Snapeの英語指南

英語長文対策、英語速読法、英語学習法、高校生、中学生、社会人の英語学習に役立つヒントを紹介。

YouTube の活用

2009-09-26 08:45:42 | インターネット
私はインターネットは毎日かなりの時間利用するが、YouTube はずっと敬遠してきた。というのは、あまりにも低俗なふざけたものが多く、時間の無駄だと思ったのである。そうした考えが変わってきたのは、私の尊敬する知的ヒーローである Richard Dawkins 氏の講演やインタビューが無数にYouTube にアップロードされていることを知ってからである。そのほか、Daniel Dennett, Andy Mcnab, Jim Humble 等々いろいろな人物のレクチャー、インタビューが公開されているのだ。ただ、こうしたいわばちょっと知的な内容の動画というのは、YouTube の中ではマイナーなジャンルになるかもしれない。英語のレベルもかなり高いので、今私が見ているよなものは英語学習の教材としてはかなり上級向けになるだろう。このブログで紹介する以上、中高性にも役立つものをと思って探してみた。あるではないか!

YouTube で 

Waking up in the universe

と入力したまえ。

世界的に高名な進化論学者が子供向けにいろいろな実物を用いてレクチャーをしている。会場に生徒や学生を集めて実演しながらのレクチャーなので、英語でわからないところがあっても見ているだけでかなり楽しめる内容である。ダウンロードして、じっくり観てみるのもいいだろう。

私はつい最近 iPod Touch なるガジェット(gadget) を手に入れた。YouTube の動画を持ち歩きたいがためである。YouTube 以外にも自分の持っている英語のオーディオブックも入れたかった。実はソニーのメモリーオーディオを長年使ってきて、音声だけでやってきたのである。最初は、YouTube から音声だけをダウンロードしていた。情けない話である。しかし液晶画面が切手の半分のサイズで、検索するのが不便で何とか画面の大きいものが欲しいと思ってさがしているうちに、iPod、iPhone にたどりついたのである。最初は iPhone を考えたが、電話・メールはやはりケータイのほうがずっと使いやすいと考え、iPod Touch で十分という結論に達した。今は安くなっているとはいえ、2万円近くもする。結局新品同様の中古を見つけ、即ゲットした。使ってみると、想像以上のすぐれものであることがわかった。

現段階で、もう一つ紹介したい動画がある。ハーバード大学の学生のために製作されたアニメーションである。これも一見の価値がある。3分間であるが、音楽も映像もすばらしいものである。

inner life of the cell

と入力したまえ。


最後に、YouTube の動画をiPod に取りこむ方法を伝授しよう。iPod へのダウンロードの方法はいろいろあって、みなさんそれぞれにやっているようだ。私もいくつかやってみたが、つい最近、おそらく最も楽な方法と思われるものを見つけたので、諸君に伝授しておこう。

フリーソフトの 

Craving Explorer

というものがある。これを最初にダウンロードする。これはまともなソフトなので安心して使える。

1) デスクトップにできるアイコンをクリックしてそこのサイトを立ち上げる。

2) いちばん上の入力ボックスに、目的のキーワード、たとえば、inner life of the cell と打ちこむ。

3) リストがサムネイルで表示される。3分版と8分版があるが、3分版を選ぶ。

4) サムネイルの右下に薄いオレンジ色の「動画を保存」をクリックする。

5) プルダウンメニューから、一番下の「iPod /Phone 」を選び、さらに、「MP4(iPod /Phone iTunes に自動登録)で保存」を選ぶ。

6) ダウンロードが始まる。あとは自動的にパソコンの iTunes に入っているので、お持ちの iPod Touch や iPhone をつないで同期するだけである。

YouTube の95%はくだらない低俗なものである。しかし、探す人が探せばそれはためになる知識・情報の宝庫である。これはそもそもインターネットじたいについても言えることである。95%といったが、99%かもしれない。

初めてのペーパーバック 5カ条

2009-09-05 06:29:24 | 英語ペーパーバックの読み方

誰でも一度はペーパーバックを買って読んでみたいと思うものだ。私もそうだった。しかし、買ってもどうせ読めないからと思って、叶わぬ夢と諦めているのだ。そんな君にいくつかアドバイスをしたい。

 

1.読みたいと思うものがあったら、衝動買いで買ってしまえ。

ペーパーバックは比較的安いものだ。たとえば、以下の例を見てほしい。(価格はすべて amazon.co.jp による)

●ペーパーバック Harry Potter and the Order of the Phoenix    1,142 円

翻訳本「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」単行本 上・下  4,200 円

翻訳本「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」携帯版 上・下  1,995 円 

 

●ペーパーバック The Da Vinci Code    890 円

翻訳本「ダビンチ・コード」単行本 上・下  3,780 円 (1890 x 2)

翻訳本「ダビンチ・コード」文庫判 上・中・下  1,740 円 (580 x 3)

原書であるペーパーバックのほうが安いだけではない。翻訳本は必ず原書より遅れて出版されるから、ペーパーバックのほうが早く作品を鑑賞できる。

 

2.全部読もうと思うな。

英語力の個人差はあるが、中学生、高校生、大学生、社会人のいずれでもペーパーバックを買ってすらすら読んで1週間足らずで読み終わってしまうひとはめったにいない。ちなみに私は洋書なら月に2冊ほど読むが、職業的な読書家なので例外であろう。初めて読むひとに全部読もうとするなと言うのは、全部理解できないということではない。部分的に理解できるだけで初心者は良しとすべきであると言いたいのである。

○ 1冊ペーパーバックを所有することによって、英語の原書が、そして、実際の英語がどういうものかがよくわかる。

○ ページをめくっていくと、理解できる箇所が意外にあることがわかる。それを喜びとせよ。

○ 全部読まなくても、決して無駄ではない。一部分読むだけでも意味がある。

○ 読破を目標にすることはあまり勧めない。挫折感がトラウマとなる。

 

3.翻訳書もいっしょに買え。

ペーパーバックを買うものは、いくら衝動買いでも、やはり自分が特に気に入っている作品にするべきであろう。

○ ペーパーバックのまったくの初心者であれば、翻訳書は不可欠である。

○ 翻訳書は、原書を読むうえで大いに助けになるものである。参照することは決して邪道ではない。

○ 翻訳書から先に読んでかまわない。むしろ、そのほうがよい。

 

4.映画化されているものであれば、DVDも手に入れろ。

○ 映画は小説の完全な映像化ではないが、それでも同じセリフがけっこう出てくるものだ。

○ 映画は原書の理解を大いに助ける。日本語でなくて、映像で教えてくれる。

○ DVD、BD(ブルーレイ)では、音声を英語に切り替えられる。さらに字幕も英語に切り替えられるので、英語学習の教材としては非常に役に立つ。

 

5.好きな場面、好きなセリフ、好きな表現にこだわれ。

好きな作品であれば、随所に好きな場面、好きなセリフ、好きな表現が出てくるはずだ。翻訳ではこうなっているが、原書ではこうだったんだ、といった発見に価値がある。ディテールにこだわれ。

○ ペーパーバックにアンダーラインを書き込んでもいいし、専用のノートを作って、書き出してもいいだろう。

○ 現在完了、仮定法、分詞構文、話法、過去完了、関係代名詞、It....that の強調構文、関係副詞の継続用法、不定詞の副詞的用法 等々の実例がどのページにも出てくる。

○ 自分の好きな作品が丸ごと例文集になっていると考えろ。場面、状況がすぐに頭に浮かぶので理想的な例文集である。

○ 好きなページ、お気に入りの章に限定して読んでみるのもいいだろう。

 

1冊の本を自分の特別な”愛読書”として、”座右の書”としてしばらく付き合ってみるという経験も一つの読書経験として非常に有意義なものであると思う。上記の5カ条を心に留めてぜひ経験してもらいたい。