遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

日露首脳会談でカンカラ菅は何を話すのか

2011-05-25 00:08:41 | ロシア全般

 G8のドービル・サミットに向け旅立ったカンカラ菅。会議後の27日に日露首脳会談をすることとなったのですね。
 日中韓首脳会談では、原発事故の政府の対応に苦言を呈され中韓は国益のための外交もきちんと行っていましたが、カンカラ菅は両首脳の被災地訪問を依頼し借りを造ったせいか、中韓の日本の領土に対する侵害について会談で取り上げるそぶりも見せませんでしたね。
 今度は、仏、米、露と老舗の大国との首脳会談です。鳩は就任早々に訪れた国連でCO2削減数値を突然ぶち上げて失笑を買うと同時に国難を自ら背負い込みました。G8用に浜岡停止のパフォーマンスを突如断行し、原発拡大を白紙に戻すとぶちあげたカンカラ菅。その後原発の必要性も説くなど、世間の反応に対しプレを見せています。なんの裏付けもなく突然パフォーマンス(ポピュリズム)のための抽象論をぶち上げるカンカラ菅は、注目される原発問題について何を話すのでしょうか?

 国内や与党内で議論して国論として高まったものがない中、独断暴走が懸念されますが、独断暴走は、民主党のDNAであり、政治主導の名のもとに頻繁に行われていることではあります。独裁国家並の民が主ではない手法です。
 
 サミットの舞台では、国益を護る主張を広くPRしていただくのも大切なお仕事です。中国の南シナ海、東シナ海(ガス田&尖閣)等への覇権拡大について、韓国の竹島における実効支配強化のための行動、ロシアの北方領土に対する平和条約に向けた積み重ねの破棄などを強くPR展開をして、世界世論工作が必要です。
 日中韓首脳会談では、何も言えなかったカンカラ菅、日露会談では過去の積み重ねの破棄について、何処まで追及し本音を聞きだせるか、正念場ですね。
 

【声】北方領土交渉 4島返還要求正義のため (5/24 読売)

 イワノフ露副首相の北方領土訪問、マカロフ参謀総長による国後・択捉両島の軍事力強化計画の言明は、東日本大震災以降も、ロシアの北方領土(特に国後・択捉)への立場が、予想した通り、変化していない
ことを示している。
 菅直人首相は今年2月、メドベージェフ露大統領の国後島訪問を「許しがたい暴挙」と断じた。首相はあの場を借りて、日本がなぜ歯舞・色丹のみならず、国後・択捉を含む4島の返還を要求しているのか、わかりやすく説明すべきでもあった。
 4島を要求するのは、これらの島が日本父祖伝来の地だからである。例えば、1855年の日露和親、75年の樺太千島交換の2条約は、4島が18島の千島列島に含まれないと明記している。日本はサンフランシスコ平和条約で千島列島を放棄したが、この中に4島は入っていない。当時のソ連はこの平和条約の当事者でもなく、4島はおろか、条約論的に言えば千島列島・南樺太の保有についてすら国際法上の根拠はまったくない。
 エリツィン大統領は1993年の訪日の際、上記の歴史的、法的事実、「法と正義」に立脚して4島の帰属問題を解決し、平和条約を締結するとの歴史的合意に署名した。橋本首相との97年のクラスノヤルスク会談、翌年の川奈会談を通じ、2000年までに「東京宣言」に基づき平和条約締結に全力をあげると合意した。筆者はこの時、外務審議官という首相の外交補佐官として「山が動く」のを目の当たりにした。しかし、山は動かなかった。理由は三つ。橋本首相の引退、エリツィン氏の健康悪化、ロシアの金融破綻である。
 プーチン時代、メドベージェフ・プーチン時代になると、石油・ガス資源を背景に、ロシアは内外で権威主義化、大国主義化した。
プーチン氏は05年9月「クリル4島(北方領土)にロシアは主権を持つ。これは第2次大戦の結果で、交渉の余地はない」と宣言
した。メドベージェフ氏の国後訪問はこの対日姿勢の延長線上にあり、何ら驚くべきことではない。
 日米関係の悪化、尖閣諸島をめぐる対中外交、ロシアの内政状況も背景にあることは否定しない。しかし、重要なのは、この時代を通じ、日本が4島返還を求めるのは歴史を通じて正義を実現するためであることを忘れ、2島返還論、2・5島論、3・5島論、面積折半論、2十αなど、バナナのたたき売りのような外交をやってきたことである。こういう人たちの意見を聞きたい。尖閣をどうするのか、竹島をどうするのか。これらの問題も折半論で解決するのか。
 最近入ってくる情報では、
日本の対露・対中外交の現状に東南アジア諸国・モンゴルなどの国々が失望しているという。日本は、露中に対して歴史の正義を求めていくべし。国家にとって、領土・領海、領空の確立は国家存立の座標軸
であり、その基礎を軽々しく動かせばアジア諸国のみならず、米欧をはじめとする全世界に軽蔑されることになる。日本人はそんな日本を望まないはずである。
 かつて英国の老政治家は、この世に永遠の友も永遠の敵もいないと言った。国際情勢は動くのだ。今後のロシア、中国、欧米・ロシア関係など世界は動いて行く。焦らず、慌てず、諦めず━━。
日本はじっくりと腰を落とすべきだ。今は忍耐と我慢の時代である


丹波実氏
元駐ロシア大使。外務省ソ連課長、条約局長、外務審議官など歴任。73歳。

 前回の日露首脳会談では、会ってもらうだけで精いっぱいだったカンカラ菅。そこに付け込まれたことと、丹波氏が指摘するロシアの変化した方針を見誤ったことにより、メドベージェフ大統領の北方領土訪問を簡単に許してしまいました。
 世界世論へのPRが、ロシアの大胆な実効支配強化行動の牽制と繋がります。それには、こうした大きな国際会議の機会をとらえてのしつこいPRが欠かせません。勿論、直接会談する機会には、きちんと釘を刺さねばなりません。
 北方領土の日に、「許し難い暴挙だ」と指摘したカンカラ菅の、日露首脳会談での交渉が注目されます。
 日中韓首脳会談の結果を見ると、日露首脳会談の答えも見えてきそうですが...。

 露も中韓も、日本の主権を削ぐべく着々と行動しているのですから、日本も行動しなければ、世界から日本は主権を護らない国とみられ、誰も支持してくれなくなります。
 
 【韓国議員国後島訪問】ロシア、「共闘」に一定の成果 - MSN産経ニュース




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誰がメドベージェフを不法入国させたのか-国賊たちの北方領土外交




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