いたことだが、英語の勉強に役立つ教材の中で、私は英字新聞を第一に挙げている。新聞とは言っても、最近は必ずしも紙の新聞ではなくて、ネット上の電子的新聞の場合もあろう。新聞とは、要するに”ニュース”である。新しい情報が活字で提供されていれば、それは”新聞”である。
政治、文化、スポーツ、芸能、経済、科学、テクノロジーといった分野にわたって、世界中で新しい情報が日々発信されている。たとえば、日本ではいちばん信頼性のある英字新聞とされているJapan Times を1部買ってみよう。この1部10数ページの新聞の含んでいる英語での情報量は相当なものである。もちろん広告も多いが、広告も世の中を反映する重要な情報と言える。
また、記事の内容によっては、中高生にほとんど縁が無いようなページや記事も多い。それでも、テレビ番組欄もあれば、マンガもあれば、スポーツ欄もあれば、投書欄もある。そもそも新聞と言うものは、自分の興味のあるところだけ読むものである。すべてのページの、すべての記事を読む人もいるだろうが、おそらく他にすることのない、ヒマすぎてかわいそうな人だろう。
新聞の記事が英語の教材に使えるということは理屈では分かっている。それでは、われわれ英語の教師がそんなに頻繁に英字新聞を授業などで使っているかと言うと、そうでもない。それにはわけがある。
第一に、英語の教師自身が全員英字新聞を読んでいるわけではない。たしかに、英字新聞を購読していなくても、英字新聞を読むことはできる。問題は、記事の選択にある。中高生にふさわしい記事というのは英字新聞に掲載されている無数の記事のうちで、はたしてどれだけあるだろうか。「北朝鮮、核施設査察拒否」「「カブールで自爆テロ、26人死亡」・・・ 生徒には明るい話題でなくてはいけない、と言うつもりはない。パンダの赤ちゃんが生まれた、○○さんがスペースシャトルに乗る、ハリーポッターの新作映画が公開された、もいいだろう。しかし、そういった口当たりのよく、甘い記事は決して多くはない。また、中高生自身もそういったニュースばかりでは物足りなく、飽きてしまう。
中高生が好むような記事はたしかにある。しかし、それは少ない。少ないということは探すのに時間、手間がかかるといことだ。しかも、何の編集もせずにそのまま使えるものはさらに少ない。長すぎるものは短縮、圧縮するといったった手間がかかる。
実は”中高生が好むような記事”というのが、くせものである。というのは、中高生は大人になる途上にあるわけで、好みも流動的である。さらに、教師・大人は、生徒・子供を固定的に考えず、知的レベルを引き上げ、彼らの世界、視野を広げてやるという視点も持つべきであろう。お菓子ばかり食べさせないで、まともな食事も摂らせる必要があるということだ。チョコレートやクッキーだけでなく、ブロッコリーやレバーも食べさせるということでる。
そのためには、あえて、生徒たちが現時点では自分からは興味を示さないような記事も適度に”混ぜて”いく必要があるだろう。彼らの世界を広げる意味で、そういった編集、配合をすれば、自然とお子様ランチを脱することができるようになるだろう。
たとえば、以下のような配合で、生徒たちに新聞記事を提供していく方法がある。私が実際に教材としたものから挙げてみる。
●以下の第一のタイプの記事は、言うなれば、”クッキータイプ”の記事であって、生徒が手を出す、生徒に食べやすい記事である。
11-year-old Japanese girl to become pro Go player
1st Japanese convenience store opens in Vietnam
Raccoons damage Japan World Heritage sites
Avatar breaks Titanic's box-office record
Harry Potter Author J.K. Rowling Accused of Plagiarism
John Lennon Museum in Saitama to be closed
EcoChic Fashion Preserves Biodiversity
Saudi Girl Sentenced to 90 Lashes for Carrying Cell Phone to School
Woman Who Hid Anne Frank from Nazis, Dies at 100
●以上のような記事のあいだに、以下の第2のタイプ、”ブロッコリータイプ”の記事も入れていく。比率としては、クッキー3回につき、ブロッコリーを1回くらいから始めて、最終的には2:1ぐらいにもっていく。受験生は1:1でもいいだろう。
Australia may file appeal against Japan's whaling
WHO: Risk of Epidemics in Haiti Increasing
China sternly protests Obama, Dalai Lama meeting
Truck, Bus Texting- While-Driving Banned
Researchers Unravel Soybean's Genetic Code
Japan's oldest human bone discovered in Okinawa
Researchers Discover Stuttering Gene
Study: King Tut Died From Malaria, Broken Leg
●「新しい情報が活字で提供されていれば、それは”新聞”である。」と最初に書いた。しかし、その情報がリアルタイムで新情報ではなく、古いものでも、子供や生徒にとって、また大人にとってもそれが”未知”の情報、興味を引くようなものであれば、それは”ニュース的価値”がある。たとえば、以下のようなものである。こういうものはストックしておいて、いつでも使えるメリットがある。これら日持ちのする漬け物タイプは、言わば、”ピクルスタイプ”である。こういうタイプもときどきおかずとして出すのがいい。
How To Fall Asleep: Some Tips
Low Calorie Oatmeal Cookies: Recipes
Fun Facts About Jupiter and its Moon
How to Make Pancakes
政治、文化、スポーツ、芸能、経済、科学、テクノロジーといった分野にわたって、世界中で新しい情報が日々発信されている。たとえば、日本ではいちばん信頼性のある英字新聞とされているJapan Times を1部買ってみよう。この1部10数ページの新聞の含んでいる英語での情報量は相当なものである。もちろん広告も多いが、広告も世の中を反映する重要な情報と言える。
また、記事の内容によっては、中高生にほとんど縁が無いようなページや記事も多い。それでも、テレビ番組欄もあれば、マンガもあれば、スポーツ欄もあれば、投書欄もある。そもそも新聞と言うものは、自分の興味のあるところだけ読むものである。すべてのページの、すべての記事を読む人もいるだろうが、おそらく他にすることのない、ヒマすぎてかわいそうな人だろう。
新聞の記事が英語の教材に使えるということは理屈では分かっている。それでは、われわれ英語の教師がそんなに頻繁に英字新聞を授業などで使っているかと言うと、そうでもない。それにはわけがある。
第一に、英語の教師自身が全員英字新聞を読んでいるわけではない。たしかに、英字新聞を購読していなくても、英字新聞を読むことはできる。問題は、記事の選択にある。中高生にふさわしい記事というのは英字新聞に掲載されている無数の記事のうちで、はたしてどれだけあるだろうか。「北朝鮮、核施設査察拒否」「「カブールで自爆テロ、26人死亡」・・・ 生徒には明るい話題でなくてはいけない、と言うつもりはない。パンダの赤ちゃんが生まれた、○○さんがスペースシャトルに乗る、ハリーポッターの新作映画が公開された、もいいだろう。しかし、そういった口当たりのよく、甘い記事は決して多くはない。また、中高生自身もそういったニュースばかりでは物足りなく、飽きてしまう。
中高生が好むような記事はたしかにある。しかし、それは少ない。少ないということは探すのに時間、手間がかかるといことだ。しかも、何の編集もせずにそのまま使えるものはさらに少ない。長すぎるものは短縮、圧縮するといったった手間がかかる。
実は”中高生が好むような記事”というのが、くせものである。というのは、中高生は大人になる途上にあるわけで、好みも流動的である。さらに、教師・大人は、生徒・子供を固定的に考えず、知的レベルを引き上げ、彼らの世界、視野を広げてやるという視点も持つべきであろう。お菓子ばかり食べさせないで、まともな食事も摂らせる必要があるということだ。チョコレートやクッキーだけでなく、ブロッコリーやレバーも食べさせるということでる。
そのためには、あえて、生徒たちが現時点では自分からは興味を示さないような記事も適度に”混ぜて”いく必要があるだろう。彼らの世界を広げる意味で、そういった編集、配合をすれば、自然とお子様ランチを脱することができるようになるだろう。
たとえば、以下のような配合で、生徒たちに新聞記事を提供していく方法がある。私が実際に教材としたものから挙げてみる。
●以下の第一のタイプの記事は、言うなれば、”クッキータイプ”の記事であって、生徒が手を出す、生徒に食べやすい記事である。
11-year-old Japanese girl to become pro Go player
1st Japanese convenience store opens in Vietnam
Raccoons damage Japan World Heritage sites
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●以上のような記事のあいだに、以下の第2のタイプ、”ブロッコリータイプ”の記事も入れていく。比率としては、クッキー3回につき、ブロッコリーを1回くらいから始めて、最終的には2:1ぐらいにもっていく。受験生は1:1でもいいだろう。
Australia may file appeal against Japan's whaling
WHO: Risk of Epidemics in Haiti Increasing
China sternly protests Obama, Dalai Lama meeting
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Researchers Unravel Soybean's Genetic Code
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●「新しい情報が活字で提供されていれば、それは”新聞”である。」と最初に書いた。しかし、その情報がリアルタイムで新情報ではなく、古いものでも、子供や生徒にとって、また大人にとってもそれが”未知”の情報、興味を引くようなものであれば、それは”ニュース的価値”がある。たとえば、以下のようなものである。こういうものはストックしておいて、いつでも使えるメリットがある。これら日持ちのする漬け物タイプは、言わば、”ピクルスタイプ”である。こういうタイプもときどきおかずとして出すのがいい。
How To Fall Asleep: Some Tips
Low Calorie Oatmeal Cookies: Recipes
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