夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

HL-79E カラーバー調整から

2020-03-08 13:37:14 | Weblog
昨日波形モニターの校正をしたので何度目かの振り出しに戻ってカラーバーの調整です。
カラーバーは今のカメラでは恐らくICか何かで発生させるんでしょうが昔はそんな仕掛けじゃないので正しい値に調整する必要があります。
調整はENCユニットでやります。手始めにこの項目から。


カメラのCAM-BARSをBARSに切り替えてカラーバーを出し、シンクロスコープでTP1(Rch)の値を見て0.525Vp-pに調整。

シンクロスコープでは輝線に幅があり目盛りもラフなので波形モニターも見てそっちを優先して調整しました。

TP2(Gch)も同様の調整。


順調にTP3(Bch)


次はWHITE & BLACK BALANCE調整です。

これはユニットのVR表示がVRの上だったり下だったりで間違えやすいんです。
図解で確認して調整します。


波形モニターを1μS/DIVにしてI,Q BLK BALをVR11とVR7を交互に回して調整。
こんな状態が


調整後は


マニュアルの次のページに進みます。


TIEスイッチをONにして階段波形のキャリア漏洩を最小にVR9,5で調整。


こんなのが


こうなりました。


TIEスイッチをOFFにして75%レベルのキャリア漏洩が云々。
調整不要でしたがわざとずらしてみました。


R,B調整後は


次はI,Q信号の直交です。I OFFスイッチをOFFにしてベクトルスコープの位相調整器でQ軸上に位相を合わせろと。
こういうことかな。


今度はI OFFスイッチをON Q OFFスイッチをOFFにして「ベクトルスコープの90°Φ調整器(VC1)で、I軸上に位相を合わせる。」そうですが、合っていました。

前に合わせたような気がします。

GAIN調整は前に調整済みなので確認だけ。

Y GAIN SETUP,WHITE BARに掛かります。
SET UPをMINにして(そうなっていました)


75%レベルのWHITE BAR信号を75%に。これもほとんど合っていましたが微調整。


100%WHITEを100%に合わせました。


SYNC,BURST,I,Q調整です。もちろんこれらが何を意味するかなんて知りません。
こんな本を開いてもチンプンカンプンです。


TSGのバーと比べて同じになればいいんじゃないかと考えて更に追い込みました。
これはTSGの波形です。


ENCの指定のVRのどれをいじるとどう変化するか確認しながら「これはそういうことか」で進めました。


素人がやるんですからこんなもんでしょう。
以後、残りの項目も調整しました。ベクトルスコープの波形も良くなりました。許容範囲内です。


以上でカラーバーの調整は完了です。
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