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初めての小児科学会

2006-04-24 15:47:43 | こども

昨日、強行日程で金沢行ってきました。
目的は、金沢観光も含みつつ、小児科学会学術集会に行くため。
土曜の夜中2時出発、月曜の昼帰宅。
片道7時間の長旅だったーー><

なぜ、この学会に行きたかったのかというと、
・他の学会に行ったことがあるけど、小児科学会には行ったことがなかったので、雰囲気を知りたかった。
・小児科の分野で今どんなことが注目され研究されているか、どんな問題点があるのか、知りたかった。
・聞きたい講演があったけど土曜日で聞けなかった(日程が合わず)ので、その資料等がもらえたらもらいたかった。
・とにかく日曜日せっかく時間があったので、強行的でも行ってみたかった。笑

講演は半日しか聞けなかったけれど、聞いた内容は、
児童虐待、子供のうつ病、1型糖尿病、2型糖尿病の話などなど…。
小児のうつとか糖尿病とか今まで聞いたことあったし、想像のつく範囲だったけど、児童虐待のパワポは衝撃的だった…。
私小児科医になったら、先天性の難病の子供、障害をもった子供、生活習慣病を抱えた子供を診ることになるんだろうな~なんて思っていたけれど、外来に「虐待」された子供も来るかもしれないなんて、想像してなかった。考えてなかった(甘い、、)。
背中の足形のあざ(親に踏みつけられた)、
数十カ所もたばこを押しつけられた跡、
ただれた背中(熱湯をぶっかけられた)、
頭蓋骨骨折(殴られたか揺さぶり症候群か)
がりがりの栄養失調(ネグレクト)…
痛々しくて、そんな大スクリーンで映し出さないで><って感じだった。
でも目をそむけちゃいけないんだ。
しかも親は「この子が勝手に窓から落ちた。」「熱湯の蛇口をひねった」等々の嘘をつく。
子供の怪我が事故か虐待か見抜き、子供を保護することも、小児科医にもとめられることを痛感した。
これが現実。
小児科医は楽しそうだしやりがいがあるだろうけど、胸が痛い思いも頻繁に味わうことになるのかもしれない。

学会は、金沢の駅(ドでかく、きれい)の真ん前、全日空ホテル・日航ホテル(どちらも豪華絢爛)・音楽堂(公共のすごく立派な施設)の3会場で3日間も開催されていて、規模がすっごく大きかった。
学生の私が迷い込んで手いいのかと萎縮しつつも、研究医の方ですか?と製薬会社のセールスマン系の人に捕まりそうになりながら、色んな部屋を覗いて回った。
そうそう、学生は無料だった!!
(5000円は覚悟してたのに♪)
以前行ったことある学会は国際保健医療学会で、ポスター展示は私でも内容がとっつきやすいものもありました。
ラオスでの母子保健プロジェクト、とか、カンボジアでの~、等。
ですが、この小児科学会はやっぱり難しかった学生には。
ポスター展示は小児科分野のいわゆる、疾患の原因分子の作用機序がどうのこうの…、薬剤の耐性がどうのこうの…、~を合併した○△病の1例…。。。。うーん、学生の私にはあんまりよくわからん!と思った。
でもでも学んだことは、パワポの作り方、発表の仕方、どうやってグラフをのせ見やすくするか…。
私もいつかどっかの学会で発表するかもしれないな、と思いながら見ると面白かった。

あと、会場のあちこちで小児科系の本が大量に売っていて、学校の医学図書ではなかなか購入できなさそうな、図書館に入るのは何年後だ、というような本がいっぱいあって、嬉しくて思わず、数冊購入してしまった。
・チャイルドヘルス:肥満と肥満症(実は探していた本。わーい、みっけ!今度の発表に使える。)
・小児医療の現場で使えるプレパレーション(子供のための検査別説明ツール集CDROM付!!わーい!
ますますチャイルドライフスペシャリストの様なことが出来る小児科医になりたい、という思いが強くなってきた…笑)
・戦火の爪あとに生きる~劣化ウラン弾とイラクの子供たち~
(劣化ウラン弾被爆後、ガン・先天異常・白血病に苦しむ子供たちの様子。)
借りたい人はゆってください♪

金沢では、兼六園に行き、夕日のきれいな日本海を見に行き、
財布が困窮しながらも、心はほっかほかになった1泊2日旅行でした。

どんな学会でも、興味のある科の学会に学生のうちから覗きに行くのって、結構お勧めですよ^^☆