遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

曹国(チョ・グク)法相辞任

2019-10-16 01:23:58 | 韓国全般
 韓国の曹国(チョ・グク)法相が、電撃辞任を発表しました、
 法相就任時に、文大統領にとっては、任命するにしても、しないにしてもデメリットは大きく、どちらがダメージが少ないかといった追い込まれた選択でしたので、波乱は想定内であったことではありますね。
 電撃辞任発表となった経緯や理由。今後の展開については早速姦しく報道が飛び交っていますね。

 大きく分類するとふたつの原因があると解説されているのは、ノンフィクションライター・崔碩栄氏。
 
(2ページ目)《韓国チョ・グク電撃辞任》文在寅が守り切れなかった”2つの理由”「支持率急降下」「10・15以降の国監」 | 文春オンライン 2019/10/14

ノンフィクションライター・崔碩栄氏が語る「文政権の今後」「タマネギ男の末路」

急落した支持率に危機感
 曺国(チョ・グク)の突然の辞任については、
驚いたというより、今までこれだけ疑惑が報じられていたのに、よく図太く辞任せずにいたなというのが率直な感想です。通常の神経では到底耐えられないことです。

 
今日になって辞任を発表した背景には、大きく2つの理由があると思います。

 
1つ目は、文在寅政権側の姿勢の変化です。曺国の疑惑は次々と現れて、消えていくどころか膨らむばかりでした。それでも法相の立場にこだわり続けたのは、曺国の個人的な権力欲というよりも、政権側の意向が強かったのだと思います。
 
 その
文政権の姿勢が変わったのは、世論調査の結果によるところが大きい。このところ、文政権の支持率はいよいよ30%台を記録するようになりました。さらに衝撃だったのは10月14日に発表された「リアルメーター」という調査会社の数字です。他の世論調査よりも10%近く良い数字がでるため、明らかに政権寄りだと見られているこのリアルメーターですが、この日に出した支持率が41.4%まで低下していたのです。

 この41.4%という数字は、文在寅が大統領選で獲得した得票率である41.1%という数字に肉薄するものです。これまでどれだけ支持率が低下しても、自分を大統領に押し上げてくれた支持層の割合は割り込まなかった。その支持層がついに崩壊し始めたという調査結果に、文大統領は衝撃を受けたのでしょう。

 
加えて、「反・文在寅」デモも大きく影響しています。保守派のデモとして「過去最大」と言われる数十万人を集めた10月3日のデモをはじめ、あの勢いは尋常でない勢いです。これから曺国の妻の裁判も始まりますし、捜査も続いていく状況下では、保守派の勢いは増すばかりだと考えたのでしょう。

国会からの監査から逃げた?
 
もう一つは、曺国自身に差し迫った国政監査です。多数の現地メディアが指摘していますが、私もこれが最大の原因だと思います。

 明日10月15日、法務部に対して「国監」と呼ばれる、国会議員が政府機関に対して行う監査があります。ここでの発言は国会の長官任命の聴聞会と同様、嘘を言うと偽証罪に問われます。
 
前回の聴聞会での曺国の発言は、「私は関与していません」など、あいまいなものが多く、一部は完全に嘘だったことがわかってきています。この時点でも厳密にいえば偽証罪が成立するのですが、明日以降の国監で、「前回こう発言しているが、これを説明してくれ」と言われた瞬間に、何も言い返せず、すべてが詰んでしまう。この事態を避けたかったのだと思います。

来年4月の総選挙に出馬?
 今後の曺国については、現地テレビの司会者が生放送中に指摘していましたが、
曺国本人が来年4月の総選挙に立候補する可能性もあります。

 もともと今年の4月頃から与党内部で「釜山地域で出馬すべきだ」という声が上がっていました。
釜山は彼の出身地で、市長は与党の人が務めているものの再選は厳しいといわれるほど、与党の人気が落ちている地域です。前回の選挙では与党が躍進したのですが昔から保守が強い地域だけに、最近の文政権の支持率下落から考えると、来年の総選挙では与党の「苦戦」が予想されます。そこに大衆的な人気が高い彼を出馬させるべきだという動きがあったのです。

 とはいえ、現実的には立候補は難しいと思います。本人を含む一族の不正疑惑、今回の辞任で彼に対する世間の目はもっと厳しくなりそうで、出馬するとしても大苦戦が予想されるからです。

 今回の辞任を受けて、現在、大統領首席補佐官の会議が数時間延期になるなど、現地の状況は流動的です。

 ただ、
もともと与党内部からも「曺国の辞任を待つのではなく、大統領が率先して首を切るべきだ」という声もあったのも事実です。右腕を失った文大統領は14日、「結果的に国民の間に対立をもたらした点に対して非常に申し訳なく思う」などとコメントしましたが、今日明日の世論の動向や報道を見て、政権の方針や対応は変わってくるはずです。日本への姿勢が変わる可能性もゼロではないと思います。

 驚いたというより、今までこれだけ疑惑が報じられていたのに、よく図太く辞任せずにいたなというのが率直な感想と、崔氏。
 遊爺的感覚では、疑惑まみれにも関わらず任命してこうなることは想像出来たはずなのに、韓国の国状の特性なのか、文、曹両氏の特性なのかなぁと違和感をもって眺めさせていただいていました。
 
 今日になって辞任を発表した背景には、大きく2つの理由があると崔氏。
 1つ目は、文在寅政権側の姿勢の変化。姿勢が変わったのは、世論調査の結果。
 明らかに政権寄りだと見られているリアルメーターの調査結果でさえ、政権支持率が41.4%まで低下。文氏が大統領選で獲得した得票率である41.1%という数字に肉薄するもので、岩盤支持層がついに崩壊し始めたという調査結果に、文大統領は衝撃を受けたのでしょうと。
 加えて、保守派のデモとして「過去最大」と言われる数十万人を集めた10月3日のデモをはじめ、尋常でない勢いの「反文在寅」の流れ。
 曺国の妻の裁判も始まりますし、捜査も続いていく状況下では、保守派の勢いは増すばかりだと考えたのでしょうと。

 もう一つは、曺国自身に差し迫った国政監査で、これが最大の原因だと崔氏。
 ここでの発言は国会の長官任命の聴聞会と同様、嘘を言うと偽証罪に問われるのだそうです。
 前回の聴聞会での曺国の発言で、一部は完全に嘘だったことがわかってきていて、国監で、「前回こう発言しているが、これを説明してくれ」と言われた瞬間に、何も言い返せず、すべてが詰んでしまう。この事態を避けたかったのだと。

 一方、曺国本人が来年4月の総選挙に立候補する可能性があるのだとも。
 曺国氏の地元の釜山では、来年の総選挙では与党の「苦戦」が予想されているのだそうで、そこに大衆的な人気が高い彼を出馬させるべきだという動きがもともとあったのだと。
 崔氏は、文批判デモの盛り上がりの現状では現実的には立候補は難しいし、出馬するとしても大苦戦が予想されると。

 右腕を失った文大統領。今日明日の世論の動向や報道を見て、政権の方針や対応は変わってくるはずです。日本への姿勢が変わる可能性もゼロではないと崔氏。

 龍谷大学の李相哲教授は「第1に、チョ氏が法相に居座り続け、支持率を低下させれば、文政権自体が傾く危険性がある。政権の負担を軽減させる選択だったのだろう。第2に、今後開催される国会の聴聞会で、チョ氏が虚偽の答弁を展開すれば、重い偽証罪で問われる可能性がある。第3に、妻の逮捕もささやかれるなか、これ以上、家族に負担をかけることはできないと考えたのだろう」と、3つの理由を挙げて解説しておられます。
 就任からわずか36日…“タマネギ法相”電撃辞任、3つの理由 識者「与党関係者にも腐敗の噂」 - zakzak:夕刊フジ公式サイト

 遊爺が引っかかっているのは、曺国氏の最後っ屁の辞任声明。
 【速報】韓国のチョ・グク法相が電撃辞任!辞任声明文を全文公開 - FNN.jpプライムオンライン

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検察改革のために最後私の役目はつくして消えるという覚悟で、一日一日を耐えられました。
しかしもう自らの役割はここまでだと考えます。
去る10月8日長官就任1ヶ月をむかえて11種類の迅速推進検察改革課題を発表しました。 行政府次元の法令改定作業も本格化されました。 昨日は検察改革のための会議で文在寅政府検察改革計画を再確認しました。 もう与党や大統領府、政府が力を合わせて検察改革作業を必ず完遂するだろうと信じます。 もう検察改革は後戻りできない滔々たる歴史的課題になりました。どの政権もできないことです。
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 つまり、検察改革の仕掛けは出来た。後は、流れのなかで大統領府、政府が力を合わせて検察改革作業を必ず完遂するだろうと言っているのです。
 文氏が選択した、大統領任期満了後に代々の大統領が新政権と検察によって葬られる慣例を回避するための検察改革の仕組み造りは緒に就いて目的は達成したと言っているのです。

 そこで注目されるのが以下の記事。
 
《チョ・グク法相辞任》「文大統領は泣いたが、曺国は笑った」と韓国人記者が語る理由 | 文春オンライン 菅野 朋子 2019.10.15

 10月14日14時、曺国法相が電撃的に辞任を発表した。
 就任から35日目、
検察改革法案を自ら発表してからわずか3時間後のことだった。

 
しかし、「文在寅大統領が泣き、曺国法相が笑った」という意外な声も聞こえてくる。

2週間前から辞任を希望していた
 
辞任の背景を巡ってはさまざまな憶測が飛んでいる。中道系の韓国紙記者が言う。

「与党関係者によれば、
2週間ほど前から曺国法相本人が辞意を表明をしていて、その決心は固く、青瓦台(大統領府)とも話し合いを続けてきたといいます。辞任発表のタイミングは曺国法相が決断すると言っていたそうなのですが……」

 一連の事態を巻き起こした
曺国法相の家族を巡る疑惑については周知のとおりで、現在、焦点となっているのは、娘の大学院不正入学疑惑と私募ファンドへの不正投資疑惑の2つ。
 不正入学疑惑を巡っては、曺国法相の妻・チョン・ギョンシム東洋大教授が娘への表彰状を偽造した「私文書偽造」の疑いで在宅起訴されており、
私募ファンドへの関わりなどでも14日、検察で5回目となる取り調べを受けていた。また、この私募ファンドをめぐっては曺国前法相の弟も取り調べを受けており、検察は裁判所に逮捕状を請求したが棄却された。棄却されたことについては現在開かれている国政監査で野党から激しい追及が続いている。 

世論調査で与党に衝撃が
 そんな中、辞任の背景のひとつに挙げられているのが、
14日に発表された世論調査(世論調査会社「リアルメーター」)結果だ。
 10月7日~8日、10日~11日(9日は祝日だったため除外されている)に行われたもので、この調査で文在寅大統領の支持率は先週から3ポイント下落し、
就任後最低の41.4%を記録。さらには、与党「共に民主党」の支持率も3ポイント下落し35.3%となり、第一野党の「自由韓国党」の支持率34.4%(+1.2ポイント)と拮抗状態となった。

「自由韓国党」のこの支持率は文政権になってからは最高値。しかも、
日にち別では、11日金曜日には、「共に民主党」の支持率33.0%を「自由韓国党」が34.7%と文政権になってから初めて与野党が逆転した。

 別の記者(中道系紙)は言う。
「この結果を知った
進歩派には衝撃が走ったそうです。これでは来年4月の総選挙も2022年5月の大統領選挙も危ういという危機感がピークに達した。もはや持ちこたえられないと判断したのでしょう。夫人への逮捕状請求も迫っているともいわれていて、傷が浅いうちに、また、この世論調査結果もうやむやにするためにも、曺国法相辞任で目くらましを図ったという見方も出ています」

検察改革法案が辞任の伏線だった
もともと『11月辞任説』がまことしやかに流れていました」と話すのは、冒頭の記者だ。

辞任前に発表した検察改革法案は辞任の伏線と見られていました。検察改革の“絵”をある程度自身が示して改革を推し進める道筋をつけたことをアピールし、自身の疑惑ではない家族の疑惑で身を引くというシナリオ。こうした流れは辞任前にメディアに送られた辞任発表文からも十分読み取れます11月辞任で動いていたのが、世論調査結果で前倒しになったのではないかというのがもっぱらの見方です」

 曺国法相は辞任発表で
「検察改革の種火は作った」とし、「私の役割はここまで」と語った。文大統領は、「結果的に国民に大きな葛藤をもたらした」と謝罪したが、「今日(14日)曺国法相が発表した検察改革法案は歴代政府に長い間要求されてきたものでしたが、誰も成し遂げられなかった検察改革への大きな一歩を踏み出した」と曺国法相を検察改革に着手した長として評価した。

曺国本人がシロとなれば人気はさらに上昇する
 文大統領が泣くのは分かるが、では、
なぜ辞任した曺国法相が“笑える”のか

 前出記者が言う。

文大統領は謝罪しましたが、曺国法相任命によりすでに始まっていたレームダックがさらに加速するのは必至とみられます。ただ、支持率は落ちたとはいえ歴代大統領の中では高いほうで、進歩派内では検察改革を進めながら低空飛行を続ければいいという見方。目下、政界の最大関心事は総選挙であり、次期大統領選挙です。

 
曺国法相は辞任表明文で家族について触れましたが、これに同情が集っていて、進歩派内での人気はすさまじい。進歩派は検察の捜査で曺国法相本人がシロとなれば人気はさらに上昇すると踏んでいます。『権力を自ら手放した男』、『家族思い』といった面が格好のアピールとなり、総選挙でも次期大統領選挙でも進歩派に有利な状況を導くと考えているのです。

 現在、次期大統領候補1位となっている李洛淵首相は進歩派のコア層に近いわけでもなく、また、李首相で勝てるかどうか進歩派は不安を持っている。かといって他にめぼしい候補者がいない状況で、曺国人気を生かさない手はない。

 
今回の(曺国法相の)辞任は本人にとっても進歩勢力にとっても悪い選択ではありません
 曺国法相はメディアに送った辞任文書で家族についてこう触れている。
「すべてをおろして、人生でいちばんつらく苦痛な時間を送っている家族のもとにいて慰めて守ろうと思います。私よりもっと傷ついている家族をもうこれ以上それぞれが耐えてくれとはいえない状況です」

 
進歩派が集るネットカフェの書き込みを見るとこんなものがあった。
「(法相職を)捨てれば大きな機会が再び来ます。戸惑いますが。曺国法相の選択は苦悩の中での深い知恵の産物であります。これから国民のために大きく寄与する機会を持ったと確信します。そんなに悲しまないようにしましょう。2歩前進するために1歩譲歩したと思いましょう」

不正入学疑惑は保守派にも飛び火
 一方、
これで勢いがついたかにみられる保守派だが、そうは言い切れないと冒頭の記者は話す。

「曺国前法相騒動に嫌気がさした中道層が一時的に保守派に動いたとみられていて、このままこの支持を持続できるかどうかは懐疑的。
保守派は朴槿恵前大統領の弾劾、訴追以降、派内で分裂していて、今回のデモで見せたような結束力は砂の城。求心点がない

 曺国法相が辞任したことで、疑惑が持ち上がっていた
『自由韓国党』の羅卿瑗院内代表の子息を巡る不正入学疑惑などについても矛先が向くと見られ、保守派は笑っている場合ではありません」

「(曺国前法相の)出馬の可能性は排除できない」
 すでに
関心は、曺国前法相を巡る検察の捜査結果とそれに伴う来年の総選挙での曺国前法相の出馬に移っている。韓国政界の重鎮、朴智元議員は14日、あるニュース番組で、「(曺国前法相の)出馬の可能性は排除できない」と発言した。

 また、曺国前法相の捜査の陣頭指揮を執っていた尹錫悦検事総長には、進歩派から「これほどの捜査をしなければ曺国は辞めなかった」という声があがっていて、その去就に注目が集っている。

 
曺国前法相がもし来年の総選挙で“全国区”となれば、次期大統領も空想ではなくなる。曺国前法相は7月、徴用工問題について自身のSNSで「大法院(最高裁判所)の判決を否定、非難する者は“親日派”と呼ばなければならない」と語り、物議を醸した。日本にとってはさらに強硬な“反日大統領”が誕生する可能性があるのかもしれない

 文氏も、「今日(14日)曺国法相が発表した検察改革法案は歴代政府に長い間要求されてきたものでしたが、誰も成し遂げられなかった検察改革への大きな一歩を踏み出した」と曺国法相を検察改革に着手した長として評価しているのですね。
 曺国法相任命の目的は達成した。任命は成功したと。
 
 そして、なぜ辞任した曺国法相が“笑える”のか。
 目下、政界の最大関心事は総選挙であり、次期大統領選挙。
 曺国法相は辞任表明文で家族について触れましたが、これに同情が集っていて、進歩派内での人気はすさまじいのだそうです。世論たらしぶりは健在。
 
 今回の(曺国法相の)辞任は本人にとっても進歩勢力にとっても悪い選択ではない。
 すでに関心は、曺国前法相を巡る検察の捜査結果とそれに伴う来年の総選挙での曺国前法相の出馬に移っている。
 曺国前法相がもし来年の総選挙で“全国区”となれば、次期大統領も空想ではなくなるのだと。
 
 いつも言っていることですが、法治国家ではなく情ち(治 or 痴)国家のお国柄。
 成り行きが注目されます。



 # 冒頭の画像は、辞任発表をした曺国法相




  この花の名前は、キバナノホトトギス


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写真素材のピクスタ


Fotolia







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