昨夜、NHKの夜9時のニュースを見たら、中村医師のペシャワールの会が、タリバンの女性政策などへの懸念から経済制裁が行われていることで、現地の銀行業務が停止状態。ペシャワールの会の送金が滞り、冬しか行えない灌漑の工事の機械を貸りるお金が手配できず困っている。現地は日照りで灌漑の行き届かない場所では作付けもできない。という報告を訴えていた。
これについては、NHKプラスなどを利用すれば、12月6日夜9時のニュースを1週間は無料で見られるので確かめてもらいたいが、どこかにこれについて書いてあるところはないかと探したら、テレビ西日本のココのページに下のように、実情を訴えるペシャワールの会の方たちの言葉を書き留めていました。
ひとりでも多くの人が、経済制裁というモノについて考えることが必要と思い、下に転載させていただきます。(*テレビ西日本のオリジナルにリンクするだけにしようと思いましたが、すぐ読んでいただけるように一部を転載したことをテレビ西日本の方、お許し下さい)
2021/12/03 21:00
中村医師の死から2年 悲願の“アフガン復興の手引書”完成 福岡のペシャワール会が信念受け継ぐ
2019年12月、凶弾に倒れたその日まで、干ばつにあえぐアフガニスタンの荒野に用水路を築いてきた中村哲医師。
◆中村医師
「ちょうどうまい具合に耕作可能な土地が盆地状になっている」
Q.これが全部緑化されるんですかね?
「完全に緑化されます」
15年以上もの間、時には自らも重機を操り築き上げた用水路周辺は約1万6000万ヘクタールが緑化され、今も65万人もの自給自足を支えています。
この青々とした緑の大地からは想像もつかないほど、アフガニスタンは今、危機に瀕しています。
中村医師の事業を受け継ぐ福岡のNGOペシャワール会が、映像を見せてくれました。
◆ペシャワール会・藤田千代子さん
「普通なら稲刈りの時期なんですよね、本当に何もないという…こういうのを見て本当に寒気を覚えたんですけど」
辺り一面に広がる不毛の大地、ほんの少しの水を求めて長い距離を行き来する子供たち。
用水路周辺からほんの少し離れた集落に広がるこの荒れ果てた土地こそが、アフガニスタンの真の姿です。
◆中村医師
「ちょうどうまい具合に耕作可能な土地が盆地状になっている」
Q.これが全部緑化されるんですかね?
「完全に緑化されます」
15年以上もの間、時には自らも重機を操り築き上げた用水路周辺は約1万6000万ヘクタールが緑化され、今も65万人もの自給自足を支えています。
この青々とした緑の大地からは想像もつかないほど、アフガニスタンは今、危機に瀕しています。
中村医師の事業を受け継ぐ福岡のNGOペシャワール会が、映像を見せてくれました。
◆ペシャワール会・藤田千代子さん
「普通なら稲刈りの時期なんですよね、本当に何もないという…こういうのを見て本当に寒気を覚えたんですけど」
辺り一面に広がる不毛の大地、ほんの少しの水を求めて長い距離を行き来する子供たち。
用水路周辺からほんの少し離れた集落に広がるこの荒れ果てた土地こそが、アフガニスタンの真の姿です。
WFP=国連世界食糧計画はこの冬、アフガン国民の半数以上にあたる2280万人が飢餓に、そのうち870万人以上が餓死する危険があると発表しました。
これは、中村医師が用水路建設を決断した当時よりも2倍以上悪化しています。
◆ペシャワール会・藤田千代子さん
「今年の干ばつは本当に厳しくて、今年小麦がまけないということは、来年の主食が無いということなんですよ。それくらい食べられない人たちがいる中で国際的な経済封鎖があるというのは、大変厳しいですよね」
食糧危機に拍車をかけているのが、アフガニスタンへの「経済封鎖」です。
2021年8月、イスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握。
女性の権利を重視しないことなどを問題視した欧米諸国が、制裁としてアフガスタンの海外資産を凍結しました。
しかし、この制裁措置に村上会長は-
◆ペシャワール会・村上優会長
「お金がとにかく届かない、お金が引き出せない、給料が払えてないし、薬代がないということで医療も立ちゆかなくなる。生活が全て回っていかない。タリバンが確かに女性に対して自由を制限しているということはあるんだろうと思いましたが、今我々にとって重要なのは、干ばつの中で人が命をつなぐことができるかが一番の課題。世の中が人権・民主主義をテーマにタリバンを叩いていることには違和感をもって見ていました」
◆中村哲医師
「緊急のアフガン問題は、政治や軍事問題ではない。パンと水の問題である。命の尊さこそ普遍的な事実である」
かつてない困難に直面しながらも、ペシャワール会は歩みを止めません。
限度額いっぱいに引き出したわずかな資金と、現地の農業事業で得た収益を工面して、中村医師が亡くなって以降初めてとなる、新たな用水路の建設を完成間近まで進めてきました。
更に文章が続きますが、続きは西日本テレビのオリジナルココからご覧下さい。
これは、中村医師が用水路建設を決断した当時よりも2倍以上悪化しています。
◆ペシャワール会・藤田千代子さん
「今年の干ばつは本当に厳しくて、今年小麦がまけないということは、来年の主食が無いということなんですよ。それくらい食べられない人たちがいる中で国際的な経済封鎖があるというのは、大変厳しいですよね」
食糧危機に拍車をかけているのが、アフガニスタンへの「経済封鎖」です。
2021年8月、イスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握。
女性の権利を重視しないことなどを問題視した欧米諸国が、制裁としてアフガスタンの海外資産を凍結しました。
しかし、この制裁措置に村上会長は-
◆ペシャワール会・村上優会長
「お金がとにかく届かない、お金が引き出せない、給料が払えてないし、薬代がないということで医療も立ちゆかなくなる。生活が全て回っていかない。タリバンが確かに女性に対して自由を制限しているということはあるんだろうと思いましたが、今我々にとって重要なのは、干ばつの中で人が命をつなぐことができるかが一番の課題。世の中が人権・民主主義をテーマにタリバンを叩いていることには違和感をもって見ていました」
◆中村哲医師
「緊急のアフガン問題は、政治や軍事問題ではない。パンと水の問題である。命の尊さこそ普遍的な事実である」
かつてない困難に直面しながらも、ペシャワール会は歩みを止めません。
限度額いっぱいに引き出したわずかな資金と、現地の農業事業で得た収益を工面して、中村医師が亡くなって以降初めてとなる、新たな用水路の建設を完成間近まで進めてきました。
更に文章が続きますが、続きは西日本テレビのオリジナルココからご覧下さい。
そして、できれば、12月12日までにNHKプラスで映像を実際にご覧になって確かめ、一緒に考えてみて下さい。
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