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Snapeの英語指南

英語長文対策、英語速読法、英語学習法、高校生、中学生、社会人の英語学習に役立つヒントを紹介。

聴いているだけで効果があるか?

2009-11-30 08:59:42 | 英語リスニング
私は、英語に限らず、語学学習はできるだけ音声面を取り入れたほうが上達が早いという説である。音声面の学習のもっとも手っ取り早い方法は、英語の教科書のCDを聴くことかもしれない。ただ、その気になれば、音声教材となるソース(供給源)は、こんにち(今日)では、以下のようにいろいろとあるではないか。

1. 英語教科書準拠のCD
2. 洋楽(英語)の音楽CD
3. 洋画DVD
4. 英語の本のオーディオブック
5. 英語のTVドラマ(のダウンロード)
6. TVの英語ニュース(のダウンロード)
7. ネットの英語ニュース(のダウンロード)

上記のうち、1は、持っていなかったら、絶対買うべきものである。英語を勉強する中高生で、これを持っていないのでは話にならない。

2,3,4 は好みによるが、ちょっとでも好きなものがあったら買っておくことをすすめる。趣味と勉強がかぶっているというのはラッキーと思うべきだ。

5、6,7 の「ニュース」、「ドラマ」は、ほとんどタダで新しいものが常に手に入るし、ダウンロードせずに、リアルタイムで聴き流すだけでも意味がある。

何万円もする高額な英語学習教材などを買わなくても、リスニングの材料はいくらでもあるわけである。さて、リスニングの材料が手に入ったとして、リスニングの "永遠の課題" がある。それは、「聴いてもわからない」ということだ。当たり前である!聴いて全部わかるくらいだったら、聴く意味がないだろう!日本語のニュースを録音して繰り返し聴く日本人がいるか?1回聴いてすべてわかるのなら、リアルタイムで聴きながらすべてわかるのなら、リスニング学習の材料にする意味がないのだ。ただ、問題は、どのくらいわからないか、どのくらいわかるかという難易度である。

おおざっぱに言って、流して聴いて半分くらいはわからないと耳が拒絶してしまう。もちろん話の内容にもよる。すでに知っている内容、たとえば、教科書のテキスト、新聞で知っているニュース、すでに何度か観ている映画、ざっと歌詞を知っている洋楽、すでに翻訳で読んでいる英語の本等々。つまり、まったく未知の内容のほうが実際は少ないだろう。初めて観るアメリカのTVドラマ、初めて観る海外ニュースくらいだろうか。

あまり、細かいことにはこだわらず、いろいろな音声材料を聴くことだ。メモリーオーディオに入れてもいい。パソコンにダウンロードして再生してもいい。もちろんダウンロードせずにリアルタイムで流し聴きしても、鑑賞してもいい。さきほど、半分くらいはわからないとだめだと言った。半分くらいわかると、耳は残りのわからない部分を理解しようとするのである。無意識に脳は音声の連なりに意味を拾おうとするのである。なので、"流し聴き" をしながら、何も考えていないつもりだったのに、あれ、いま、 "Why don't you ...?" って言ったぞ!と気がつくことがあるのだ。

脳は、意味を拾おうとしているだけではない。英語の発音、リズム、イントネーションも "学習" している。英語らしい発音、英語らしいリズム、英語らしいイントネーションを覚えているのだ。それらの音声データの記憶は、英語のスクリプト(テキスト)の記憶とは違って、脳の働きの中でも優れて音楽的、芸術的な領域での働きであるが、間違いなくインプットされているのだ。そして、英語らしくない発音、リズムに接すると、あれ、変だぞ、と気がつくようになる。そして、いつの間にか知らず知らずのうちに自分が英語を読むとき、話すときのお手本になってくるのである。

"流し聴き" は意味がある。効果がある。音声は目に見えないし、聴き終わった後にも何も残さないので、多くの人は何の効果もないように思ってしまうのだ。しかし、そんなことはない。耳で聞いてわかったこと、耳で聞いて聴きとれたこと、耳で聴いて鑑賞したことは、必ず脳に痕跡を残している。それは確実に英語の実力向上につながっているのだ。自信を持って "流し聴き" をしたまえ。

無料で面白いスクリプト付リスニング教材

2009-07-31 16:27:07 | 英語リスニング

「先生、きのう英語のリスニングの訓練と思って、ラジオの英語のニュースを聴いていたら、いつの間にか寝ちゃいましたよ。」

その志はえらいと思う。しかし、続かなかったのは、無理もないと思う。その理由をあげよう。

1) まず、学習者にはふつうの英語は速すぎる。

2) ニュースの内容がつまらない。

3) スクリプト(テキスト)がない。

こんな悪条件でも歯をくいしばって、リスニングのためだと思ってラジオを聴いている学生や社会人はけっこういるのではないかと思う。またちょっとお金のある社会人の中には「何とかマラソン」とかいって高いお金を出してヒアリングの教材を購入して通勤電車の中で聴いたりしているひともいるようだ。

知らないというのは、つくづく恐ろしいことだと思う。

というのは、無料で、面白くて、スクリプト付きのリスニング教材になるものが世の中にはちゃんと存在するからである。商業的な広告だらけの退屈なサンプルではない。もともとリスニング教材として提供されているものではないし、それで誰かが儲けようとしているというものでもない。

●内容が新鮮: 全世界に毎日時々刻々と発信しているインターネットのニュースである。

●豊富で面白い: カテゴリーが豊富で、自分の興味のある分野のニュースを好きなように選べる。

●いくら聞いても無料: これはネット上で常に新しいものを無制限に無料でダウンロードできる。

●すべてスクリプト付き: 英語のニュースはいくらでもあるが、その多くは速いうえにスクリプトがないので、学習者にはついていけないことが多い。しかし、ここで私が紹介するものは、すべてに完全なスクリプトが付いているので、自分の聴き取りが合っているのかどうかチェックできる安心感がある。

以上のような条件をすべてクリアしているものが実際に存在しているのだが、案外知られていないので皆さんに紹介しようと思う。さて、勿体をつけるのはこのくらいにして、それをお教えしよう!

 グーグルでもヤフーでもいいので、次の文字列を検索してほしい。

VOA   または   VOANews.com

 Voice of America:Trusted Source of News & Information since 1942

インターネット以前どころか、なんと第二次世界大戦中からもう60年以上も配信し続けている音声ニュースの老舗である。スポンサーはアメリカ合衆国である。

実は、先日うちのハリーポッター大好きの高1の娘に、このニュースサイトを教えたばかりである。VOA のサイトに行き、左のカテゴリーコラムの中から ENTERTAINMENT を選んでクリックする。すると、サムネイル画像付きのニュースリストが10個ほど表示される。その中に「ハリーポッターと謎のプリンス」のニュースがたまたまあった。それをクリックすると、以下のようにタイトルと記事本文が出てくる。かなりの量で、おまけにこのブログでは表示できないので割愛したが、途中に画像が5つ出てくる。さて、いくらハリーポッターのニュースでもテキストだけならうちの娘は見向きもしない。そこで、私が画面右上のボタンリストのうち、"Listen(MP3)"をクリックすると、あら、不思議!「ハリーポッターと謎のプリンス」のテーマが聞こえてきて、ニュースがスクリプト通りに読みあげられてくるのである。いつもは私の話もろくに聴かない娘がパソコン画面に顔を近づけてくる。途中、主演のラドクリフ君のインタビューも聞こえてきて、うちの娘の目の色がついに変わった。「この音声も全部ダウンロードできて・・・」と言いかけるや否や、娘が「ど、どうやってダウンロードするのっ!?」と問い詰めてきた。

音声はだいたいWindowsメディアプレイヤーで自動的に再生するのだが、保存方法にはテクニックがある。再生中のメディアプレイヤーの画面の左下に小さなイコライザーがあり、それが音声とともに踊っている。そこを右クリックすると、メニューが出る。そのメニューのトップの「ファイル」をクリックしたまえ。そして次のメニューのうち、上から3つめの「名前をつけて保存」をクリックする。そして自分の望むフォルダに落とすのである。あらかじめ「VOA」というフォルダをつくっておくことをお勧めする。さて、いったん保存して再生するときに、Windowsメディアプレイヤーでは再生スピードを自在に変えられるのをご存知かな?気に入ったニュースの音声ファイルはゆっくり聴いたり、速くして聴いたりして楽しめるのだ。ぜひやってみたまえ。

 

同じ音声ニュースでも、インターネットは、ラジオやTVに比べて使い勝手が数段上回っている。インターネットニュースのメリットは以下のように非常に大きい。

1) ラジオ・TVと違って、自分の好きな時に聴ける。時間に縛られずにいつでもそのサイトに行って聴くことができる。

2) ラジオ・TVと違って、自分の好きなものだけを聴ける。興味のあるカテゴリーから選び、次に出てくるニュースリストからさらに聴きたいものを選べる。

3) ラジオ・TVと違って、選択肢が非常に豊富である。最新のものだけでなく、1週間以上前の記事もリストに残してあるのがいい。

4) ラジオ・TVと違って、保存、管理、再生がずっと楽。すぐに iPod などに流し込んで持ち歩ける。

5) ラジオ・TVと違って、PCでの再生時に、スピードを自在に変えられる。ゆっくり聴いたり、慣れてきたら速くして聴いたり、自分でいろいろ試すことができる。

6) ラジオ・TVと違って、スクリプトも丸ごと手に入れられる。これは英語学習者にとっては本当に助かる。聴くだけでなく、そのスクリプトを手本に使って、自分で真似して音読することを勧める。

7) ラジオと違って、ビデオのニュースもあるし、少なくとも画像がある。

8) TVと違って、動画を伴わないけれど重要なニュースというものもリストアップされている。

こう書いてくると、いいところばかりのようで話がうますぎる、と思うひとが必ずいるだろう。しかし、本当なんだから仕方あるまい。とにかく全くお金がかからずに試せるのだから、先入観を持たずに試してみる人もいるだろうし、また、絶対ウソっぽいと思って決して試さない人もいるだろう。それはそれでけっこうである。私は英語の教師なので、英語の勉強に役立つものはいくらでもタダで教えるだけである。

 Young Wizards Tackle Love, Dark Force in 'Harry Potter and the Half-Blood Prince'

Fans are queuing up at movie theaters around the world to welcome the latest screen adaptation of a novel by English author J.K. Rowling: a new adventure featuring, perhaps, the most famous wizard since Merlin. With opening day ticket sales, July 15, of $58.4 million in the U.S. and Canada, it is poised to set new box office records. Here's look at Harry Potter and the Half-Blood Prince.

The mysteries unfold in ever-darkening shadows in this sixth Harry Potter film as Harry and friends head back for another session under the guidance of headmaster Dumbledore at Hogwarts School of Magic.

In this installment it is not all wands, spells and potions for the now-teenaged Harry, Ron and Hermione. Despite their magical wizard powers, none can resist young love.

Rupert Grint is, once again, Harry's best friend Ron Weasley.

"This is Ron's best year at Hogwart's, I think," Grint says. "He gets a girlfriend, joins the quidditch team for the first time and …yeah, it was nice to have something to get stuck into. I really enjoyed it."

It may be a good year for Ron, from the broomstick-riding, high-flying game of quidditch to hugs and stolen kisses from his new girlfriend; but Emma Watson says her character, Hermione Granger, has to deal with unrequited love from that very same red-headed wizard-in-training.

"I think in the films we've seen quite a strong Hermione: a kind of 'girl-power' Hermione," Watson explains. "She's the brains behind the operation, kind of dragging the guys around with her; but in this one I think you see a very different Hermione. She is much more fragile and vulnerable and emotional. She's experiencing her first heartache, really. I think she's very confused about how she feels about Ron and how upset she is when he kisses someone else. So it was a challenge for me to play this much more emotional, vulnerable person."

If the prophecies are to be believed, Harry Potter is the 'chosen one' who will keep this wonderful world of magic from falling to the dark forces of Lord Voldemort. Daniel Radcliffe says this time he had to find the character's new inner strength.

"The big change for Harry this year is his relationship with Dumbledore," explains Radcliffe. "He has always been very much teacher and student and this year it kind of changes to being a general with his favorite lieutenant. Harry becomes a foot soldier in this movie and happy to be so."

Harry Potter and the Half-Blood Prince is definitely for fans who grew up avidly devouring the books and cheering the previous five films. Director David Yates says it does expect audiences to be thoroughly familiar with 'all things Harry.'

"We have conversations about that all the time: about how much exposition do we have, ultimately. I think very early on we talked about the notion of putting this story in the moment and allowing the audience to just 'parachute in' and go with it," Yates says. "They are really tricky books to adapt because there is so much plot and so much detail that it's actually really hard making those decisions about what is left in and what is left out. Ultimately I think we've got to that phase in these movies where we all feel it's a good thing to get the audience to 'buckle in' and go and not necessarily weigh them down with too much information about what's gone before. They can always go back to the DVDs and back to the books. We are kind of trading upon what has gone before and we hope they forgive some of the leaps that we make."

Harry Potter and the Half-Blood Prince features Michael Gambon one more time as headmaster Dumbledore. Jim Broadbent joins the Hogwart's faculty along with series veterans Alan Rickman, Maggie Smith and Robbie Coltrane. The screenplay is by Steve Kloves, who has adapted the last book of the series - "Harry Potter and the Deathly Hallows" - into a two-part finale (that is, a pair of movies), currently in production under the direction, again, of David Yates.

●この英文スクリプト中、インタビュー部分はもちろん当人である。

●スクリプトには、たまにミスはあるが、許される範囲であると思う。

●とにかくスポンサーはアメリカ合衆国なので、アメリカが嫌いな人にはあまりすすめない。