kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

塩の懐炉

2017-01-26 12:01:03 | 日記
日本列島が寒気団に覆われて

凍えるような寒さの今週

雪の降らないこの辺りも

最低気温・最高気温とも低く

体の芯も冷えるような寒さ

おなか辺りも何となく寒くて

ちょっと温めたい、なんて思ってたら

ふと思い出した

”塩の懐炉”

幼い頃

私がおなかを壊すと

母がフライパンで塩を炒って

うっすら色づくとそれを封筒に入れて

タオルで巻いておなかに当ててくれた

それがほんのり暖かくて

体に当てるのにちょうどいい温度

そこに冷たくなった両手も当てると

なんだか全身が温かく緩まってく気がして

そのまま眠りに落ちていった

今は便利な使い捨てカイロがあるけど

これだと温まりすぎてしまうことが多い

手間がかかるけど

やっぱり

塩の懐炉は

体に優しかった気がする

湯たんぽと違って

冷めても体温以下になることもなく

放っておいても体は冷えない

もちろん

炒ったお塩も

あとでお料理に使って

無駄なし


便利なことはあまりなかった時代

それでも

創意工夫で

体にも心にも優しいことは

たくさんあった

今また同じことをするかどうかは

ちょっと別の話かもしれないけど

大切にしたい

思い出の一つ

ほんのり心温まる

遠い日の

記憶

コメント (2)
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